団子サッカーからなかなか抜け出せない…
団子サッカーをやめさせる練習はあるのかな?
小学生・ジュニア年代のサッカーコーチであれば、悩んでいる方も多いと思います。
私も同じです!
日本のジュニアサッカー界では、
「団子サッカーを一度体験させた方が良い」
という謎の説があり、いまだに,、
- まずはボールタッチから
- まずはドリブル練習から
と練習メニューを組むサッカーコーチが多い気がします。
しかし私は、団子サッカーをなるべく早くやめた方が良いと考えています。
ドイツの一般的な街クラブのU-6のゲームの映像で、大人のようにポンポンとパスをつなぎゴールまでしていたのに衝撃を受けたからです。
池上正さんにみせてもらいました!
今回は「団子サッカーから早く抜け出そう!」と題して、団子サッカーから抜け出す為の練習・解消方法を紹介・説明します。
団子サッカーはなるべく早く解消した方が良い
前述しましたが、団子サッカーからはなるべく早く抜け出した方が良いです。
日本の小学生・ジュニア年代には「団子サッカーを経験させた方が良い」という謎の説があり、信じているコーチ・大人が多いからです。
言うまでもありませんが、日本のサッカー界は世界に遅れを取っています。
その原因は、
- 団子サッカーを経験させた方が良い
- まずはボールタッチから練習
- まずは自分でボールを持てるようになるべき
など
そんな「昭和からいまだに変わらない考え方」があるからなのではないでしょうか。
ドリブルが上手い選手がサッカーが上手い!
という極端な考え方すら存在するのが、日本サッカー界の現状です。
池上さんにみせてもらったドイツの一般的な待つクラブのU-6の子供たちは、大人のようにパスをつなぎゴールを目指していました。
ドイツのすべてが正しいとは思いませんが、実力・実績共にどちらが良い育成をしているかは明白です。
団子サッカーにならない為の練習メニュー3選
「団子サッカーから早く抜け出すべき」と書いてきましたが、団子サッカーから抜け出すのはけっこう大変です。
サッカー文化が根付いていないし、子供たちはまだまだ成長中だからです。
そんな中でも「団子サッカーを解消する練習メニュー」を3つ紹介します。
- 2対1
- 4ゴールゲーム
- バラバラゴール通過ゲーム
2対1
1つ目の団子サッカー解消する練習メニューは「2対1」です。
低学年から高学年まで使える良いメニューです!
シンプルに、2人(赤⑩、⑪)で1人の鬼(青⑪)からボールを取られないようにします。
鬼は取られたら交換でも、時間で交換しても良いです。
広がってもらいたいため、私はスペースを自由にしています。
- どれだけ距離を取るか
- どう動いたら良いか
- パスかドリブルか
など
を意識してメニューを行ってください。
鬼が来ていないのに焦ってパスをする子が必ずいるので、落ち着いてまわりをみて判断するよう伝えます。
4ゴールゲーム
2つ目は「4ゴールゲーム」です。
けっこうベタですけどこれも良い練習メニューですね!
コーンで攻めるゴール2つずつ作り、互いのチームが2つのゴールを目指します。
画像は5対5ですが、コートの広さや人数は調整してください。
1つのゴールを目指すともう1つのゴールが空くので、そこを狙うように子供たちに伝えます。
練習にあれば超助かるコーンを紹介した記事。
サッカーの練習で使えるカラーコーン!【小学生・ジュニア年代】
バラバラゴール通過ゲーム
最後は「バラバラゴール通過ゲーム」です。
コーンゴールをコート内に、バラバラに何個か作ります。
ボールを持っているチームは、コーンをドリブル通過したら1点でお互いのチームで得点を競います。
慣れてきたらパス通過も良いですよ!
ゴールが何個もあるのでどこのゴールを狙うかを意識させてください。
「4ゴールゲーム」、「バラバラゴール通過ゲーム」でも始めのうちは団子になりますが、根気強く子供たちに伝えましょう。
今回参考にしたのは、池上正さんのこちらの本です。
団子サッカーのメリットは、あまりない
サッカーコーチ歴7年、私の仮説ですが、
「団子サッカーのメリットあまりない」と考えています。
大人になってからの試合で団子サッカーはないからです。
「団子サッカーを一回経験させておいた方が良い派」は、
- 球際が強くなる
- 団子サッカーを抜ける個人技が育つ
- 団子サッカーはサッカーの本質
など
の理由があり、まずは団子サッカーを経験させます。
大前提として一理あるし、正解は誰にもわかりません
サッカーコーチとして日々、いろんな情報を集めて経験を重ねた感覚からいうと団子サッカーからは1秒でも早く抜け出した方が良いと感じます。
ただ無理やり団子サッカーをやめさせようと、
- 低学年のうちからポジションを教え込む
- ゲーム中、止めまくって団子サッカーをやめさせる
のは違います。
コーチが上手く練習で伝えて導き、自然と団子サッカーから抜けていくのが理想だと考えています。
根気強く練習して伝えましょう!
わかりやすく伝えるのに必須な作戦ボードです。
サッカー作戦ボードのすすめ!|上達が早く、子供の自主性も育つ
まとめ 団子サッカーから脱却し、大人のサッカーをしよう
今回は「団子サッカーから早く抜け出そう!」と題して、団子サッカーから抜け出す為の練習・解消方法を紹介・説明しました。
日本の小学生・ジュニア年代には「団子サッカーを経験させた方が良い」という謎の説がありますが私は、
「団子サッカーから少しでも早く抜け出した方が良い」と考えています。
結果論ですが、団子サッカー賛成派が多い日本はサッカーが弱いからです。
団子サッカーにならない為の練習メニューを3つ紹介しましたが、すぐには解決しません。
根気強く子供たちに伝えていきましょう!
ただし、
- 低学年のうちからポジションを教え込む
- ゲーム中、止めまくって団子サッカーをやめさせる
はNGです。
団子サッカーから抜け出すには時間がかかるので、焦らず練習を通して子供たちを導きましょう。
サッカーに正解はないし、団子サッカー賛成派も一理あるかも知れません。
一番ダメなコーチ・大人は、
昔からこうやっていたからね
と何も疑わず、令和の時代にそれを続けることです。
昔から正しいことがあったかもしれないし、間違っていたかもしれない。
昔からやっていたことは、これから子供たちのためになるだろうか?
と考え、実践し失敗を重ねながら継続していくことで、日本のサッカー界が成長していくのではないでしょうか。
「団子サッカー」
あなたはどう考えていますか?
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