ゴールキーパーのコーチングはどんな声かけをしたら良い?

キーパーのコーチングってどんな言葉をかけたら良いんだう?

キーパーをがんばっている子に教えたいけどわからない…

今も言うかはわかりませんが、「キーパーの声は神の声」という言葉があります。

私自身、フットサルのキーパーを20年以上やってきて、その通りだとですね!

一番後ろから全体をみられるキーパーからのコーチングは上手くできれば味方を助け、

ゲームの流れを変えることすら、ふつうにあります。

ただどんなコーチングをすれば良いのかを教えてくれる人や、良いお手本となる選手は非常に少ないです。

私は1試合でのどがかれるほど声を出しますが、自分で「どんなコーチングが良いか」を考えながらやってきました。

根本にあるのは「自分がフィールドプレーヤーだったら助かるコーチングをする」ことです。

このブログはサッカーをがんばる子供のために書いていますが、大人のGKでも参考にしてもらえたらうれしいです。

自分がフィールドプレーヤーだったら助かるコーチングをする

フィールドプレーヤーをしていると、自分のマーカーを見失うことがあります。

またマークがかぶったり、だれもマークについていない相手選手がいることもあります。

そういったディフェンス面でのズレを後ろから伝えることが、キーパーコーチングの一番の役目です。

またフィールドプレーヤーの運動量ははげしいために視野がしまくなったり、疲れから集中力が切れたりします。

その時の修正や鼓舞する言葉をかけることも助かります。

良いプレーをした味方をほめたり、たまにはきびしく言うことも大事ですね!

具体的なキーパーのコーチングは指示・鼓舞・ほめる・たまに怒る

ゴールキーパーからのコーチングや声かけがチームにとって助かり、大事なことを説明しました。

現役キーパーの私が実践しているコーチングをもう少し具体的に紹介します。

  1. 指示
  2. 盛り上げる
  3. ほめる
  4. たまに怒る

ゲーム中にかけられる言葉は限られているし、早く伝えなければならないために私が実践しているコーチングの基本形は「名前 + コーチング」です。

指示されたところで探すのに時間がかかるので、私は相手の背番号はなるべく言わないようにしています。

①指示

前述した通り、フィールドプレーヤーはすべての状況を判断するのが難しい時がたくさんあります。

そのズレを指示して修正するのが、キーパーの一番の役割です。

私がしているコーチングの例をあげます

指示のコーチング例

マークのズレを修正する場合、

「○○、ボール!」(保持者にいってくれ)

「○○、右(左)裏あるよ!」(みておいてね)

「○○、右!」(の相手選手をマークして)

※○○は味方の名前

その他は、

「うしろあるよ~」(バックパスを受ける時)

「戻ろう!」・「切り替え!」(相手カウンターで危ない・戻らない選手がいる時)

「一人残ろう!」・「シュートで終われ!」(味方のカウンターで全員上がろうとした時)

などなど。

FKやCKの時の壁を指示する時もコーチングで伝えます。

こう見るとがんばって声出してるな…

②盛り上げる

基本は①の指示で、②~④がキーパーの腕(のど?)の見せ所だと思っています。

②~④のコーチングでゲームの流れを変えることができるし、上手くいけばすごく充実感がありますよ!

キーパーの盛り上げるコーチング例をあげます。

盛り上げるコーチング例

「ドンマイ!(気にするな!)」(味方がミスした時)

「強気でいこうぜ!」(味方が自信ない・弱気な時)

「もう一点だ!勝つぞ!」(追いついた時)

「ここ集中!」(味方の気持ちがゆるんでいる時)

などなど。

あとナイスセービングしたあと、たまにほえます(笑)

盛り上げることが目的なので、味方が嫌な気持ちになるコーチングや言葉はかけないです。

味方に文句を言っても仕方がありません。

③ほめる

私は、たぶんめちゃくちゃ味方をほめるキーパーだと思います

基本的にディフェンスの時にしか指示のコーチングはしないけど、②~④のコーチングはオフェンス時でも声をかけます。

ほめるコーチング例

「ナイッシュー!」(味方が良いシュートを打った時)

「ナイス!」・「グッド!」(味方が良いプレーをした時)

「サンキュー!」・「助かった!」(味方がピンチを救った時)

などなど。

ほめられたら誰でもうれしいじゃないですか

ほめていると明らかにノッてくる選手もいるのですごく効果的だし、比較的簡単なのでどんな声を出せば良いかわからないキーパーは、「ほめるコーチング」から意識するのをおすすめします。

④たまに怒る

ゴールキーパーによるとは思うのですが、よく怒ってる人っていませんか?

私はあまり好きではないです。

あの元日本代表GKとか…

それでも明らかに味方がサボったり集中力が欠けていた時は、自分が相手のシュートを止めたあとに怒ります。

止めた後の方が説得力あるかなと思って…

決められてしまったら、厳しくいってもお互い良くないので切り替えます。

余談ですが決められた後に、地面たたいたりポスト蹴ったりするのはダサいと思うのでやりません。

良いこと一つもないですね。若い頃やっていましたが(笑)

コーチングを教える人や良いお手本はあまりいない

私が普段からやっているゴールキーパーのコーチングの例をあげましたが、誰かに教えてもらったり良いお手本の人がいたわけではありません。

自分で「どういうコーチングがチームにとってプラスになるかな?」と考えて今の形になっています。

キーパー自身の性格もあるし、チームの色もあるのでバランスを考えて声をかければ良いとは思いますが、何も言わないのはダメです。

私は大人も子供も、「コーチングしないキーパーは全員下手」だと思ってます。

しかし良いお手本は少ないし、プロは何言ってるか聞こえないし、情報もそんなにない気がします。

「チームにとってプラスになるコーチング」を考え、言葉にしていくのが良いです。

コーチングや声かけは魔法

ゴールキーパーに限った話をしてきましたが、フィールドプレーヤーでもコーチングや声かけはできます。

私はU-12のコーチをする時は、「言葉は魔法だよ」と伝えています

  • 一瞬で誰かを助けることができる
  • 一瞬で誰かを傷つけることもできる
  • 何回でも使える

ただどうしても声が出せない子はいるので、強制はしません。

小学生年代で審判をしていると子供たちの声がよく聞こえますが、味方・相手・審判への文句は言うのに良いコーチングをしない子がいます。

何回でも使える便利な魔法は、悪く使えば必ず最後には自分に返ってきて突き刺さります。

何事も「リスクとリターン」はセットですからね

まとめ ゴールキーパーは魔法のコーチングをうまく使おう

ゴールキーパーのコーチングについて、自分の経験も含めて紹介しました。

良いキーパーは、良いコーチングをすることができるし、「声を出さないキーパー=下手くそ」だと私は思います。

せっかく何回でも使えるすごい魔法を使わないんですからね…

魔法使わない魔法使いって微妙です…

具体的なコーチングも紹介しましたが、唯一の正解は、

「自分がフィールドプレーヤーだったら助かるコーチングをする」

です。

自分なりにチームに合った、キーパーからのコーチングをできるようになってもらいたいと心から願います。

GKに限った話ではありません。

大人は親として・コーチとしても、「言葉は魔法」です。

何回でも使える、「便利で危ない魔法の使い方」を私はこれからもずっと考えたいです

コメント

  1. […] […]

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