子供にどうやってサッカーを教えたら良いんだろう?
サッカーっていろいろ教えることがあって難しい…
小学生・ジュニア年代のサッカーで、そう悩む方は少なくないでしょう。
サッカー・フットサル歴25年以上、サッカーコーチ歴8年の経験からいうと、まずは『サッカーの基礎知識』を子供たちに教えるのが最優先です。
日々、いろいろなチームの子供たちやコーチ・大人たちを見かけますが、『サッカーの基礎知識』をわかっていない人は割といます。
大人が知らないので、子供に教えられないのです。
また、「勝てれば何でも良い」と考える大人も結構いるので、子供たちが『サッカーの基礎知識』を知らないまま小学校を卒業してしまいます。
そのままサッカーを続けても、いずれツケがきて苦しむことになります…
今回は小学生・ジュニア年代でまず子供たちに伝えたい、『サッカーの基礎知識』の記事をまとめて紹介します。
「サッカーの基礎知識」を理解して、サッカーを楽しみながら豊かな人生にしましょう。
ほとんどの人が知らない一番大事な【サッカーの基礎知識】
大前提として、小学生・ジュニア年代で一番意識しなければならないのは「サッカーを上手くしてくれる人」を理解することです。
「サッカーを一番上手くさせてくれる人」は『自分』です。
コーチの言うことを聞いていれば上手くなる!
と考えている人は、大前提から間違えています。
私が接しているクラブチームの子たちには必ず伝えることだし、一番大切な意識だと考えています
サッカーを上手くなるための「基礎・土台」として、「一番サッカーを上手くしてくれる人は自分」であることを理解しましょう。
次に大切なのが【ボールを持った時の優先順位】
「一番サッカーを上手くしてくれる人は自分」であると大前提を理解したうえで、次に大切なのが『ボールを持った時の優先順位』です。
これも、ほとんどの子ができていないですね…
ボールを持った時、大きく分けて
- シュート
- パス
- ドリブル
のプレーをするのですが、『優先順位』の判断が悪い子が非常に多いです。
大人になっても、
シュート打てばよかったな…
など、サッカーを続けていくのであれば「ずっと悩み続けること」でもあります。
「ボールを持った時の優先順位」を理解して初めて、正しく反省・修正を繰り返し上達していけます。
まずは基礎知識として「ボールを持った時の優先順位」を理解して意識しましょう。
低学年から意識させたいサッカーの「3つのエリア」
サッカーを始めたら、早めに子供たちに意識させたいのが「3つのエリア」です。
サッカーコートを3つに分け、エリアによってプレーを変えた方が勝てる可能性が高くなるからです。
久保建英選手のお父さんも、久保選手が小さい頃から伝えていたそうですよ!
もっと細かくコートを分ける人がいますが、小学生・ジュニア年代のサッカーでは必要ないと考えています。
早すぎることはないのでサッカーの基礎知識として、「3つのエリア」を子供たちに意識させましょう。
【ジュニアサッカーの基礎知識】「3つのエリア」を意識しよう!
「ミスのスポーツであるサッカー」のミスの種類を理解する
「サッカーはミスのスポーツである」と理解し、プレーするのも基礎知識として非常に重要です。
良く試合で、
なにやってんだ!
と子供のミスを怒っているコーチを見かけますが、「サッカーの基礎知識すら知らないコーチ」です。
ゲームで起こったミスをコーチが分析して、練習で改善するのがサッカーコーチの役目だし、子供たちが上手くいかないのはコーチのせいです。
まずはコーチ・大人が、
- サッカーはミスのスポーツである
- 子供やチームのミスが「どんなミスなのか?」
を理解し、子供たちに伝えましょう。
「サッカーの4つの局面」を意識すると勝利が近づく
サッカーには「4つの局面」があるのも、サッカーをする上で早めに知っておきたい基礎知識です。
サッカーは、
- 攻撃
- 守備
- 守備 → 攻撃
- 攻撃 → 守備
の4つの局面に分かれます。
この中で一番「得点と失点」が生まれるのが、
- 守備 → 攻撃
- 攻撃 → 守備
の2つの局面です。
「トランジション」なんて呼ばれていますね
「得点と失点」が一番生まれる2つの局面を理解し、練習を積み重ねればサッカー理解度が高まるし試合で勝てる確率も高まります。
サッカーをみる上でも、プレーする上でも「サッカーでの4つの局面」を基礎知識として理解しておくとサッカーの理解度がワンランク上がります。
サッカーは「かけ引きのスポーツ」だからこそ面白い
サッカーは「かけ引きのスポーツ」です。
- 自分(たち)の狙い通りにプレーする
- 相手(たち)の狙い通りにプレーさせない
ように戦うことで、勝利が近づくからです。
サッカーは同じ場面の二度とない「偶然が連続するスポーツ」であり、だからこそ「偶然の中に意図的に必然」をつくりだそうとします。
それがサッカーでの「かけ引き」なのです。
だからこそ、かけ引きが上手くいき、
- 狙い通りにプレーできた
- 相手をだませた
- 試合に勝てた
など
の時に最高に面白いし、みている人さえも魅了するのです。
「サッカーの基礎知識」を伝えるための必須アイテム『作戦ボード』
今まで「サッカーの基礎知識」を紹介してきましたが、子供たちに伝える時にあった方が良いのが『作戦ボード』です。
自分や味方・相手のポジションを俯瞰して再現できるので、説明するときにわかりやすくとても便利です。
サッカーにはいろんな局面があるし、1秒あれば状況が変わるのでゲーム中に説明しようとしても子供たちに上手く伝わりません。
「サッカーの基礎知識」やいろんな局面でのプレーなど、説明するときに必須なのでサッカーをがんばるご家庭であれば1つは持っておきましょう。
サッカー作戦ボードのすすめ!|上達が早く、子供の自主性も育つ
子供たちに渡しておくと、勝手に作戦会議をはじめるので自主性も育ちますよ!
ルールやサッカー用品を正しく理解することも大事
「サッカーの基礎知識」として、ルールやサッカー用品を正しく理解することも大切です。
サッカーのルールを正しく理解しよう
サッカーだけに限りませんが、スポーツをする上でルールを正しく知っておくのは大事です。
ルールを正しく知っていることで、試合に勝てることすらあるからです。
逆にルールを知らないのが理由で、試合に負けることもあり得ます。
もともと、ややこしいハンドのルールですが最近ルール改正があり、さらにわかりづらくなりました。
ハンドだけではありませんが、しっかりとルールを学び子供たちに伝えていきましょう。
【みんな知らない新ルール】サッカーのハンドをわかりやすく解説
サッカーシューズの選び方を理解しよう
サッカーをする上で、一番大事なサッカー用品がシューズです。
自分に合うシューズを選んでいればパフォーマンスが上がるし、自分に合わないシューズを履いていればパフォーマンスが下がるからです。
また、
- スパイク
- トレーニングシューズ
- フットサルシューズ
の正しい使い分けも、足のトラブルを避けるために重要です。
正しくサッカーシューズを選んで、サッカーを楽しみましょう!
小学生のサッカースパイク・トレシューの選び方|注意点は1つだけ!
サッカースパイクはいつから?芝用として?他シューズの使い方も解説
サッカーだけどサッカーだけではダメ
最後に紹介したい「サッカーの基礎知識」は、
「サッカー以外の経験も大切にしよう」
です。
いまだに「やればやるだけ上手くなる」と考えている大人が多く、土日祝や夏休みなど練習漬けのチームが多いですが、練習のし過ぎはよくありません。
特に強豪とされるチームに多いですよね…
サッカーを充実させることで人生が豊かになるし、逆に人生を充実させることでサッカーが上手くなることもあります。
- サッカー以外の経験も大切
- オーバートレーニングになる
- 体・心のオフも必要
- サッカー以外の心の支えが必要
- 家族との時間が大事
など
だからです。
サッカーをがんばるお子さんのために、ぜひサッカー以外の時間・経験を大切にしてほしいと願っています。
まとめ 「サッカーの基礎知識」を理解してサッカーを楽しもう
今回は小学生・ジュニア年代でまず子供たちに伝えたい、『サッカーの基礎知識』の記事をまとめて紹介しました。
日本の小学生・ジュニア年代のサッカーでは、大人の「勝利至上主義」が蔓延しています。
勝つのを最優先にしているため、弊害の一つとして子供たちが「サッカーの基礎知識」を知らないまま小学生を卒業してしまいます。
そもそも大人が知らないパターンもありますけど…
サッカーを通じて子供に大切なことを伝えていくためには、「勝つこと」よりも先に伝えなければならない「サッカーの基礎知識」があるのです。
今回紹介した「サッカーの基礎知識」を理解し、子供たちに伝えてほしいと心から願っています。
そうすることで「サッカーを通じて豊かな人生を歩んでいける」し、サッカーにはそれだけの力があると信じているからです。
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