うちの子、いつも同じミスばかりする…
子供たち上手く伝えたいけど、どうしたらわかってくれるだろう?
上記のように悩む親御さんやサッカーコーチは多いのではないでしょうか。
私もいまだに考え続けているし、子供への伝え方は難しいですよね…
サッカーはミスのスポーツだし、どんなにプロ・トップレベルの選手でも必ずミスをします。
ただし、
「サッカーのミスは4種類ある」
のは意外と意識していない人が多いです。
小学生・ジュニア年代から知っておきたい「サッカーの基礎知識」といっても過言ではありません!
サッカーのミスは、
- 判断のミス
- 視野のミス
- 実行のミス
- 状況のミス
と4つあり、何が原因でミスが起こったのかを大人・コーチが理解して練習していかないと、ずっと同じミスを繰り返してしまいます。
なんだか難しそうだな…
と感じるかも知れませんが、
だれにでもわかるように簡単に説明していきますね!
4つのミスを理解して、子供たちのプレーを練習で改善していけば、遠回りせずにサッカーが上手くなり、ライバルに差をつけることができるでしょう。
今回は「サッカーの4つのミスを理解して、子供を成長させよう」と題して、サッカーの基礎知識を紹介・説明します。
このブログでは『子供がサッカーをする上で最低限知っていてほしい基礎知識』を紹介していますので、参考にして親子で幸せなサッカーライフを過ごしてもらいたいと願っています。
【サッカーの基礎知識】サッカーには4つのミスがある
前述したとおり
「サッカーには4つのミス」
があります。
- 判断のミス
- 視野のミス
- 実行のミス
- 状況のミス
4つの目の「状況のミス」は個人的に足しました!
一つずつ簡単に説明します。
判断のミス
「判断のミス」は、自分の思った通りにプレーできいたけど「判断」が良くなかったミスです。
例えばこの場面。
青⑪の選手は赤②の選手にマークされているので、味方の青⑩にパスをした方が基本的に得点の可能性は高くなります。
「判断のミス」は青⑩がみえていたのに、パスをせずに
- ドリブルで仕掛ける
- シュートを狙う
など
「どうしたら得点の可能性が高いか」の判断を誤るのが「判断のミス」です。
得点しちゃえばミスではなくなりますけど
視野のミス
「視野のミス」は、そもそも判断材料となる視野が確保できていなかったミスです。
他に良い選択肢があるのに、みえていなかった場面です。
例えば先ほどと同じこの場面。
- 顔が上がっていない
- 落ち着いていない
などが原因で視野がせまく、味方の青⑩がみえていないために、「パスをする」選択肢すらないのが「視野のミス」です。
実行のミス
「実行のミス」は、視野を確保して良いプレーの判断ができたけれど、
- シュートがずれた
- パスがずれた
- ドリブルがずれた
など
の技術的に失敗してしまった時のミスです。
足でボールを扱うサッカーには多いんじゃないでしょうか
しっかりとまわりをみて良い判断ができていたのに、自分が狙った通りのプレーができなかったのが「実行のミス」です。
状況のミス
最後は視野を確保して良いプレーができる状態であったけれど、「良い選択肢」がなかったミスです。
まわりが良い位置でサポートしなかった時ですね
この場合、プレーの「良い選択肢」がなかったので、基本的にボール保持者は悪くありません。
- 一人で突破する
- 後ろに下げてやり直す
- キープして味方を待つ
など
この場面をどうにかするのが本当に上手い選手ですが、特に低学年の子供たちにはなかなか難しいです。
サポートのミスは、大人がよくみて見つける必要があるのでしょう。
4つのミスを紹介・説明しましたが、原因となるミスが重なる場合もあります。
子供たちがミスをした時、
今のミスは何が原因で起きたのだろう?
と考えられると、次の練習からダイレクトに「今の課題の改善」につながり、子供たちがグングン成長していきます。
複数のミスが重なっている場合もあるので、コーチがよくみて判断しましょう!
4つのミスを理解した後は練習で改善
サッカーの4つのミスを意識して子供のプレーをみることで「何が原因で起こったミスなのか」わかるようになります。
あとは練習でミスが起こった場面の改善をします!
判断のミスの改善・練習
判断のミスは、「まわりの状況がみえていたのにプレーの選択を間違えた」というミスなので、判断の回数が増える練習をします。
- 2対1
- 3対2
など
- どうすれば得点できるか
- どうすれば失点を防げるか
を判断する練習をして、改善していきましょう。
視野のミスの改善・練習
視野のミスは「まわりがみえていなかったので良いプレーができなかった」ということなので、視野を確保する練習やまわりをみる練習をして改善します。
ボールばかりみる子は、
- ボールタッチ
- パス練習
- ドリブル練習
- シュート練習
から顔を上げるように伝えます。
けっこうボールばっかりみる子は多いんですよね…
ある程度顔が上がるようになったら、2対1・3対2やウォーキングサッカーなどが良いです。
ウォーキングサッカーなどを紹介している記事。
実行のミスの改善・練習
実行のミスは、「単純に思った通りのプレーができなかっただけ(判断は良かった)」なので、基礎練習で改善していきます。
単純な基礎練習は退屈なメニューが多いですが、やはり大切なので実行のミスが目立つ場合は必要です。
狙ったコーン・ペットボトルを倒すなど、ゲーム性をいれた基礎練習で盛り上がりながら改善していきましょう。
練習メニューを決める時のおすすめ本。
状況のミスの改善・練習
状況のミスは、「まわりのサポートがなく良い選択肢がなかった」ミスなので、ボールを持っていない時の動き方を練習します。
この辺が一番難しいかもですね…
鳥かごのようにあまり動かないメニューよりは、まわりの選手が動いてボールを受けるパス回しの練習で改善します。
あと基礎から教えたいなら2対1(ゴールなし)がおすすめです。
私は2対1結構やりますね
プレーしながらだとわかりずらい時もあるので、プレーを止めて作戦ボードで伝えるのも大事です。
サッカー作戦ボードのすすめ!|上達が早く、子供の自主性も育つ
「何が原因でミスが起きたのかをわからず怒鳴るコーチ」は全員ダメコーチ
小学生・ジュニア年代のサッカーは、ミスがめちゃくちゃ多いです。
その起こったミスに対して
何やってんだ!
さっきも言っただろ!
などといちいち怒鳴るコーチは全員、「サッカーの4つのミス」を知らないダメコーチでしょう。
「何が原因で起こったミスなのか」をみて、練習で改善すればいつまでも同じミスは減っていきます。
ゲームで起こった課題を分析し、練習で改善するのがコーチの役割なので、ゲーム中に怒鳴るのは
自分は無能なコーチです
と自ら証明しているのです。
ダメコーチからお子さんを守ってほしいと願っています。
4つのミスを意識すればサッカーがドンドン上手くなる
サッカーの4つのミスを意識して練習で改善を続けると、子供たちがグングン成長していきます。
もちろん個人差はありますけど
「ミスの原因」に直接アプローチして練習できるからです。
コーチや大人も完璧な人間ではないので、時には「ミスの原因」がはっきりとわからない時もあるでしょう。
そんな時でも、
- 「4つのミス」のどれに当てはまるのか
- 複数のミスが重なって起きたのか
を推測したり仮説を立てたりして練習していきます。
何回か練習してみても改善が見られない場合は、また推測して練習を組み立てましょう。
繰り返すうちに改善につながります
わからないことや間違えることはあっても、「4つのミス」を意識して改善を続けるとライバルチームに差をつけ、勝率が上がるのです。
まとめ サッカーの基礎知識として「4つのミス」を意識しよう
今回は「サッカーの4つのミスを理解して、子供を成長させよう」と題して、サッカーの基礎知識を紹介・説明しました。
サッカーには、
- 判断のミス
- 視野のミス
- 実行のミス
- 状況のミス
の4つのミスがあります。
コーチや大人が、
- 「4つのミス」のどれに当てはまるのか
- 複数のミスが重なって起きたのか
を意識して練習を続ければ、「ミスの原因」を直接改善できるので、子供たちがグングン成長していきます。
子供のミスに、
何やってんだ!
といちいち怒鳴るコーチは、サッカーの基礎知識すら知らないダメコーチです。
子供の才能を守るために、そんなコーチは避けるようにしましょう。
遠征でいろんなチームのコーチをみかけますが、いまだに怒鳴りまくるコーチが多いと感じます。
サッカーの「4つのミス」を意識して、子供たちが大人になってもサッカーが楽しめるよう伝えていけるコーチ・大人が少しでも増えるのを心から願っています。
コメント
[…] サッカーのミスは4種類!小学生・ジュニア年代の基礎知識 […]