サッカーを頑張っている娘の為に、良い情報を集めたい
小学生の女子チームを検討しているけど、実際どうなのかな?
私の娘は現在、女子チームでサッカーを頑張っており、もともとは男子に混ざりながら街クラブ(スポ少)に所属していました。
ジュニアサッカー・小学生の街クラブ(スポ少)と女子チームの両方を経験した娘と一緒に、両方のチームでコーチを経験した私が、気づいたことを書こうと思います。
私も以前は、ネットでたくさん調べましたが、小学生の女子サッカーに関する情報がとても少ないと感じました。
女子チームではなくても、小学生の女の子でサッカーをしている子はたくさん見かけるし、情報が欲しい人はいるはず!と思い、見てくれる人がいそうであれば定期的に書くつもりです
最後の方は、すごく伝えづらいことを書きます。
でも大事な娘を守る為でもあるので、ニュースにもなった、とある最低コーチが起こした事件を共有します。
小学生女子サッカー選手、街クラブ(スポ少)と女子チーム、どっちが良い?
小学生の女子サッカー選手で、よく話題にあがるのが、
- 「男子中心のチームの激しい中でやった方が良い論」
- 「女子チームで女の子同士でプレーした方が良い論」
の対立(?)があります。
結論から書くと、本人が楽しめるならどちらでも良いです。
まず試合に出れないと楽しくないと感じる子であれば、男子女子関係なく、試合に出られるレベルのチームでやりましょう。
性格的に男子と一緒でも平気な女の子もいれば、女子同士でいた方が楽しい子もいます。
お子さんと話して、一番良い形を選べば良いし、今特に困っていないならそのままで良いです。
ちなみに、街クラブと女子クラブを掛け持ちでやっている子もいます。
その場合、それぞれのチームコーチの理解が必要ですが、可能であれば両方に所属するという方法もありますので、絶対どちらかを選ばなければならないということはないです。
年長から街クラブ(スポ少)へ入団し、小4で女子チームへ移籍した娘の場合
一例として、私の娘の場合のチーム経歴を簡単に紹介します。
年長の夏から地元の街クラブ(スポ少)に入り、小1のチームと活動していました。
小学校へ入学したと同時に、たまたま家の近くだった女の子の友達もサッカーをやっていて、「一緒のチームでやりたい!」と言い出したので、小1で別の街クラブへ移籍。
小4まで街クラブで続けるも、試合に全く出れない状況になり、本人の意思で夏には女子チームへ移籍しました。
基本、U-12のカテゴリーで楽しくサッカーをできているし、女子チームへ移籍して本当に良かったです
前所属のチームは、全員試合には出さずに結果を求めるチームだったので、出れている時は良いですが、一旦出れなくなると、その日1秒も出場できないこともありました。
小3までは男子の中でも試合に出て、結果を残していた娘を本気でリスペクトしています。
小4になり、5人制から8人制へ移行すると、出場の機会が激減し、
「こんなのつまらない!」
と言って、移籍した娘の決断は正しかったです。
今のチームは、全員を試合に出す方針なのでチームの雰囲気も良く、楽しくサッカーができています。
元々感じていた、小学生・女子サッカーへの不満
少し話を戻します。
前所属の街クラブでは女子チームの活動も数か月に1度ありました。
小1~6までで、6~7人だったので、いつも出場するのはU-12の大会。
小2の時で高学年を相手にプレーしていたので、今思えば、「よく怪我しなかったな」と思います…
小学生女子サッカーに少しでも携わった人であればわかりますが、女の子のサッカー選手が少ないためか、各学年の大会は非常に少ないです。
仕方なくU-7、U-8、U-9などの男子大会にエントリーしますが、ほとんどの場合大差で負けてしまします。
やはり、子供たちの成長のためにレベルの合った試合を経験してもらいたいのですが、その機会があまりにも少ないのです。
特に小3までの場合、多くは、「女子低学年大会」とひとくくりにされます。
小3までを同じカテゴリーで「低学年大会」とすると、何が起こるか察しが良い方はすぐに想像できますし、その想像通りの事が「低学年大会」では当たり前のように繰り返されています。
それは、出場するチームが
・小3しか呼ばない
・連れてきても、ほぼ3年生しか試合に出られない
・仲の良いチームの小3の子だけを集めて大会に出てくる
ということを平気でし出すのです。
1、2年生の女の子がサッカーを楽しむ機会を平気で奪っていく、大人がたくさんいるということです。
もちろん、単独チームで低学年の小1~3年の子を試合に出場させるチームもありますし、私もそのようにしました。
そうすると大差で負け、予選で敗退し試合経験が積めません。
大会形式の問題でもありますが、勝利至上主義は小学生の女子サッカーでも確実に子供達の成長の弊害となってるのです。
移籍後、把握した小学生女子サッカーの闇
小4の夏に女子チームへ移籍した娘。
もちろん慎重にチームを選んだし、私がコーチとして加わる際、早めに自分の思いは伝えました。
「怒鳴る大人がいるチームには飽き飽きしている」
「みんなが出場できて、みんなが楽しいチームにしたい」
チームのコーチ達は、「うわぁ、癖のあるやつが入ってきたな」と感じたことでしょう(笑)
私も必死だったので不器用なやり方になったのは、すごく反省しています
今いるチームのコーチ達は本当に理解にある人達で、私の暑苦しい話を真摯に聞いてくれました。
もともと怒鳴るような人達でも、みんなを試合に出さないような人達でもなかったので、本当に良かったです。
さて、小学生女子サッカーの低学年での闇は軽く書きましたが、高学年でも同じ構図が成り立ってしまいます。
しかし、高学年になるにつれU-10(ほぼない)、U-11(たまにある)、U-12(ほぼこれ)とカテゴリー分けの大会が、低学年の時よりかは増えていきます。
しかし、人数が多い場合や、人数合わせで呼ばれた子、遠征費用補填要因で呼ばれてた子は、1秒も出場できないというケースを非常に良く見かけます。
女子チームに来る前は、「小学生の女の子相手に怒鳴るア○な大人とかいないだろ」と甘い考えでいましたが、普通にベンチにもベンチの外にも、うじゃうじゃいます。
でも、男子よりは若干マシです。
これらは、男子サッカーや街クラブ(スポ小)の抱える問題と全く同じですが、女子サッカーにはチーム選びの選択肢が少ないという問題があります。
大人の送り迎えが必要な場合、あまりにも遠いと通えませんし、あまり女子サッカークラブがない地域もあります。
「結果が出ているチームに人は集まるがコーチの質が伴ってない」
というパターンも多く、チーム選びは難しいです。
場合によっては、そのまま移籍しない方が良い時もありますので、慎重に選ぶ必要があります。
以下、チーム選びやコーチ選びについて書いた記事です。
小学生女子サッカーの特徴
遠征や大会で見かけたり、審判をしていて感じた女子サッカーの特徴を簡単に書きます。
①口が悪い
もちろん全員ではありませんが、口が悪い選手が多い印象があります。
味方や審判、相手に対して文句を言う、舌打ちをする、陰で暴言を吐く等々、「小学生の女の子がそんなこと言う?」と感じることが多々あります。
容姿をディスられたりするようです。
周りの大人がどんな育て方をしているかはわかりませんが、怖いですね
ほとんどは良い子たちなのは付け加えておきます。
②レベルの差がありすぎる&トレセンチームが普通に大会に出てくる
プレー人口・チームが少ないのもあり、どうしてもレベルの差がありすぎる感は否めません。
一つの大会でも0-10など、ざらにあります。
やはり同じくらいのチームとギリギリのゲームをするのが一番成長しますので、大差で負けるチームが多いというのは問題です。
選手が集まりづらいという理由から、トレセンチームで公式戦や大会に出てくるチーム非常にも多いです。
私は「選手が集まらない」というのは大体、言い訳だと思っています
女子の街クラブで頑張っているチームもありますが、どうしても上手い子が集まるトレセンチームの方が有利です。
そうなると試合に出場できない子、トレセンに行けない子・行きたくない子は大事な試合に出る機会が奪われます。
さまざまな問題要因が重なるので難しいですが、魅力的な女子街クラブが増えるのを期待します。
③意外に激しい
審判をしていると、手を使って押したり・引っ張ったりしている選手が多い印象を受けます。
私は男子中心チームに娘が小4の時までしかいませんでしたが、荒さはあまり変わらないです。
男子と比べてプレースピードが遅い分、接触プレーの回数は多いかも知れません。
同じチームのコーチいわく、「女子の方が荒い」とのことでした。
去年、男子の中で娘がプレーする機会が何度かあった際、「あまり一発で寄せて来ないな」と感じました。
小学生女子サッカーは、良くも悪くもガンガン寄せてきます。
寄せると取れてしまうからなのか。
この辺は、原因を含めて今後も注意深く見たいと思います。
すごく書きづらいけど一人の父親としての不安
いきなり書きづらいことから書きますが、子供の女子サッカーを変な目で見てる大人の男性は確実にいると感じています。
大人の女子サッカークラブでもパワハラ・セクハラが報道されるケースが過去ありました。
そして一番怒りを覚えたのが、去年ニュースでも報道された女子中学生のチームでの事件です。
コーチが合宿中に脱衣所を盗撮 女子サッカー界の有名人逮捕に衝撃 – ニュースサイトしらべぇ
(出典:ニュースサイトしらべぇ)
本当に気持ち悪いです。
個人の性的指向まで口を挟む権利はないとは思いますが、一線を越えないまでも、子供の女子サッカー選手をそんな目で見ている大人がいるというのは一人の女の子の親として複雑な気持ちです。
他にも盗撮で処分された強豪クラブのコーチもいました。
ジュニア年代から大人まで、サッカーを楽しむ女性が安心してプレーできる環境が多くなることを心より願っています。
ブログを書いているときに素敵な記事を見かけたので紹介します。
・バラエティ番組に出て、笑いを取ることが優れた才能の証ではないし、「きれい」「かわいい」という修飾語が彼女たちのすごさを表すのに適切なわけではない。
・「私はいったい何で評価されているんだろうと一時はすごく悩んだことがあります。それこそメディアに出るのが嫌になったときもあった。」
「ドイツのファンとの距離感は居心地が良かった」猶本光、苦悩の10代を乗り越えた現在の境地
引用元:REAL SPORTS
まとめ 小学生女子サッカーのこれから
小学生の女子サッカーについて、現状や問題点を経験を交えながら書きました。
一言で書いてしまえば、「U-12女子サッカーの環境は劣悪である」と感じています。
単に母数の違いですが、男子は見る目があれば、クラブチームや街クラブ(スポ小)など、選択肢があり、自分に合った環境を見つけることができます。
コーチとして学び、良いチームづくりを目指しているチームも探せばあります。
女子だと選択肢が少ない上に、まだまだ良いチームは少ないです。
男子中心のチームに残るにせよ、活躍できるのは一握りの選手のみ。
とはいえ、女子サッカーやサッカーを楽しむ子供たちのために頑張っている人たちが確実に全国にいることも確かです。
「大事な娘の為に良い環境でサッカーを楽しんでもらいたい」と考えるのは、素晴らしい親だったら考えます。
いろいろと書きましたが、一番の答えは一番近くの子供が教えてくれます。
さまざまな年代の女性が安心してサッカーをプレーできる環境が整って欲しいし、まずは自分のできることからやっていきます。
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