【ゴールキーパーのメンタルケア】小学生GKは大人が守ろう

子供がキーパーをやっていて、応援したい!

キーパーをしている子供が悩んでいる…

小学生・ジュニア年代でゴールキーパーをがんばる親御さんで、そう思う方は多いのではないでしょうか。

キーパー歴25年以上、サッカーコーチ歴7年の私は、「小学生・ジュニア年代でのキーパーを取りまく環境が劣悪だな」と強く感じます。

  • メンタル的に強く負担がかかる
  • 小学生・ジュニア年代、子供自身でのメンタルのコントロールは難しい

そして、ゴールキーパーのメンタルケアをできる大人が少なすぎるからです。

失点をキーパーのせいにする大人や子供がすごく多いですしね…

みんなプロのイメージで小学生のGKを見過ぎです。

ゴールキーパーって、めちゃくちゃ難しいんですよ。

この記事では、ゴールキーパーについて理解を深めることができます!

今回は、「小学生ゴールキーパーにはメンタルケアをできる大人が必要」をテーマに、理由や今の劣悪な環境を紹介・説明します。

小学生・ジュニア年代ゴールキーパーのメンタルケアは必要不可欠

小学生・ジュニア年代のゴールキーパーには、メンタルケアをできる大人が必要です。

ゴールキーパーには独特のつらさがあるからです。

小学生に限らずゴールキーパーは失点をした時、「心臓ら辺から何か大事なものをえぐり取られるくらい」つらい気持ちになります。

  • ゴールを守るのが役目なのに、できなかった
  • 自分のミスで失点してしまった
  • 味方やコーチ・大人から「キーパーのせいで負けた」と言われた

などなど

サッカーのゴールキーパーをしていなければわからない、独特のつらさがあります。

ただでさえ凹んでいる中に、

あれくらい止められるでしょ

的な言葉を子供であれば、普通に言ってしまいます。

そんな言葉を注意しないどころか、コーチや大人まで言うチームですらあります。

だからこそ、ゴールキーパーのメンタルケアができる大人が、必要なのです。

ゴールキーパーのメンタルケアの仕方3選

どのようにゴールキーパーのメンタルケアをしたら良いの?

という方向けに『ゴールキーパーのメンタルケア』を紹介します。

大きく分けて下記の3つです。

  • 失点はキーパーのせいではない
  • 失点はチームの失点
  • 失点は気にしなくてよい

失点はキーパーのせいではない

まず大前提として、失点はゴールキーパーのせいではありません。

キーパーのところまでボールが来たというのは、必ず味方の誰かがミスをしたからです。

相手チームと人数は同じなので誰もミスをしなければ、ゴールキーパーのところまでボールは来ません。

とはいえ、サッカーはミスのスポーツなので必ず誰かのミスがありキーパーの出番があります。

たとえキーパーのミスで失点しても「たくさんあるミスのうちの1つ」なので失点はキーパーだけのせいでは決してありません。

失点はチームの失点

  • 失点はチームの失点
  • 得点はチームの得点

だと私は思っています。

  • お互いの良いところを活かし合う
  • お互いのミスをカバーし合う

のがサッカーであり、「協力し合う団体スポーツ」だからです。

もちろん最後に点を取るシュートを打った選手もいれば、最後に失点に関わる選手もいます。

得点・失点の場面になるまでには、たくさんの選手の良いプレーやミスが複雑に絡み合っています。

失点をしたからといって「ゴールキーパーのせい」ではなく、失点はチームの失点であり全員の責任です。

失点は気にしなくてよい

前述しましたが、

  • サッカーはミスのスポーツ
  • 失点はチームのせい

であり、失点を必要以上に気にする必要はありません。

特に試合中、たとえミスで失点しても、気にして良いことは一つもありません。

試合中は切り替えて、反省するなら試合の後にしましょう

とはいえゴールキーパーはなるべくミスをしない方が良いに決まっているし、

今のは止められたな…

という場面は良く覚えておき、練習で技術を向上させる必要があります。

ゴールキーパーも反省と改善は必要

ゴールキーパーのメンタルケアとして、3つの考え方を紹介しましたが、失点をまったく気にしなくて良いわけではありません。

  • ポジショニングが悪かった
  • 準備ができていなかった
  • 飛び出せば先にボールにさわれていた
  • キャッチではなく弾けば良かった
  • 味方に声をかければマークのずれを修正できた

などなど

失点にはいろんな原因があります。

いわゆる「ノーチャンス」の失点もあれば、

  • ゴールキーパーが防げた失点
  • 味方と協力して防げた失点

も数多くあります。

その場面は子供自身やコーチが覚えておいて反省し、練習して改善していく必要があります。

特に1試合の中で数多く起こったミスがあれば、早めに練習で改善しなければなりません。

その辺も大人のサポートが必要ですね!

練習でやっていないことは、いきなり試合でできないからです。

子供同士の心ない言葉は大人がコントロールする

小学生・ジュニア年代であれば、

今の取れただろ!

なんで出ないんだよ!?

などの言葉を失点後・試合後のキーパーに浴びせることが、少なからずあります。

失点後のゴールキーパーは凹んでいるのに、ミスを責めても良いことは一つもありません。

誰でも必ずミスをするので、味方の目立ったミスだけを責める権利もないと私は思います。

キーパーを責める言葉をほとんどの大人が放置していますが、

絶対にダメです。

大人・子供も含めて、「テレビで見るようなプロのゴールキーパー」のイメージが強すぎると感じます。

長くなるので省略しますが、

ゴールキーパーってめちゃくちゃ難しいんですよ。

ボールが動くたびにポジションを修正するし、いつでも準備しなければならないし、どんなに攻めていてもずっと集中しているし、体も頭も心も負担が多いです。

ましてや小学生・ジュニア年代のゴールキーパーに「テレビで見るようなゴールキーパー」像を、大人まで押し付けるのはどうなのでしょうか。

都合が良すぎませんか?

せめて大人はキーパーの子を守りましょう!

逆に調子に乗っている時も大人が導く

精神的につらいゴールキーパーは小学生・ジュニア年代であればメンタルケアが必要と書いてきました。

逆に「調子に乗っている時」も大人が正しい方向へ導いた方が良いです。

ゴールキーパーが試合で活躍を続けると調子に乗って、

  • 味方に文句を言いだす
  • 味方・相手へのリスペクトがなくなる
  • 「オレはすごいんだ自慢」をまわりにし出す
  • 練習から調子に乗る

など

が起こる可能性があります。

上にも書いた通り、サッカーは、

  • お互いの良いところを活かし合う
  • お互いのミスをカバーし合う

「協力し合う団体スポーツ」です。

自分が活躍して無失点で勝てたとしても、味方選手が一生懸命守り・点を取ってきてくれたから勝てたのです。

調子に乗って他人へのリスペクトや思いやりを忘れたままでは、決して上手くなれません。

ゴールキーパーは活躍がわかりやすく、褒められることも多いので気持ちはわかるし、自信を持つのは良いですよ!

「勝っていても、負けていてもチームのために全力でプレーする」よう、導くのも大人の役目です。

小学生・ジュニア年代でゴールキーパーの環境が良くなれば、日本のサッカーは明るい

今回はゴールキーパーのメンタルケアについて書いていますが、日本の小学生・ジュニア年代での劣悪な環境が改善されれば、日本のキーパーのレベルは上がっていくと私は思います。

日本にはワールドクラスのゴールキーパーは、まだいません。

  • 小学生・ジュニア年代でのGKの劣悪な環境
  • 劣悪なためにGKの人気がない
  • 正しくGKを教える大人が少ない

など

が原因だと私は推測しています。

精神的なつらさや、味方から言われた言葉が原因で、キーパーを辞めた子を見てきました。

私がコーチだったら守れた子もいました…

まずは私たち大人が「ゴールキーパーのつらさ」を少しでも理解し、

  • GKのメンタルケア
  • GKを責める味方から守る
  • 大人もGKを責めない

を始めるのが「最初の一歩」なのではないでしょうか。

一人のゴールキーパーとして、日本から世界で活躍するような選手が出てきてほしいなと願っています。

まとめ 小学生・ジュニア年代ゴールキーパーは大人が上手くメンタルをケアしよう

今回は、「小学生ゴールキーパーにはメンタルケアをできる大人が必要」をテーマに、理由や今の劣悪な環境を紹介・説明しました。

ゴールキーパーは独特の難しさ・つらさがあります

失点した時の何とも言えない悔しさは、子供が一人で乗り越えるには難しい時もあるので、大人のメンタルケアが必要です。

  • 味方の心ない言葉から守る
  • 大人がゴールキーパーを理解する

など

も必要でしょう。

自分に自信を持つのは大事ですが、「調子に乗っている時」も大人が導かなければなりません。

コーチや大人はやることいっぱいですね!

今の日本のゴールキーパーを育てる環境は、ごく一部を除いて劣悪です。

  • GKを理解している子供・大人が少ない
  • GKを守る大人が少ない
  • 正しいGKの知識を伝えられる大人が少ない

など

が原因です。

まずは大人が少しずつゴールキーパーを理解していって、キーパーをがんばるわが子やチームの子を守ってほしいです。

いつか日本からワールドクラスのゴールキーパーが出てくるのを夢見て、私は自分が今できることをがんばります。

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