パスが全然通らない…
パスってどうしたら上手くなるんだろう?
小学生・ジュニア年代の子供のサッカーを応援する親・コーチ・大人であれば、そんな悩みを持つ方は多いでしょう。
サッカーのパスには種類があり、優先順位があります。
サッカーのパスの種類・優先順位を意識すれば、パスの質を飛躍的に上げることができます。
「良いパス」=「相手にとって嫌なパス」があるからです。
またサッカー・フットサル歴25年以上、コーチ歴8の経験則でいうと、小学生・ジュニア年代でパスの種類・優先順位を理解している選手・チームはそれほど多くはありません。
ということは、わかってプレーすれば活躍できる機会は増えますね!
今回は「サッカーのパスの種類・優先順位を意識し、活躍しよう」と題して紹介・説明します。
サッカーのパスには種類がある
サッカーのパスには種類があります。
- 味方が前を向けるパス
- 味方が前を向けないパス
- スルーパス
など
が大きな種類です。
それぞれのパスの種類に、
- 縦・横の方向
- 技術的な方法
- どこのエリアか
など
の要因が加わるので、「パス」と一言でいってもさまざまな場面で使われます。
いろんな分け方もありますしね!
小学生・ジュニア年代ではなんとなく味方にパスを出す選手・チームが多いですが、「出したパスの目的」が自分でわかっていなければなりません。
パスは自分と味方の選手で「意図と意図」が合って、初めて良いパスになるからです。
サッカーのパスには狙う優先順位がある
サッカーのパスの種類を紹介しましたが、サッカーでの「良いパス」は優先順位があります。
「良いパス」とは得点につながる可能性が高いパスのことです!
以下、サッカーで「良いパス」の優先順位です。
- 一番良いパスはスルーパス
- 二番目に良いパスは味方が前を向けるパス
- その次は味方が前を向けないパス
一つずつ簡単に説明します!
一番良いパスはスルーパス
サッカーにおいて「一番良いパス」はスルーパスです。
スルーパスが通ればドリブルで抜かなくても相手選手の裏を取り、置き去りにできる上に前を向いて良い状態でボールが持てるからです。
小学生低学年では「スルーパス」や「スペースへのパス」の意識がない子供が多いので、早めに意識させて練習しましょう。
二番目に良いパスは味方が前を向けるパス
スルーパスが狙えず、次に狙った方が良いパスは「味方が前を向けるパス」です。
前を向いて良い状態でボールが持てれば、
- シュート
- パス
- ドリブル
と自分・味方・相手のポジションや状況を見て、得点につながるプレーを選択できるからです。
どちらの足でボールを持った方がよりチャンスになるのかをパスの出し手と受け手が意識してパスとトラップを行うと、さらに得点の可能性は高くなります。
ある程度、精度の高いパスを出せるようになったら小学生から「どちらの足に出すか」を意識させましょう!
その次は味方が前を向けないパス
優先順位として最後に狙うのが、「味方が前を向けないパス」です。
スルーパスも味方が前もむけるパスもできないけれど、ボールを相手ゴールに近づけてこじ開けたい時に有効なパスだからです。
パスを受けた選手は相手ゴールに背を向けている状態なので、
- 振りむく
- まわりの味方を使う
ことで得点につなげます。
「味方が前を向けないパス」で一番イメージしやすいのがポストプレーですね!
ポストプレーができる選手がいるとオフェンスのバリュエーションが増えるので、これも小学生のうちから意識したいパスです。
「パスの種類」や「パスの優先順位」を子供たちに説明するのに、わかりやすくて便利なのが作戦ボードなのでおすすめですよ!
サッカー作戦ボードのすすめ!|上達が早く、子供の自主性も育つ
パスではない方が良い時もある
今回はパスの話題を取り上げていますが、そもそもパスではない方が良い時もあります。
ボールを持った時は大きく分けて、
- シュート
- パス
- ドリブル
の3つの選択肢があります。
最優先で選ぶのはシュートです。
サッカーは点を多く取った方が勝つゲームですからね!
シュートが打てない場面では、パスかドリブルを選びシュートを打てるようにボールを運びます。
パスではなく、ドリブルの方が良い時もあるので味方選手・相手選手の状況をみて判断しましょう。
コーチ・大人が固定概念や昔のサッカーの知識のままだと、クリエイティブな発想が生まれないので注意が必要です。
サッカーでの「良いパス」を知り、ジュニア期から練習しよう
サッカーでの「良いパス」を知り、小学生・ジュニア年代から練習すれば、試合で活躍できるし勝てる可能性が上がります。
優先順位の高い「良いパス」ができることで、得点につながりやすくなるからです。
特に小学生年代ではボールウォッチャーになる選手が多いので、スルーパスが通りやすくチャンスを多くつくれます。
なるべく早く、スペースにパスを出せるようにしましょう!
日本では「ドリブルが上手い人=サッカーが上手い」と考える謎の人たちが多く存在します。
「ドリブラー大好きおじさん」が日本サッカーを衰退させている説
ドリブル塾なるものも存在し、それが必ずしも子供たちのためになっているとは言えない状況です。
「ボールをシュートが打てるところまで運ぶ選択肢」としてドリブルとパスがあるので、パスも練習して上手くなると、大人になってもサッカーを楽しむことができます。
ぜひ子供のころから「良いパス」の基礎知識や優先順位を知り、サッカーを楽しんでほしいと願っています
まとめ サッカーのパスの種類・優先順位を意識してライバルに差をつけよう
今回は「サッカーのパスの種類・優先順位を意識し、活躍しよう」と題して紹介・説明しました。
サッカーのパスには、
- 味方が前を向けるパス
- 味方が前を向けないパス
- スルーパス
の種類があり、基礎知識として覚えておきたい優先順位があります。
- 一番良いパスはスルーパス
- 二番目に良いパスは味方が前を向けるパス
- その次は味方が前を向けないパス
の順番で相手ゴールに迫れば、得点の可能性を上げられます。
意識させるのに早すぎることはないので、小学生低学年から伝えましょう!
シュートを打ちゴールできなさそうな場面でパスを選択するようにしますが、ドリブルの時の方が良い時もあるので
パス!パス!
と子供がならないように大人がサポートしましょう。
「良いパス」は1本のパスで数人の相手を置き去りにして、チャンスをつくることができるし、みている人たちを魅了します。
小学生・ジュニア年代からパスの基礎を知り、練習することで日本のサッカーのレベルが上がるに違いありません。
いつか日本サッカー界がサッカー強豪国の仲間入りを果たせるよう、パスを正しく理解する子供が一人でも増えることを心から願っています。
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