【小学生女子サッカー】プレーを続ける3つの方法|U-12

娘にサッカーをがんばってほしい!

他の女の子はどうやってサッカーを続けているんだろう?

サッカーをがんばる娘さんを持つ親であれば、一度は悩むところではないでしょうか。

U-12女子チームのコーチをしている私が、みてきた例を含めて伝えたいと思います!

大きく分けると、小学生の女子選手がサッカーを続けるパターンは大きく分けて3つです。

ただ小学生でサッカーをがんばっている女の子の半分以上は、U-12年代でサッカーをやめます。

原因はまた別の機会に書きますが、サッカーを続ける環境を選ぶ上での参考になるので説明していきます。

U-12女子サッカー選手が中学生になってもサッカーを続けるのは難しい

私が小学生女子チームのコーチになってから2回、6年生を見送っていますが中学生になってもサッカーを続ける子は半分以下です。

わりと近くにジュニアユース(U-15)の女子チームがいくつかあるし、電車で通えるチームがあってもそのような状況です。

今のチームは本当に雰囲気が良く、サッカーは大好きなまま卒業しても、

  • 中学生でサッカーを続ける
  • 他のスポーツを始める
  • 何もしない

の3つに3分の1くらいずつわかれるイメージです。

理由はさまざまでしょうが、何かの機会にまた始めるかもしれないし、サッカーが好きでいてくれたらそれで良いと思っています。

なにかやりなよ!とは思いますが(笑)

サッカー大好きな親・サッカーコーチとしては、子供がサッカーを嫌いになってやめていくほど悲しいことはないです。

サッカーを嫌いにならずに続ける方法を紹介します。

小学生の女子サッカー選手がサッカーを続ける3つの方法

小学生の女子選手がサッカーを続ける方法を大きく3つに分けて紹介します。

  1. ずっと男子と一緒にサッカーを続ける
  2. 女子チームでサッカーを続ける
  3. かけもちで良いとこどりをする

今まで見てきたいろんなパターンも含めて紹介します。

①ずっと男子と一緒にサッカーを続ける

いわゆるスポ少・街クラブに入り、男子中心の中でサッカーを続けます。

メリット

男子と一緒にプレーできる

デメリット

  • 怪我のリスクが高まる
  • 試合に出れない可能性
  • まわりに女子選手が少ない

特に高学年になればなるほど、男子の方がフィジカル面で勝る面が多くなってきます。

男子の中でサッカーできるというのは、ついていける場合プラス面でもあります。

チームの中でも試合に出れて、男子と対等に過ごせる性格なら良い選択肢の一つです。

試合に出られないなら移籍した方が良い場合もあります。

②女子チームでサッカーを続ける

最初からか、途中から女子チームのみでサッカーを続けるやり方です。

ちなみに私たち親子は小4までスポ少、それ以後は女子チームだけですね

メリット

女子選手同士で楽しくサッカーができる

デメリット

まだまだ環境面が良くない

最大のメリットは女の子同士、楽しくサッカーが続けやすい点です。

女性特有の団結力は小学生でも目を見張るものがあります。

もちろん例外もありますが…

反対に女子チーム・女子選手がまだまだ少ないため、特に低学年だと試合が極端に少ないです。

また試合があったとしても「低学年=1~3年生」とされることが多いので、1・2年生は厳しいです。

高学年になっても4年生~6年生までひとくくりにされてしまうケースもあるので4・5年生にとっては苦しいこともあります。

以前、U-12女子サッカーについて書いた記事がこちら。

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かけもちで良いとこどりをする

スポ少・街クラブと女子チームをかけもちで、良いとこどりをするやり方です。

メリット

①と②のメリットを両方得られる

デメリット

  • 子供・親、共に忙しい
  • それぞれのチームの理解がいる
  • バランスを取るのが難しい

チームのかけもちをして両方の良いところを得ることができますが、バランスは難しいです。

1日に2回サッカーをしたり、休みは全部サッカーになったり、オーバートレーニングになりがちですね…

またそれぞれのチームの理解が必要なのと、親の負担が大きくなります。

続け方は自由。娘さんが楽しい環境でサッカーを続けることが大切

小学生の女子サッカー選手がプレーを続ける方法を大きく3つに分けて紹介しました。

地域によって選択肢も違ってくるし、各家庭の状況も違うのでどれが一番良いということは言えません

成長中の子供の身体がオーバーワークにならないように、子供が楽しくサッカーを続けられるよう娘さんに合わせて選びましょう。

親の考えだけで決めずに、娘さんと話し合うことも大事です。

子供の意見を聞かずに決めると、最悪サッカーをやめてしまいます。

今まで見てきた残念な例

私が今まで見てきて、

これは子供がかわいそうだな…

という例を2つ紹介します。

①親がすべてチームを決めてはすぐに移籍する親子

同じ地域だったので、小さい頃から知っていた女子選手とお父さん。

最初は街クラブで男子に混じってサッカーをしていました。

気づけば女子チームへ移籍したものの問題を起こしてけんか別れし、その後はいろいろな女子チームを転々、最後はなぜか遠い地域で男子に混じってサッカーを続けていました。

数か月間、同じチームにいましたがとにかくお父さんが過干渉。

何が望みだったのだかはわかりませんが、そのお父さんがコーチをやりたいと言ってきた時は代表が断っていました…

今年度から中学生になっていますが、どこでどうしてるのかはわかりません。

②男子強豪チーム行くほど上手くても、試合に出られない女子選手

近くの地区でも名が知られているほど上手い女子選手がいました。

その子が最後に選んだのは、男子でも入るのが難しい強豪チーム。

大きい大会で上位に行くほどのチームでしたが、その女子選手の出場はほとんどありませんでした。

当たり前ですが、サッカーで一番面白いのは試合だし、一番上手くなるのも試合です。

どんなに上手くても試合に出られない(全員出さない)チームに行ったのは失敗だと私は思います

今まで見てきた良い続け方の例

反対に今まで見てきて、

これはすごいな。

と思った例も2つ紹介します。

①街クラブ+女子チーム+男子トレセン+女子トレセンでかけもち

同じチームのすごく上手かった女子選手は、地元の街クラブ・女子チームと男女それぞれのトレセンをかけもちしていました。

「どうやってやってたんだろう?」と思うぐらい上手くやっていましたが、親子共に大変だっただろうと思います。

対策していたんだろうけどオーバーワークが心配なのと、女子チームの試合でいない時も多々あったので少し寂しかったです。

中学生になった今でも元気にサッカーを続けているようでうれしいですね!

②女子チームをかけもち+女子トレセン

女子チームを2つかけもちしつつ、女子トレセンでもやっていた選手もいました。

娘のチームにも所属していて、最後らへんはたまに来るくらいだし試合の時には相手にいるし不思議な感じでしたが、すごく明るい子でどこでも楽しそうにサッカーをしている印象でした。

中学生で少し苦しんでいるという話を聞きましたが、彼女なら乗り越えられるのではないかと思っています!

チームやトレセンを複数かけもちするのは、ハードル高めですが優先順位や環境次第で可能です。

親子共にいろんな負担は増えますが、そういった選択肢もあるので環境的に許される場合のみ検討するのは良いと思います。

無理やりかけもちを目指す必要はまったくないのでご注意ください。

まとめ 小学生女子サッカーは楽しみながら柔軟に環境を選ぼう

小学生の女子サッカー選手がサッカーを続ける方法を紹介しました。

大きく分けて、

  • ずっと男子と一緒にサッカーを続ける
  • 女子チームでサッカーを続ける
  • かけもちで良いとこどりをする

の3つの方法があります。

またずっと同じチームではなくて、移籍も選択肢におきつつサッカーを続けるのが良いです。

一番大切なのは楽しくサッカーを続けられ、試合に出られる環境を選ぶことです。

チーム選びやかけもちをする時に、娘さんと話し合いながら、良い環境でサッカーが続けられるようにしましょう。

日本のU-12年代の小学生女子サッカーの環境はまだまだ劣悪です。

『強豪チーム』とされるチームに入っても、「コーチから怒鳴られながらプレーしている」・「試合中ずっとベンチにいる」、こんなひどい事例があたりまえのように存在します。

娘さんがずっと大好きなサッカーを続けられるように、また別の道に行くにしてもサッカーが嫌いにならないようにしたいですよね!

日本中サッカー少女がサッカーを心から楽しみながら、柔軟に環境を選んでいけることを願っています。

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