【U-12(小学生)サッカー】ゴールデンエイジ正直怪しい説

ゴールデンエイジまでに基礎技術を鍛えよう!

ゴールデンエイジが楽しみ!

一般的に10歳~12歳で訪れるといわれる、ゴールデンエイジを意識している人は少なくないでしょう。

私もそうでした!

ただU-10~U-12のヘッドコーチを経験し、自分の子供が小学校を卒業した今、
ゴールデンエイジって正直怪しくない?
と考えています。

現在はクラブチームでプロコーチをしていてU-6 ~U-12の子供たちをみていると、さらにそう思うようになりました。

いろんなところでいわれていることなので、ゴールデンエイジは確かにあるのでしょう。

しかしゴールデンエイジの前にもグンと伸びる子はいるし、ゴールデンエイジ後や大人になってからサッカー・フットサルを始めて上手くなる子もいます。

大切なのはゴールデンエイジに惑わされず、日々のサッカーを楽しむことなのではないでしょうか。

今回は「現役プロコーチが思う『ゴールデンエイジ正直怪しい説』」を紹介・説明します。

この記事をみることで「ゴールデンエイジ」に惑わされず、サッカーを楽しめるようになります!

ゴールデンエイジとは?

ゴールデンエイジってなに?

という方もいるでしょう。

ゴールデンエイジとは10歳から12歳までの運動能力が急速に発達学んだことを即座に習得できる期間です。

一生に一度の成長のチャンス「ゴールデンエイジ」でサッカーがもっと楽しくなる

https://www.sakaiku.jp/column/exercise/2012/003592.html#

(出典:サカイク)

日本サッカー協会のハンドブックにもゴールデンエイジを意識した文面がみられます。

U-10からU-12年代は心身の発達が調和し、動作習得に最も有利な時期とされています。集中力が高まり運動学習能力が向上し、大人でも難しい難易度の高い動作も即座に覚えることができます。「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、世界中どこでも非常に重要視され、サッカーに必要なあらゆるスキル(状況に応じて技術を発揮すること)の獲得に最適な時期として位置づけられています。

https://www.jfa.jp/youth_development/players_first/

(出典:日本サッカー協会)

またゴールデンエイジまでの9歳までの期間を「プレゴールデンエイジ」と呼びます。

経験則で良いコーチほど、ゴールデンエイジを意識していない気がしますね

「一生に一度しかないゴールデンエイジ」を大事にしようという人がいる一方で、良いコーチほどゴールデンエイジを意識していないのが現状です。

サッカーコーチ歴8年だけど、ゴールデンエイジ説は正直怪しい

サッカー・フットサル歴25年以上、サッカーコーチ歴8年の私が小学生・ジュニア年代の子供たちをみていると、

ぶっちゃけ、ゴールデンエイジ説って怪しいよな

と感じます。

時期・年齢に関係なく伸びる子は伸びるからです。

大人になってからサッカー・フットサルを始めて上手くなる人もいます。

ゴールデンエイジ前でも伸びる子は伸びる

8年間サッカーコーチをしてきて様々な子供たちをみてきましたが、ゴールデンエイジに関係なく伸びる子は伸びます。

逆に小学校高学年で全然伸びない子もいますね

共通しているのは『親が見守る姿勢であればいずれ伸びるし、過保護ならいつまでたっても伸びない』ことです。

小学生のサッカーで親の過保護・過干渉は子供がダメになる説

他の子と1年遅れて小2からサッカーを始めた子がいましたが、小3の時にはすでにチームのエースになりました。

サッカーを始める時期・ゴールデンエイジは関係ないと証明してくれているでしょう。

大人からサッカー・フットサルを始めて上手くなる人もいる

ゴールデンエイジを過ぎた時期や大人からサッカー・フットサルを始めて上手くなる人もたくさんいます。

何より私がサッカーを始めたのは17歳(それまでは主に野球)です

プロにこそなれませんでしたがフットサル日本代表と戦ったり、チームメイトだったりしました。

特にフットサル界では「サッカー経験はないけど、フットサルから始めた人」が数多くいます。

もちろん全員ではありませんがフットサルに本気で取り組み、トップレベルでプレーするまで上手くなる人もいるのです。

これらの事例からも、ゴールデンエイジはあまり関係ないと言えます。

ゴールデンエイジをあおるのは商業目的が多い

ありがたいことに最近は、いろんなサッカー育成の情報をネットで得られます。

すべてではありませんが、
「ゴールデンエイジはチャンス」
とうたい、あおるのは商業目的も多いです。

ゴールデンエイジを逃したら大変だ!

と思わせ、商品やサービスを買わせるのです。

良いものもあれば、

正直いらないな…

というものまであるので、ゴールデンエイジに惑わされず本当に必要だと感じたものを試してみましょう。

ゴールデンエイジは確かにある

ここまで「ゴールデンエイジは関係ない」と書いてきましたが、子供が成長していく過程で「ゴールデンエイジ」は確かにあるのだと思います。

いろんなところで紹介されていますしね

有名なグラフがこちら。

(出典:SGSブログ

当たり前ですが子供は小さい大人ではなく、20代に向けて心と体が次第に育って行きます。

その時々で、効率よく吸収できることはあるのでしょう。

サッカーだけに限らず、様々な習い事で「いろんなことをどんどん吸収できる時期」がゴールデンエイジなのです。

極論ゴールデンエイジはあんまり関係ない

ゴールデンエイジは確かにありますが、それでも「ゴールデンエイジは関係ない」と言っても過言ではないでしょう。

中には、

  • ゴールデンエイジまでに準備しよう
  • ゴールデンエイジが一生を決める
  • ゴールデンエイジを逃したら終わり
  • ゴールデンエイジが楽しみ
  • ゴールデンエイジにすべてをかける

など

の情報があります。

サッカーコーチの立場からすると、

  • プレゴールデンエイジ前
  • プレゴールデンエイジ
  • ゴールデンエイジ
  • ゴールデンエイジ後

でもやることは変わりません。

目の前の子供にサッカーを大好きになってもらうこと。

サッカーの本当の楽しみ方を伝えること。

サッカーを通して、素敵な大人になり充実した人生を歩んでもらうことこそ、サッカーコーチの役目なのではないでしょうか。

ゴールデンエイジに惑わされ過ぎてはいけません。

小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道

(引用:イチローの名言)

サッカーの育成に近道や裏技はありません。

裏道や近道をしたがる人が、子供に行かせがちなドリブル塾。

ドリブル塾ってどうなの?をサッカーコーチがガチで考えてみた

ドリブル塾系の子供をみて現役サッカーコーチが思うこと

サッカーが楽しい!

と子供たちに思ってもらうことこそ、「とんでもないところへ行くただ一つの道」なのです。

まとめ ゴールデンエイジに惑わされず、サッカーを楽しもう

今回は「現役プロコーチが思う『ゴールデンエイジ正直怪しい説』」を紹介・説明しました。

ゴールデンエイジとは主に10~12歳の子供におとずれる「いろんな技術を最も吸収できる時期」と言われています。

コーチ歴8年でいろいろな子供をみてきた経験上、

  • ゴールデンエイジではなくてもグングン伸びる子
  • ゴールデンエイジなはずなのに全然伸びない子

がいて、正直ゴールデンエイジはそんなに関係ないと考えています。

さまざまな人々や記事でゴールデンエイジが紹介されているので、確かにゴールデンエイジはあるのでしょう

ただ「ゴールデンエイジ前でも後でも伸びる人は伸びる」ので、

  • 商業目的
  • ゴールデンエイジ説命の人

など

に惑わされず、日々のサッカーを楽しむことが大切です。

ゴールデンエイジを過ぎたからといって決して終わりではないし、誰だってサッカーを楽しむ権利があります。

日本の小学生・ジュニア年代のサッカーに携わっていると、

  • 一発逆転(ゴールデンエイジなど)にかける
  • いつか化けることへの期待
  • 夏休み(冬休み)で変われる

など

と考えている人が多いのかなと感じます。

先ほども紹介したイチローさんの言葉、

小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道

全てです。

サッカーの育成に、近道や裏技はありません

お子さんのサッカーを支えていると、楽しいことばかりではないし、

なんで私だけこんなにつらいの…

と思う日もあるでしょう。

それでもお子さんのサッカーを応援している自分を誇りに持ち、お子さんがサッカーを楽しめるようにしてもらいたいと心から願っています。

近道や裏技ばかり求めた人たちではなく、コツコツ積み上げたあなたにこそ本当の幸せが待っているからです。

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