子供が全然試合に出場できない…移籍した方が良いのかな?
今のチームより、もっと良い環境があるんじゃないかな?
子供がサッカーをしていて、多くの方は大なり小なり移籍を考えたことがあるのではないでしょうか。
娘と私もいろいろと葛藤し、小学生年代で2回移籍しています。
結論から言うと、移籍して本当に良かったです
移籍は子供の判断でどんどんした方が良いと考えています
しかし、完璧に子供や親が望むようなチームはないです。
移籍するにも注意点がありますし、メリットとデメリットがありますので実際の経験談や、コーチとして移籍する子を見てきたことを元に書いていきます。
日本の小学生年代サッカーはどんどん移籍するべき
小学生年代のサッカー少年・少女は自分に合った環境を探してどんどん移籍するべきだと考えています。
一番の理由は、「試合に出場できない子」が多すぎるからです。
現在小5の娘の移籍前の街クラブは、元々18人いましたが試合に出場できない子が3人サッカーを辞め、娘を含め4人は他チームへ移籍しました。
サッカー自体を辞めた子が3人もいるんです。
全員、試合に出場できない子(コーチが出さないだけですが)でしたし、試合に出ていたら3人も辞めていなかったと確信しています。
移籍した4人のうち2人は強豪チームへ。
娘ともう一人の男子は、試合出場の機会が少なく移籍しました。
娘は女子チームでサッカー好きに磨きがかかっており、メキメキと上達しています。
もう一人は移籍先の「弱小クラブ」と称されるチームへ行ってからしばらく詳細は分かりませんでしたが、先日なんと6年生の公式戦で出場し、準決勝まで勝ち上がったと聞きました。
「試合に出れないから、サッカーを辞める」選択肢を取らずに、勇気をもって移籍した2人がサッカーで輝いているという事実がサッカーのコーチとして、一人の親として嬉しくて仕方ありません
細かいことを言い出すと、試合に出場できればなんでも良い訳ではありませんが、試合に出れずにサッカーを辞める子供が一人もいなくなれば良いと願っています。
探せばレベルが合っているチームや、人数が足りなくて困っているチームは必ずあります。
コーチの質はまた別の問題ですが、試合に出られない現状が苦しく、少しでも移籍したい気持ちがあればどんどん移籍すれば良いのです。
子供に気持ちを聞いて、「今のチームで頑張る」という時は意見を尊重しましょう。
また移籍を希望してもさせてくれない・移籍後嫌がらせをしてくるチーム・コーチが存在するようです。
実際に経験した訳ではなく、聞いた話にしか過ぎないし、内容が伴わないのでここでは触れません。
小学生年代のサッカーは慎重に!下手するとトラブルに…
移籍を勧めてきましたが、チームを離れる時はトラブルを避けるためにも慎重になることが大事です。
移籍時にその家庭の人柄が露骨に出ます。
挨拶もなくチームを去っていく親子や、コーチや他の親と喧嘩別れする大人。
多くの場合、子供は悪くありませんが、移籍時に大人が常識ある対応をしないと移籍後に子供が元チームメイトから避けられる等、肩身の狭い思いをします。
近い地域でサッカーを続けていれば、試合会場で会う機会も多いので、喧嘩別れだけは避けたいところです。
娘の場合、送別会まで開催してもらい、移籍後も元チーム主催の大会に呼んでくれるなど良い関係を築いています。
正直、私は元チームのコーチが大嫌いで、移籍できてせいせいしていましたが、最後まで良い人を演じ切りました。
向こうもせいせいしてると思いますが、腹黒い自分を褒めたいです。(苦笑)
妻も移籍後、半年以上は元所属チーム役員をしていました。
引継ぎまで完璧にこなし、今ではサッカーと無縁な生活を謳歌しています。
最後までしっかりやってくれた妻には、感謝しかないです。
その移籍、子供が望んだのですか?
「その移籍は子供が本当に望んでいるのか?」が移籍を決める、1つの大事なポイントです。
コーチをしていると、自チームに移籍してくる子が多々います。
移籍する時も、してくる時もやはりその家庭の人柄が露骨に出ますね。
多くの人は、子供の納得の上で移籍してきて楽しそうにサッカーをしているのですが、中には親が前チームと揉めて移籍してくるパターンや、親が主導で移籍を決めているパターンが散見されます。
近い地域の中で移籍をしたり、チーム数の少ない女子チームで移籍をしたりすると、どこからともなく噂話を耳にするのです。
人から聞いた話を無条件に信じる訳ではありませんが、悪い話ほど広がりやすいのが人の怖い(嫌な)ところ。
実際見てみると、「そりゃあ、そう言われても仕方ないかな」と思うことがあります…
経験則ですが、共通するのが「親が痛い人」ということ。
1対1で話すと違和感は感じないのですが、「子供のサッカー」が関わってくると、「痛い人」に豹変します。
子供も親の言いなりになっているので、そういった親子は親主導で移籍を繰り返す傾向があります。
小学生サッカー移籍の失敗例
前述した、移籍を繰り返す親子を紹介します。
始めに書いておきますが、子供は悪くないので多くの場合、親のせいです。
まだ小学生なのでわかりませんが、サッカーが嫌いになる日がいつか来るような気がしています。
①試合が終わるたびに我が子を呼びつけて話してる親とその娘さん
去年、娘のチームに移籍してきた親子。
前チームと揉めて移籍してきたのですが、前チームのコーチからうちのチームに連絡が入るほどでした。(前チームのコーチもどうかしてますが)
技術はしっかりしていましたが全く守らないし、パスもほぼしない。
チームメイトと話はあまりせず、特に遠征では試合が終わるたびにお父さんが娘を呼んで、親子で話していました。
数か月で来なくなりましたが、退会手続きもせず、その他うちのチームを散々荒らしていっただけの存在としか認識していません。
よく対戦するチームへ移籍しましたが、相変わらずなようです。
一番印象的なのが、娘さんが今のチームのコーチに「お父さんから何か言われても気にしないで、こっちはこっちでやりたいことがあるから」と言われていたことです。
そんなコーチもお構いなしに試合中、娘さんに外から指示を出す続けるお父さん。
正直もう関わりたくありません。
②お父さんが熱心すぎて移籍を繰り返す親子
①の親子とだいぶ似ていて、共通しているのは、
- お父さんが熱心過ぎて子供を言いなりにさせてる
- 前チームと揉めて移籍する
- 試合中に外から子供に大声で支持する・怒鳴る
- 子供の試合中のプレー判断が異常に悪い
- 意地でもトレセンに入れようとする
です。
今はチームの代表が怒鳴りまくるチームに所属しています。
①の子のもともと所属していたチームというのが、なんとも皮肉です。
小学校卒業後は、サッカー強豪校にいくとのことでした。
最近一緒にプレーする機会がありましたが、お世辞にも上手いとは思えませんし、楽しそうにプレーしているのは見たこともありません。
強豪校への進学は、子供が心から望んだ道なのでしょうか。
しかし①の親子と違うのは②の子は、兄弟がいて楽しそうにサッカーする機会があるのでとても良いと感じています。
しかし、2つの移籍は「失敗」だと私は思います。
子供の気持ちより、親の気持ちを優先しているからです。
2人がいつもで経っても、「自分とボールだけ」の世界から抜け出せないプレーが、物語っています。
親のせいですが、「指示待ち人間」の典型例です。
人の失敗を望むほど歪んではいませんが、親としてコーチとしていろいろと学んできた身としては反面教師としつつ、今後の様子を見てみたいと思います。
突き抜ける可能性だってありますし、今後の環境次第です。
【まとめ】小学生(少年・少女)サッカーでの移籍が健全に行われるサッカー界を願って
小学生年代サッカーの移籍について書きましたが、移籍は慎重になりながらも、どんどんした方が良いと考えています。
書き始めた時のイメージとはだいぶ変わりましたが、娘の経験談やコーチとして移籍してくる親子の例も取り上げたので、参考になれば幸いです。
ドイツでは、小学生年代で子供のレベルに合ったチームや、出場機会を求めて移籍する文化ができあがっています。
日本がいきなりドイツのようにはなりませんが、「チームを辞めると迷惑がかかる」、「あきらめずに一カ所で努力することが大事」という考え方はもう古いと言わざるを得ません。
女子チームへ勇気を持って移籍し、毎週本当に楽しそうにサッカーをしている娘の笑顔が何よりの証拠です。
大人は子供に選択肢を与えるだけです。
その先を選ぶのは子供。
少しでも今のチームで悩んでいる子がいたら、「移籍することだってできるんだよ」と選択肢を与えて、望むようなら体験に連れていく等々が大人のあるべき姿なのではないでしょうか。(移籍後、親の負担が増えるかも知れませんが)
何かのきっかけでサッカーを始めて、サッカーが嫌いになって辞めるなんて悲劇が起こらないよう願うばかりです。
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