GKをがんばっている子供にPKのコツを教えたい!
うちの子、PKのキッカー苦手なんだよなぁ…
小学生でサッカーをがんばっている子を持つ親は、少なくないのではないでしょうか。
キーパー歴20年以上、サッカーコーチ歴6年の私が、
PKの時のキーパーって、どこを見て何考えてるの?
を包み隠さず伝えます。
これを知っておくと、キーパーをがんばっている子は、
そういうふうにPKをがんばれば良いのか!
とわかるし、逆にPKのキッカーはキーパーの考えを逆手にとればPKを高確率で決めることができます。
いろんなキーパーがいますが基本的な考え方は同じです。
GKでもFPでもPKの時のキーパーの気持ちを知って自分のプレーに生かしましょう。
PKのキッカーにバレるとやりずらくなるので教えたくないのですが、サッカーをがんばる子供たちのために教えます!
小学生でキーパーをがんばる子向けの肘当てと膝当てのおすすめ記事はこちら。
PKの時のキーパーは超強気の方が良い
PKの時のキーパーが一番に考える(考えなきゃならない)のは、
これ止めたらヒーローじゃん
ということです。
圧倒的にゴールを決められる可能性が高いPK(PK戦)で、弱気になっても良いことはひとつもありません。
逆に、
- 絶対止めてやる
- 止めてヒーローになる
- チームの力になる
などなど
超強気でPKにのぞむめば、不思議と止められる可能性は高くなります。
気持ちはオーラとなって相手に伝わるし、プレーの質も上がります。
とにかく超強気で「止めたらヒーロー!」と思って、PKを楽しみましょう。
PKの時にコースを予測する時の判断材料
PKの時、ゴールキーパーはキッカーのシュートコースを予測します。
どうやってPKのシュートコースを予測するのかというと、下記の通りです。
- キッカーの性格・クセ
- 助走の距離・角度
- 目線
- 軸足
- あえて予測しない
など
キッカーの性格・クセ
キッカーの性格やクセからシュートコースを予測します。
例えば強シュートの持ち主なら、思いっきり蹴ってくる可能性が高くなります。
逆に冷静にインサイドで狙ってくるタイプのキッカーであれば、GKの左側の方の可能性が高いです。
あくまで可能性ですが…
あとはPKを蹴るコースが決まっている選手も多いので、対戦相手が別の試合でPKを蹴っていたら良く見ておきましょう。
助走の距離・角度
キッカーの助走の距離からシュートコースを予測します。
距離をたくさんとって勢いよく助走をしていれば、インステップで思いっきり蹴ってくる可能性は高くなります。
あまり助走を取らなければコースを狙ってくるでしょう。
また助走の角度でもある程度、シュートコースを予測できます。
目線
個人的に一番見ているのは、キッカーの目線です。
小学校低学年であれば素直に蹴る方向を見ますが、高学年になればなるほど狙っているコースを直視できない傾向が大きいように思います。
つまりキッカーが見ようとしない方向にセービングすれば、読みが当たる可能性が高いです。
まぁ、見ている方蹴ってくる・まったくゴールの方を見ないキッカーもいますけどね(笑)
軸足
PKのキッカーがボールを蹴るギリギリまで我慢して、キッカーの軸足を見てからコースを予測します。
当たり前ですが、軸足が向いている方へ蹴った方が正確に蹴れます。
あまりかけ引きしてこなそうな相手なら、軸足の方へ反応してセービングする方法です。
あえて予測しない
ここまでいろいろと予測の方法を書いてきましたが小学生高学年にもなれば、キッカーがキーパーをだまそうと思えばダマせてしまいます。
なのであえて予測しないで、
- 来たボールに反応する
- 適当にコースを決める
というのも一つの手段です。
右・左・真ん中のどこかには飛んでくるし、3分の1なので相手を見て予測しなくてもけっこうな確率で当たります。
どうしてもわからなかったら気軽に決めて、ボールが来たら全力で止めるようにしましょう。
PKの時のかけ引き
PKの時のゴールキーパーは、キッカーがかけひきしてくるタイプなのか、そうではないのかを予測する必要はあります。
このキッカーはだましてきそうだから、蹴ってきそうなコースの逆に飛ぼう!
このキッカーは、かけ引きせずに得意なコースに蹴ってきそうだな!
などと予測します。
逆にこちらから揺さぶる時は、
- 一方のコースを少しだけ空けて誘う
- 先に動いて相手をだます
などの方法があります。
たまにキッカーに近づきプレッシャーをかけるキーパーがいますが、個人的にあまり好きではありません。
こんなPKのキッカーはキーパーからしたら嫌だ!
個人的にPKのキッカーで一番嫌なタイプは、
キーパーをギリギリまで見て動いた方と逆に蹴るキッカー
です。
キーパーからしたら予測したコースが右か左なら早く動きたいものです。
しかし少しでも先に動いたら逆に蹴ってくるキッカーの場合、ギリギリまで動けません。
それを逆手にとってダマせますけどね
ギリギリまでキーパーを見るキッカーは、キーパーが動かなかった時に蹴るコースも決まっているので本当に嫌です。
私の場合フットサルですが、こんなタイプのキッカーが増えているような気はします。
逆にこんなキッカーはカモ
逆に、
- 明らかに緊張している
- 超自信なさそう
なキッカーはゴールキーパーにカモにされます。
小学生だと緊張しがちですけどね…
いろんな経験をしてPKの自信をつけていけば良いと思いますが、自信に根拠がなくても全然良いです。
PKは心理戦でもあるので、弱気になると勝てる可能性は低くなります。
精神論かもしれませんが、長年経験してそう感じます。
サッカーのPKは好きですか?
あなたはサッカーのPKは好きですか?
「PK戦はサッカーではない」というオシム監督の言葉もありますが、勝敗を分けるものでもあります。
私は選手(キーパー)としては好きで、コーチとしてはどちらかというと好きではないです
誤解を恐れずに書けば、PKはほとんど運です。
しかし、ちょっとの可能性を自分の力でたぐりよせることはできます。
PKで勝敗がわかれるほど残酷なものはないとは感じますがルール上、仕方がありません。
せめて敗者は胸を張ってほしいなと思います。
まとめ PKでのかけ引きも楽しもう
サッカーのPKをどちらかといえば「キーパー目線」で紹介しました。
私がキーパーなので…
一番大事なのは、はったりでも良いから自信を持つことです。
ゴールキーパーはいろんな要素からキッカーのコースを予測しています。
PKのキッカーはキーパーの心理を逆手にとりましょう。
誤解を恐れずに書けば、PKは運の要素がとても大きいです。
その中でキーパーとキッカーのかけ引き・心理戦を楽しみ、勝つ確率を高めることはできます。
個人的に最近、コーチとしてPKで大一番を勝てませんでした。
とてもつらかったけれど、負けた後「ここまでできたんだから、自信を持とう」と選手たちに伝えました。
PKでサッカーが嫌になる選手が一人もいないように、心から願っています。
コメント
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