いまいち子供たちのプレー中の判断が良くないな…
なんだかうちのスポ少、全然勝てない…
と悩む大人やコーチは多いのではないでしょうか。
もしかしたら、子供たちのサッカーの基礎知識が足りないからかも知れません。
サッカー・フットサル歴25年以上、コーチ歴8年で現在クラブチームのコーチの私が断言します!
その中の一つが「3つのエリア」です。
コートを3つに分け、
- 安全にプレーするエリア
- 積極的にチャレンジするエリア
- その真ん中のエリア
と「エリアによって意識するプレーを変える」という基礎知識です。
久保建英選手のお父さんも小さい頃から久保選手に伝えていたそうです!
今回は、「ジュニアサッカーの基礎知識(戦術)3つのエリアを意識しよう!」と題して、紹介・説明します。
「3つのエリア」を意識すると子供のサッカー理解度が上がりずっとサッカーを楽しめるし、ライバルに差をつけることができます。
このブログでは『子供がサッカーをする上で最低限知っていてほしい基礎知識』を紹介していますので、参考にして親子で幸せなサッカーライフを過ごしてもらいたいと願っています
サッカーには「3つのエリア」がある
前述したように、サッカーには「3つのエリア」があります。
- 安全にプレーするエリア
- 状況によりプレーを選択するエリア
- 積極的にチャレンジするエリア
です。
まずはこのようにサッカーのコートを3つのエリアに分け、そしてそれぞれのエリアで、プレーを変えることを意識します。
(攻める方向は下から上)
久保建英選手のお父さんの本にも同じ内容の記載がありました!
信号に例えていてわかりやすいですね!パクります(ボソッ)
久保選手のお父さんが書いた本を紹介した記事がこちら。
久保選手のお父さんが7歳の頃から久保選手に伝えていたとのことなので、小学生・ジュニア年代で「3つのエリア」は基礎知識であるのを証明しています。
私がコーチをするクラブチームでも低学年のうちから「3つのエリア」について伝えています。
まだまだ新しいクラブチームですがU-12で今季初昇格を勝ち取るなど、結果が出始めていますよ!
それぞれのエリアでで意識したいこと
「それぞれのゾーンで意識したいこと」を少しだけ掘り下げて説明します。
安全にプレーするエリア
下が自陣で、上がオフェンス方向です!
信号機で言うと「赤」で、一番ボールを相手に奪われたくないエリアです。
自陣ゴールに近く、ボールを取られると失点の恐れが高いため、
- ドリブルで相手を抜こうとする
- 無理矢理パスを通そうとする
など
のプレーはなるべく避けます。
逆に、
- 味方にパスをしてボールをつなぐ
- 場合によってはクリアする
など
相手にボールが奪われる可能性が低いプレーを選ぶように意識したいエリアです。
状況によりプレーを選択するエリア
「3つのエリア」の中央は「状況によりプレーを選択するエリア」です。
信号でいうと「黄色」ですね!
ずっと安全にプレーしていては相手ゴールに近づけないため、時には
- ドリブルで仕掛ける
- スルーパスを狙う
など
チャレンジをするプレーを選択します。
ただボールを奪われると、比較的自陣ゴールに近いため失点の恐れがあります。
「ボールを奪われたくない時」は「安全にプレーするエリア」と同じプレーを選択する必要があるのが、「状況によりプレーを選択するエリア」です。
このエリアで「簡単に!」と叫びまくっている「簡単に!おじさん」はサッカーを知らないといって過言ではないでしょう
「簡単に!おじさん」が日本ジュニアサッカーを衰退させている説
積極的にチャレンジするエリア
同じく、上がオフェンス方向です!
最後は信号でいうと「青」の「積極的にチャレンジするエリア」です。
相手ゴールに近いため得点をするために、
- シュートを打つ
- 得点につながるパスを狙う
- ドリブルで仕掛ける
- 味方との連携で崩す
など
積極的にチャレンジするプレーを意識します。
ボールを相手に奪われても自陣ゴールから遠く、味方も残っているので失点の可能性は低いです。
日本はベルギーにやられましたけど…
(ロストフの14秒は、1分22秒から)
自己中プレーはNGですが、ドラクエの作戦で例えると
「ガンガンいこうぜ」
的なエリアなので積極的にゴールを狙います。
もちろん例外もある
今まで小学生・ジュニア年代から意識したい基礎知識「3つのエリア」を書いてきましたが、
例外もあります。
「安全にプレーするエリア」でも得点ができそうな時はロングパスで相手の裏を狙ったり、GKが上がり過ぎている場合はシュートする方が良いです。
また「積極的にチャレンジするエリア」でも、味方が上がり過ぎていて守りの人数が少ない時や、シュートしても入らなそうな時はボールを逃がすパスをした方が良いでしょう。
「3つのエリア」はあくまで基礎知識として土台となる考え方なだけであって、絶対ではありません。
練習から、
- ゴールを狙う
- ゴールを守る
ことを意識してプレーしましょう。
大人やコーチが「3つのエリア」を伝えよう
小学生・ジュニア年代で「3つのエリア」はほとんどの場合知らない為、大人が伝える必要があります。
作戦ボードを使って伝えるのが一番わかりやすいでしょう。
サッカー作戦ボードのすすめ!|上達が早く、子供の自主性も育つ
一度伝えたからといって、子供たちがすぐにできるわけではありません。
さっき言っただろ!
と怒鳴っているコーチをよく見かけますが、一度言ったとことをすぐにできる子供はほぼいません。
チーム全体が「3つのエリア」を理解できるまで、根気よく伝えましょう。
きっとライバルに差をつけることができますよ!
まとめ 小学生・ジュニア年代から「3つのエリア」を意識してライバルに差をつけよう
今回は、「ジュニアサッカーの基礎知識(戦術)3つのエリアを意識しよう!」と題して、紹介・説明しました。
サッカーには3つのエリアがあります。
- 安全にプレーするエリア
- 状況によりプレーを選択するエリア
- 積極的にチャレンジするエリア
です。
それぞれのエリアでプレーの意識を変えると、得点が生まれやすくなり失点を減らすことができます。
つまりプレーの判断が良くなり、勝てる確率が上がります!
ただ基礎知識として土台の考え方なので絶対ではありません。
時には違うプレーをした方が良い時もあるので固執し過ぎないようにしましょう。
ほとんどの子供は「3つのエリア」を知らないのでコーチや親が伝える必要があります。
作戦ボードを使って教えるのが一番わかりやすいでしょう。
サッカー作戦ボードのすすめ!|上達が早く、子供の自主性も育つ
小学生・ジュニア年代では基礎知識を教えずに、
- 小手先の技術を先に教える
- 将来役に立たない技術を教える
などのコーチはたくさん存在します。
ほとんどのドリブル塾は怪しいですね…
「とりあえず前に蹴っとけオジサン」が日本サッカーを衰退させている説
焦って目に見える成果・結果を求めるのではなく、遠回りになっても土台となる基礎知識を伝えるのが先だと私は考えています。
すべてのサッカーを楽しむ子供が、大人になってもサッカーを楽しめるよう大人が導いてほしいと心から願っています。
コメント