いろんなチームやスクールを見ていると、子供に
下手くそ!
と言うコーチが少なからずいます。
以前私がTwitterでつぶやいた時も共感してくれる人が多々いました。
一定数いるけど。
スポ少・街クラブで子供に
「下手くそ!」
と言うコーチをよく見かける。
スクールのコーチすらいるな。
子供が下手くそなのかも知れないけど
「おめーがちゃんと教えてないからだろ!」
とツッコミたくはなる。
「下手くそ!と子供に言うコーチ全員クズ説」でブログ書こうかな。。— さかなバナナ (@yspp0722) February 4, 2021
私は現役サッカーコーチとして、子供に「下手くそ!」と言うサッカーコーチ・大人は全員クズだと思っています。
幸い私や自分の子がいた環境にはクズコーチはいませんでしたが、一定頻度で見かけるので残念ながら絶滅はしていないようです。
たとえ「下手くそな子」でも、なんとかしようと努力するのがサッカーコーチの役目です。
今回は『「下手くそ!」と子供に言うコーチ全員クズ説』として、クズコーチの被害に合う子供が少しでも減るように書いていきます。
「下手くそ!」と子供に言ってしまうコーチも減ってくれたらうれしいです!
このブログでは他にも、日本のサッカーを弱くしている『ダメなコーチ・大人』をまとめているので、ダメなコーチ・大人と関わらないようにしましょう。
日本サッカーが弱い理由は「こんなオジサンたち」が原因|まとめ
たまにいる子供に「下手くそ!」と言うコーチ
前述しましたがサッカーをがんばる子供に対して「下手くそ!」と平気で言うサッカーコーチは少なからずいます。
私の6年半のコーチ生活で数えられるくらいですけど
特に試合中に「下手くそ!」言うスポ少のコーチが多い気がします。
私がこの記事を書くきっかけになったのは、スクール中に子供に「下手くそ!」と言うコーチを見かけて腹が立ったからです。
入会金や月会費を各家庭からもらって子供にサッカーを教えるサッカーコーチが、子供に「下手くそ!」と言える神経が理解できませんでした。
そんなクズコーチのスクールもあるのが、日本サッカー界なのだと残念に思います。
「下手くそ!」はサッカーコーチ・大人として絶対に言ってはいけない
サッカーをがんばる子供に「下手くそ!」は決して言ってはいけない言葉の一つです。
サッカーが大好きで上手くなりたくて、子供が必死にがんばっているサッカーに対して「下手くそ」と言うのは全否定するのに等しいからです。
社会人として会社で働き、自分なりにすごく頑張っているのに上司から認められなかったり、少しミスしただけで怒られたりした経験はありませんか?
何もわかってないくせに偉そうに…
こっちだってがんばってるのに、もっと他の言い方ないのかよ…
と思った経験は誰にでもあると思います。
子供が必死にがんばっているサッカーに対して「下手くそ」と言われるのと、まったく同じだと私は思います。
なぜ子供に「下手くそ!」と言うコーチはクズなのかを解説
サッカーをがんばる子供に対して「下手くそ」と言うコーチが、なぜクズだと思うのかを現役コーチ目線で解説します。
たくさんありますが、簡潔にまとめると下記の理由です。
- 上から目線
- コーチングの基本はほめる・問いかける
- 子供が自己肯定観を持てない
- チャレンジしなくなる
- 下手くそをなんとかするのがコーチの役目
- そもそも下手くそもサッカーを楽しんで良い
1つずつ簡単に説明します。
上から目線
大前提として上から目線のコーチは良いコーチとは言えません。
大人・子供、男性・女性、国籍や肌の色を問わず、サッカーはみんなが平等に楽しめる遊びです。
大人と子供という関係とはいえ、一緒にサッカーを楽しむ仲間なので子供に対して上から目線なサッカーコーチ・大人はフットボールの根幹を理解していません。
コーチングの基本はほめる・問いかける
サッカーコーチのコーチングを少しでも学べばわかりますが、コーチングの基本は「ほめる(認める)・問いかける」が基本です。
日本サッカー協会も「ほめる・問いかける」コーチングを推奨しているし、池上正さんが有名です!
つまり子供に対して「下手くそ」というコーチは、コーチングの勉強を全くしていない無能な人と自分で証明しているのです。
子供が自己肯定観を持てない
子供に「下手くそ」と平気で言うコーチは、「下手くそ」と言わないまでも子供たちに対して「こいつらは下手くそだ」と考えて接しています。
普段から言葉の端々や態度にも出ているでしょう。
そんな大人に教えられた子供は「下手くそなんだ…」と自信や自己肯定観を持てないままサッカーを続けます。
どうなるかは言うまでもありません。
チャレンジしなくなる
「自己肯定観を持てなくなる」にも通じますが、ミスをするたびに「下手くそ!」などコーチや大人から声をかけられると、子供は失敗を怖がってチャレンジしなくなります。
サッカーはミスのスポーツです。
ポジティブなミスをすればするほど上手くなるので、子供がチャレンジしなくなるのは避けなければなりません。
下手くそをなんとかするのがコーチの役目
サッカーコーチの1つの役目は「みんなの技術を向上させて、よりサッカーを楽しんでもらう」ことです。
つまり「下手くそ」な子でも何とか努力するのが、サッカーコーチです。
そのコーチが子供に「下手くそ!」と言うのは「自分は何もできないサッカーコーチです!」と言うのと同じ。
「下手くそ!」というコーチを見ると「いや、お前のせいだろ!」とツッコみたくなります
そもそも下手くそもサッカーを楽しんで良い
一番最初にも書きましたが、サッカーは誰でも楽しんで良い自由なスポーツです。
「上手くなければダメ」・「下手くそはサッカーするな」と考える大人は、フットボールがわかっていません。
おそらくそういう大人に育てられたのでしょうが…
サッカーがこの地球で一番いろんな人々に楽しまれている理由はなんだと思いますか?
下手くそだってサッカーを楽しんで良い。
それがフットボールです。
言ってしまう気持ちもわからないでもない
今まで子供に「下手くそ!」というコーチ・大人を全否定してきましたが、言ってしまう気持ちもわからないでもありません。
サッカーをがんばる子供を、
- コーチとして教える
- 親として邪魔せずに見守る
のはすごく難しいです。
私もサッカーコーチとして「なんでずっと練習でやってるのにできないかな…」とイラつき、悩むこともあります。
今も悩んでますけど(笑)
親から普段言われ過ぎている子供は、サッカー中も自分で考えて行動するのは難しいように感じています。
週末の数時間しか接しないサッカーコーチが、なんでもかんでも変えられる訳でもありません。
ただそれでも何とかしようと努力するのがサッカーコーチです。
気持ちはわかりますが、決して言ってはいけない言葉を言って良い言い訳にはなりません。
クズコーチと出会ってしまった時の対処法
子供に「下手くそ!」というクズコーチと出会ってしまった時の対処法ですが、
その環境から逃げるが一番良いです。
言ってはいけない言葉を言ってしまう人柄なので、まず直らないし、戦うのもガマンするのもおすすめできません。
日本の小学生・ジュニア年代のサッカー環境はまだまだですが、探せば良いチームはあるくらいに改善されています。
上で紹介した池上正さんの影響が大きいです。
子供がのびのびと安心して、たとえ下手くそでもサッカーが楽しめる環境を探しましょう。
クズコーチに子供の無限大の才能をつぶされるほど、悲しいことはありません。
ぜひお子さんが毎週末のサッカーを「楽しい!」とワクワクする場所で、フットボールをしましょう。
まとめ 子供に「下手くそ!」と言うコーチは日本サッカーのゴミ
『「下手くそ!」と子供に言うコーチ全員クズ説』として、クズコーチを紹介・分析しました。
記事を書いている途中で次第にイラついてきて結局、私の結論は「クズコーチは日本サッカーのゴミ」に至りました…
一人のサッカーコーチとして、子供に「下手くそ!」と言う気持ちはわからないでもありません。
それでもサッカーコーチどして、一人の人間として決して言ってはいけない言葉を言ってしまうのは人間性に問題があるからです。
失言した後、反省して誠心誠意謝るなら別ですよ!
チーム選びで、
- 少し学ぶ
- 少し調べる
- 少しがんばる
だけで、子供にとって今より良い環境はあります。
一人でも多くのサッカー大好きな子供たちが、クズコーチに才能を削られることなく、のびのびとサッカーを楽しんでほしいと心から願っています。
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