ジュニアサッカーで使える「2対1」数的不利のディフェンス

前回は「2対1」のオフェンスの基本について説明・紹介しました

ジュニアサッカーでも使える「2対1」数的有利時のオフェンス
小学生・ジュニア年代でも使える「2対1」・数的有利時のオフェンスの基本を説明・紹介しています。2対1の時は、相手・味方の位置を見てプレーを判断するのが大事です。2対1の局面を確実に決めて、勝利をグッと近づけましょう。

今回は「2対1」のディフェンスの基本について説明・紹介します。

大事な考え方は、2対1の数的不利な場面から、

  • 1対1にもっていく
  • 味方GKを含めた2対2へもっていく

意識です。

オフェンス編でも書きましたが小学生・ジュニア年代で、2対1のディフェンスをできているチームもほとんどありません。

まずはチームの基礎をしっかり固めてから、2対1の数的不利でのディフェンスを鍛えて、ライバルチームと差をつけましょう。

チームの基礎を紹介した記事。

小学生サッカーでも意識したい4つの局面・トランジションとは
小学生・ジュニア年代から意識したいサッカーでの「4つの局面・トランジション」について、わかりやすく説明しています。「4つの局面・トランジション」を意識するとライバルチームに差をつけられるし、ジャイアントキリングも狙えるので練習から意識しましょう。

2対1の基本的なディフェンス

2対1の基本的なディフェンスです。

大前提として相手と自分の1対1にするか、味方のキーパーを含めて2対2にする意識が超大事です。

キーパーの強みは手が使えるところなので、ペナルティーエリアまで相手を連れてくるイメージでディフェンスをしましょう

ありがちな失敗パターン①

一番多いのが、2対1の場面で相手の位置を考えずにつっこんでいき大ピンチになるパターンです。

(赤⑪)の2対1のディフェンスの場面。

ただ相手(青⑪)に突っ込んでいき、相手(青⑩)にパスを出せれて詰みます。

味方GKと相手(青⑩)の1対1ですが、まだ手が使えるペナルティーエリアではないのでGKはきついです…

ありがちな失敗パターン②

2対1の場面で、どちらにも中途半端なディフェンスのまま、ずるずる引いて相手にシュートを打たれるパターンです。

同じく2対1の場面から、

「どうしよう、どうしよう…」と何もできずにシュートまでいかれます。

これが一番NGなパターンですね…

2対1のディフェンスの基本

2対1のディフェンスになった時は、

  • ボールを持っている相手に抜かれない
  • ちょいパス切り

をイメージしましょう。

2対1のディフェンスンの場面。

スペースへのパスを切りますが、横パスはやり直せば良いだけなのでOKです。

パスを切りすぎて抜かれないよう注意しましょう。

(青⑪)に対して、(青⑩)へのパスを切り過ぎると、

ドリブルで抜かれて、シュートまでいかれてしまいます。

これもシュートまでされているので避けたいですね…

2対1のディフェンスの基本

パスを切りながら抜かれないようなポジションニングが基本です。

相手(青⑪)が来るにつれ、(赤⑪)は少しずつ距離を詰めていきます。

そして「これ以上の高さでシュートを打たれたら嫌だ」というラインでがっつり寄せます。

横パスが出たらキーパーが対応します。

GKは手が使えるペナルティエリア内なので、相手(青⑩)ストップできる可能性が高くなります

あまり良くはありませんが(赤⑪)が相手(青⑪)抜かれた場合もキーパーが対応します。

この時点でキーパーを含めた2対2ができているので(赤⑪)抜かれた場合、相手の(青⑩)へ遅れても良いのでマークに行きましょう。

ゴールに戻る選手がすごく多いですが、(青⑩)にパスを出されたら詰みます。

せっかく2対2をつくれているのでフリーの(青⑩)へマークに行った方が失点をする可能性が低いです。

2対1のディフェンス超簡単バージョン

上記で紹介したディフェンスはできれば2対1での失点を減らせますが、難易度が高めなので超簡単バージョンも紹介します。

2対1でのディフェンスの場面。

とりあえず突っ込まないのは同じです。

あらかじめチームで決めておいたライン(青線)まで待った後、ボール保持者(青⑪)に激しく寄せます。

  • ドリブルで抜かれない
  • シュートさせない

が大前提です。

そうすると(青⑩)へのパスしかなくなるので、キーパーは相手(青⑩)との1対1に集中すれば良いだけです。

少し待って2対1から味方GKの1対1へ持ち込んで、やられたら仕方ないという単純なディフェンスですが、何の狙いもないまま守るより失点する可能性は低くなります。

2対1のディフェンスは味方キーパーとの連携でストップできる

私はフットサルのGKですが、2対1の局面でも焦らずに味方DFとGKが連携して対応すれば大部分のピンチはストップできます。

やられる時はだいたい味方DFとうまく連携が取れなかった時ですね

大事なのでもう一度書きますが、2対1のピンチになったら、

  • パスをちょい切りしながら自分と相手の1対1に持ち込む
  • 相手を上手くつれてきて、味方GKも含めた2対2にする

意識があればだいぶ違います。

だいたい何も考えずに相手に突っこみ過ぎなので、練習からやっていくと良いと思います。

「この高さでがっつり行った方がいいな」というラインがあるはずです。

GKの飛び出しが上手いかどうかにもよるので、チームによって少し違う場合もあります

練習から2対1を取り入れ、「がっつりいくライン」はチームで見つけてください。

まとめ 2対1を制して勝利を近づけよう

今回はゲーム中に多くある「2対1のディフェンスの基本」を説明・紹介しました。

2対1のディフェンスでは、「相手との1対1、または味方のキーパーも含めた2対2へ持っていく」のを意識が大事です。

まずは、

  • 何も考えずに相手につっこむ
  • ずるずる下がって何もしないままシュートを打たれる

のをなくすようにしましょう。

2対1のディフェンスは、味方GKとの連携で相手をストップできる可能性は高いです。

結局、1対1に負けなければ良いだけですからね!

チームによって微妙に変わるので、練習から2対1を取り入れて「チームでの狙い」を見つけましょう。

今回は2対1のディフェンスを説明しましたが、良いディフェンスができるのは良いオフェンスができることにも繋がります。

2対1の局面を制して、試合に勝利できるようになってくれたらうれしいなと心から願っています。

子供に「2対1」をわかりやすく説明するためにおすすめな作戦ボード。

サッカー作戦ボードのすすめ!|上達が早く、子供の自主性も育つ
サッカー作戦ボードの使い方やメリット・デメリットを紹介しています。作戦ボードを使うことでわかりやすく動き方やポジショニングを伝えたり、子供たちの自主性を育てたりすることもできるので1つもっておいて損はないです。

2対1の局面を制して勝利を近づけ、チームでよろこび合いましょう!

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