コーチとしてもっと今のチームを強くしたい!
あのチームにどうしても勝てない…
自分の子にもっともっと成長してもらいたい!
スポ少・街クラブに関わる親御さんやコーチで、そう思われる方は多いのではないでしょうか。
小学生・ジュニア年代でコーチを6年以上してきて、
サッカーでの4つの局面・トランジションを理解しているチームが少ないな
とすごく感じます。
4つの局面?トランジション?なんやそれ…
となった方はわかりやすく説明するので大丈夫です。
かくいう私も「トランジション?なにそれ?」状態で、知ったのは5年前くらいです…
今回は大人はもちろん、小学生・ジュニア年代から意識できれば、選手・チームとして劇的に変わる「4つの局面・トランジション」について説明・紹介します。
理解して実践していけばチームやお子さんが劇的に良くなること間違いなしです。
このブログでは『子供がサッカーをする上で最低限知っていてほしい基礎知識』を紹介していますので、参考にして親子で幸せなサッカーライフを過ごしてもらいたいと願っています。
サッカーには4つの局面があることを小学生・ジュニア年代から意識したい
サッカーには大きく分けて4つの局面があります。
- 攻撃
- 守備
- 守備 → 攻撃
- 攻撃 → 守備
攻撃と守備だけで良くない?
と思われる方もいるかも知れませんが、「守備 → 攻撃」と「攻撃 → 守備」の2つの局面も分けて考えられています。
「守備 → 攻撃」は相手のボールをうばって、相手の守備が整う前までの局面で、
逆に「攻撃 → 守備」は自チームのボールをうばわれ、守備を整えるまでの局面です。
カウンターをする・受ける局面や、「切りかえの瞬間」をイメージするとわかりやすいですかね
この「守備 → 攻撃」と「攻撃 → 守備」の局面がトランジションと呼ばれています。
「守備 → 攻撃」はポジトラ〈ポジティブトランジション)、「攻撃 → 守備」はネガトラ(ネガティブトランジション)と呼ぶ時もあります
なぜ4つなのか?トランジションの重要性
なぜ攻撃と守備だけではなく、トランジションの2つの局面を分けて考えるかというと、めっちゃ大事だからです。
トランジションの局面では一番多く、得点・失点が生まれます。
一方、守備が整った状態では得点・失点は生まれにくいです。
小学生だとドリドリの選手が点とれちゃうパターン多いですけど…
つまり2つのトランジションの局面を制すれば、それだけチームの勝利が近づきます。
小学生のうちから4つの局面とトランジションの重要性は、知っておいた方が良いと私は考えています。
ちなみに次に得点・失点が生まれやすいのはセットプレーです。
また別の機会に書こうとは思いますが、小学生年代でセットプレーの形を決めているチームはどうかと思います…
小学生・ジュニア年代のコーチは4つの局面・トランジションを知らない人が多い
小学生・ジュニア年代のサッカーコーチを6年以上してきて、いろんなチーム・コーチを見てきましたが、4つの局面やトランジションを知らない人が多いなと感じます。
ほとんど知らないんじゃないですかね…
知っていても選手に伝えきれていない場合も多いです。
とはいえ小学生で4つの局面やトランジションの説明をみっちりして、子供たちに覚えてもらう必要はないと思っています。
やばいコーチだと、ポジトラ・ネガトラで決まった形を子供たちに徹底させかねません。
セットプレーも「大人がやらせてるんだろうな」という形ありますよね…
じゃあどうすれば良いんだよ?
となるので、私がチームの子供たちに伝えた内容を説明します。
小学生・ジュニア年代にまず徹底させる意識
前述した通り、サッカーでも4つの局面・トランジションは大事ですが、子供たちに小難しく説明する必要はないと考えています。
私が考えた結果、自チームの子供たちに伝えたのは以下の2つです。
- みんなで攻めてみんなで守ろう
- ボールラインを意識しよう
簡単に説明します。
みんなで攻めてみんなで守ろう
一番最初からずっと伝えているのが「みんなで攻めてみんなで守ろう」です。
ゲーム中に見ていて、
- ボールを取られても戻らない選手
- オフェンスなのに味方のフォローをしない選手
- ボールを見ているだけで全然動かない選
など
はすごく多くないでしょうか。
上記の選手は、サッカーの4つの局面に全く関与していません。
まずは4つの局面に関与しない選手をなくし、ボールがどこにあってもどんな局面でも自分にできることはあるので、全員攻撃・全員守備を伝えました。
全員攻撃・全員守備といっても基本、前や後ろに1人は残しますよ!
ボールラインを意識しよう
「みんなで攻めてみんなで守る」と同時に、「ボールラインを意識しよう」と根気よく伝えました。
- オフェンス(攻撃)の時は味方のボールを追い越す動き
- フェンス(守備)の時には相手のボールより下がる
「なるべく早く」です。
これができるようになると「守備 → 攻撃」のトランジションでは、数的有利な状況が生まれやすくなります。
自チーム(赤⑨)が相手(青⑩)からボールをうばった時のボールライン。
ボールをうばった自チーム選手(赤⑨)のボールラインを追い越す動きで数的有利が生まれます。
「攻撃 → 守備」もボールラインを意識して、「なるべく早く」下がると相手のポジトラの局面を消して、「守備」の局面に移せます
自チーム選手(赤⑨)が相手選手(青⑩)ボール奪われたときのボールライン。
相手(青⑩)が持つ、ボールラインよりなるべく早く下がることで守備の数的有利をつくれ、相手のトランジションを消せる。
簡単な内容でもボードを使った方が子供にとって圧倒的にわかりやすいので、私はボードを使って説明しています!
私が使っている作戦ボード。
自チームではだいぶできるようになったので、今では別のことも伝えていますがとりあえず、
- みんなで攻めてみんなで守ろう
- ボールラインを意識しよう
の2つを徹底するだけでチームはがらりと変わって良くなります。
子供でも4つの局面・トランジションを知るとチームが劇的に良くなる
サッカーには4つの局面があって~
ポジトラの時は~、ネガトラは~
と子供たちに伝えても、
はい?
なパターンになる可能性が高いので、まずは上記の、
- みんなで攻めてみんなで守ろう
- ボールラインを意識しよう
の2つから始めるのが良いです。
練習から意識するのは8人制でも良いですが、5~6人制のミニサッカー・フットサルが超おすすめです。
5~6人制の方が状況が目まぐるしく入れかわり、上の2つを意識する場面が多いからです。
チーム内でこの2つが身についてくると、劇的にゲーム内容が良くなります。
- 4つの局面・トランジションの基礎を学べる
- 全員がゲームの参加し、数的有利な場面が増える
など
ポジティブな理由はありますが、最大のメリットは、
意識できているチームがあまりないから有利になる
ことです。
一部の強豪チームや良いコーチに恵まれたチームは、別ですがスポ少・街クラブで「4つの局面・トランジション」まで意識できているチームはほとんどありません。
少しでも意識して積み上げていければ、強豪チーム相手にジャイアントキリングを起こす勝利も可能となります。
私が見ているチームは弱小とまではいきませんが地域の中で劣る中、勝てるようになり上手いチーム相手にも引き分けに持ち込むなど、簡単には負けなくなりました。
意識できるまでボコボコにされてましてけど…
ぜひ「4つの局面・トランジション」を意識して、ライバルチームに差をつけてほしいと考えています。
まとめ 小学生・ジュニア年代でも4つの局面。トランジションを意識してライバルチームに差をつけよう
小学生・ジュニア年代から意識したい「4つの局面・トランジション」について説明・紹介しました。
サッカーにおける4つの局面とは、
- 攻撃
- 守備
- 守備 → 攻撃
- 攻撃 → 守備
です。
また、下記の切りかえの2つの局面をトランジションと呼びます。
- 守備 → 攻撃(ポジトラ)
- 攻撃 → 守備(ネガトラ)
ぶっちゃけ呼び方なんてどうでも良いですけど…
トランジションの局面で一番多くの得点と失点が生まれるので、トランジションを制すれば試合での勝利がグッと近づきます。
小学生・ジュニア年代でいきなりこの話を選手にしても良いですが、プレーに落とし込むのが難しいので、
- みんなで攻めてみんなで守ろう
- ボールラインを意識しよう
の2つをまず意識するように伝えましょう。
伝えるのに便利な作戦ボード。
スポ少や街クラブであれば意識していないチームが多いので、意識してできるようになればチームが劇的に生まれ変わります。
ドリドリ系のチームが通用してしまうところが小学生・ジュニア年代のサッカーですが、一番大切な大事なだからこそ、サッカーの基礎を伝えてほしいと思います。
個人的に「子供に難しいことを伝えすぎている大人が多いな」という印象です
全員がわかるなら良いですが、まずは子供にもわかる言葉でサッカーの大切なことを伝えらえれる大人がもっと増えたら良いなと心から願っています。
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