子供をサッカーの強豪チームに入れたい!
強豪チームならサッカーがどんどん上手くなるはず!
そう考える親御さんは多いように思うし、私も同じ気持ちはあります。
しかし強豪チームの中にも、『子供の才能を平気でつぶす』チームが少なからず存在します。
試合の結果や大会での成績だけをみて、子供をチームに入れるのは危険です。
試合結果だけではなく、チームの方針やコーチの力量を判断しなければなりません
数々の有名なチームを見てきましたが、
- 子供が怒鳴られてビクビクサッカーをしている
- 試合に出られずにずっとベンチにいる
- コーチの人間性に疑問がある
という例をたくさん見てきました。
逆に成績は良くなくても『子供の才能を伸ばす』良いチームもあります。
今回は大切な子供の才能を伸ばすために、チーム選びの際に気を付けることを紹介します。
このブログでは『子供がサッカーをする上で最低限知っていてほしい基礎知識』を紹介していますので、参考にして親子で幸せなサッカーライフを過ごしてもらいたいと願っています。
子供が強豪チームでも試合に出て、サッカーを楽しめるかが一番大切
子供のチーム選びの時に大切なのかは、
- 楽しんでサッカーができる
- 試合に出場できる
- 子供の実力と合っている
の3 つです。
①楽しんでできる
子供たちが楽しんでサッカーをできているかが一番大切です。
コーチが厳しすぎたり、怒鳴っているチームでサッカーを楽しむことはできません。
またサイドコーチングし過ぎているコーチもいまだにたくさんいます。
強豪チームとはいえ、子供が楽しんでサッカーができているとは限らないので、注意が必要です。
②試合に出場できる
試合に出場できなければ上手くはならないし、サッカーで一番楽しいのは試合です。
全員を試合に出場させるチームを選びましょう!
特に強豪チームは、「結果を残すことで毎年上手い選手が入ってくる」というサイクルに必死になりすぎていることがあります。
試合に全員出さないチームは危ないと思って良いです。
せっかく強豪チームに入ってもずっとベンチや、Cチームで試合に出てもメリットが少ないです。
③子供の実力と合っている
「強いチームに入れば上手くなる」と考える人もいるかも知れませんが、一番うまくなる環境は子供の実力と合っている環境です。
自分のプレーが通用するか・しないかのギリギリの中で得た『成功体験』で自信が生まれ、伸びていきます。
成功だけが多くても、失敗だけが多くても成長は遅くなります。
チーム選びの時は、「子供の実力と合っているチーム」を選びましょう。
上達して合わなくなれば強豪チームに行くのも良いし、成長が遅ければ試合に出られるようなチームに移籍するのも良いです。
小学生強豪チームあるある
私が今まで見てきた強豪チームあるあるを紹介します。
『子供の才能を平気でつぶすニセ強豪チーム』に飽き飽きしてるので私情がかなり入ります(すでに入ってるか…)
①レギュラー以外試合に出場できない
レギュラーの子以外は試合に出場できないチームが多数あります。
これは強い・弱いに限らない話ですが、選手を入れるだけ入れてA~Cチームまで分け、Cチームはコーチングも知らないお父さんコーチに丸投げ、なんてことはザラにあります。
そんなクラブのAチームも疑わしいですが…
②逆に全員出場してもみんな上手いからうらやましい
そんな中でも全員出場をする良い強豪チームもあって、
それみんな上手いから全員出せるんじゃないの?
と恨み節たっぷりで見てしまいますが、正直うらやましいです。
本当に競った試合で、コーチが選手たちをどう出しているかを確認するのが一番良いです。
③点を取ってもあまり喜ばない
大量得点で勝つことに慣れ過ぎているのか、点を取ってもあまり喜ばない選手が多いような印象を受けます。
個人的に、この傾向は危ないと思っています。
サッカーの最大の喜びの一つはゴールです。
チーム全体で「ゴールしてもあまり喜ばない」のが当たり前になっているチームは、あまり好きではありませんね…
④負けてるとコーチが大噴火し出す
チーム選びで一番みて欲しいポイントです。
強豪チームは基本勝っている試合が多いのでコーチの化けの皮ははがれていません。
「普段勝ち慣れているチーム」が負けている時こそ、その強豪チームのコーチの本当の姿が表れます。
負けている・上手くいかない時に、
- 怒鳴りまくる
- ミスをした罰として交代させる
- 審判に文句を言いまくる
などというコーチは、よく見ているとたくさんいます。
余談
つい先日、親子個サルに参加した時の話。
仲良くなった小3の子が、近くの地域なら誰でも知っている強豪チームの所属でした。
試合ってみんな出れるの?
と聞くと
ううん、「強い人」しか出れないよ
と返してくれました。
「やっぱりな」と思ったし、こんな小さくて真っすぐで無限の可能性を秘めている子に、
試合に出られない=弱い子
という考えがあることに驚きました。
私はすごく怖いことだと思いましたが、どう思いますか?
強豪チームに入っても子供の才能はつぶれる可能性は大いにある
「強豪チームに子供を入れたい!」と思い、入れることは一部のチームをのぞいてそんなに難しいことではありません。
しかし今まで書いたように、成績を残してきたチームや「強い」とされるチームでも、子供の才能をつぶす劣悪なチームは多くあります。
怒鳴られてビクビクサッカーをしている子や、ずっとベンチに座ったままの子をたくさんみてきました。
今までのメダルや試合成績だけで子供のチームを決めないでほしいというの私の願いです。
どの子にもサッカーを楽しみ、成長していく権利はあるし、みんな可能性にあふれています
強豪チームに入ることのメリット
「自分の子に合う」と決めた上で、強豪チームに入ることのメリットもあるので紹介します。
- 勝つ喜びを多く味わえる
- 強いチームと対戦する機会がある
- レベルの高い大会を経験できる
1つずつ簡単に書きます。
勝つ喜びを多く味わえる
強豪チームには上手い選手が集まってきやすいので、勝つ喜びを多く味わえます。
勝つことだけがすべてではないけど、「試合に勝つ」というのはサッカーを長く続けるモチベーションになりやすいです。
- 勝ちすぎていろいろ勘違いする
- 負けた時のメンタル対処
など、「諸刃の剣」にもなりやすいですが、応援する側としてもモチベーションを保ちやすいのではないでしょうか。
強いチームと対戦する機会がある
強豪チームは、同じかそれ以上のチームと積極的に練習試合を組むます。
そこで得られる成功体験は、さらなる成長をうながしてくれます。
また相手にすごく上手い選手がいた時に、「こんなに上手いやつがいるんだ!オレももっとがんばろう!」と思れば、モチベーションが上がります。
また大会でも勝ち上がり、応援が盛り上がる中で強いチームと対戦できるのはメリットです
レベルの高い大会を経験できる
強豪チームには他の都道府県を含め、いろんな大会に招待されます。
一般的な街クラブではなかなか参加できないようなレベル大会にも呼ばれやすいし、予選大会を勝ち上がり決勝大会がある大会にも参加できることが多いです。
同じ地域の相手との対戦も良いですが、普段は対戦できないような違う地域のチームとの対戦は新鮮でモチベーションも上がります。
遠征費や合宿費がかさむ場合もあるので、注意しましょう
まとめ 強豪チームに子供を入れる前に「本当に子供のためになるか」を考えることが大事
子供のサッカーチームの選び方や強豪チームのメリット・デメリットを紹介しました。
子供に合っていないのに、「強豪チームの方が上手くなるだろう」という考え方は非常に危険です。
最悪サッカーが嫌いになり、やめていく可能性もあります。
大切なのは、子供がサッカーを楽しめる・試合に出場できる・子供のレベルと合っている、ということです。
今は技術的に劣っていても、環境が良ければグングン成長していきます。
あと完全に個人的な意見ですが、サッカーの楽しみの一つってジャイアントキリングじゃないですか
実力的に劣るチームが、みんなで力を合わせて100%以上のものが出た時に強いチームを凌駕することがあります。
サッカーはそれが十分可能なスポーツなのに、狙わないのはもったいないと思います。
私の子は強豪チームに入るより、自分の力でチームを引っ張り、ジャイアントキリングを起こせるようなチームを選びました。
同じような考えの人たちが、いつか世界の強豪国相手にジャイアントキリングを起こす日が来るのを期待しています。
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