日本のU-12女子サッカーってどうなんだろう?
女の子はサッカーするべきじゃない?やっぱり大変?
小学生の女子サッカーには全国大会がありません。
個人的にはそれで良いと思いますが、それなりに規模が大きい大会はあり、子供と一緒に参加させてもらいました。
今回は年長から街クラブに入り、現在女子チームでがんばっている私の子供の経歴と、そこで感じたことを紹介します
男子中心のチームにいた方が長かったし、いろんな苦難もありました。
時には、「女の子はサッカーするもんじゃない」といった態度を取られましたが、サッカーはこの世界で一番楽しい遊びで、男も女も年齢も肩書も、国籍も肌の色も関係ありません。
私も子供と同じチームでコーチをしていますが、一緒にサッカーをしていて本当に良かったと感じています。
人の経験はお金じゃ買えないので参考にしてもらえたら
人の経験って成功でも失敗でも、参考になります。
私の子供はまだ何かすごいことを成し遂げた訳ではありませんが、男子チームの中で苦しみながらも出場して得点にからんでいたし、女子チームでも活躍しています。
まだまだですけどね…
特に子供がサッカーを始める前から、小学生(U-12)の女子サッカーのことはすごく調べたけど、参考になる情報は多くありませんでした。
たくさん調べては、手探りでここまでやってきていろんなことを経験し、今は納得しています。
私の子供のやり方が正しい訳ではありませんが、「これからサッカーを始める女の子」の一例として見ていただければ嬉しいです。
ボールを蹴りだしたのは1歳半、チームに入ったのは年長の夏
子供が初めてボールを蹴ったのは、1歳半です。
私がサッカー大好きで一緒に遊べるのと、「将来サッカーやってくれないかな」というわがままです…
公園に遊びに行く道具の中の一つに、小さなサッカーボールを持っていき、遊びだしましたが、1~2分で飽きていたし、砂遊びの方が圧倒的に長かったです。
その後も続け、5歳くらいから週一回部屋の中で一緒に蹴ったり、夜に公園に行って二人でボールを蹴るようになりました。
私も未熟だったので、結構イラつく時もありましたが、とにかく2人で楽しくサッカーを好きになってもらうよう心がけました。
そして、年長の夏に「どこかのチームでやってみる?」と聞くと、「うん」と答えたので、何個かのチームに体験に行き、街クラブに入ります。
小1で移籍、女子サッカースクール選び
年長の頃は1年生の中でやっていたので全然ボールに触れないし、いつ「もうやめる」と言ってくるかが怖かったです。
今聞くと楽しかったらしいので、余計な心配でした(笑)
小1で1回目の移籍
小学生になり、集団登校の友達の中に別のチームでサッカーをやっている女の子がたまたまいて、「○○ちゃんと同じチームに行きたい!」と言い出したので、移籍します。
移籍するメリット・デメリットは子供に伝えて本人に任せました。
女子サッカースクール選び
それと同時に、土日のチームでのサッカーに加え「女の子だけでサッカーができる環境でやらせてあげたい」と考え、女子サッカースクールを探しだしました。
最終候補は2つでしたが、両方「小3から」と書いてあったので「小1でも参加できませんか」とお願いしました。
1つは即答で断られ、もう1つは即答で許してくれたので、許してくれた方のスクールに週1で通いだします。
このスクールは本当に良くて、今でも続けているし楽しそうです。
男子サッカーチームでの苦しい日々
初めて入ったのも、移籍したチームも男子が中心の街クラブです。
遺伝子や本能的なものがあると考えてますが、やはり男子と女子の差はあります。
ボールを怖がったり、体が強く当たるのを怖がったりする子が女子には多いです。
中には全然怖がらない女の子もいますが、基本的に女子は苦しい環境で続けている子が多い印象です。
私の子供も男子に吹っ飛ばされたり、ボールを怖がってコーチ(&私)に言われたり、試合に出場できなかったりしました。
ただその中でも、3年生までは試合に出ていたのは、本人ががんばったからなのでしょう。
素直にすごいなと思います
恵まれていた点と苦しい中でもしていたこと
2つ目のチームに3年間いたのですが、「The・スポ少」という昭和気質のチームでした。
親としてもコーチとしても、いろいろと思うところがあったけど書き出すと止まらなくなるのでやめておきます(^-^;
下記の記事、「ヘッドコーチにはむかったら子供が干された」に少しだけ書きました。
苦しい中でも恵まれていた点
まったく狙っていなかったのですが、私の子供が移籍することで、そのチームの学年の女子は3人になりました。
女子が3人もいるのはかなりの幸運だったし、途中からさらに2人入ってきて5人になったのも大きかったです。
あとはもともと年に数回そのチームの全学年の女子を集めて女子大会に出ていたのですが、それに加え、チームの代表が地域のチームに声をかけ、月に1回地域の女子練習会を行うようになりました。
きっと女の子が3人でがんばっている姿をみて行動に移してくれたんだと思います。
チームの女の子たちも、参加してくれ子達も本当に輝いていました。
心から感謝しているし、私の子供も女子サッカーに興味を持ちだしたのもこの活動がきっかけです
苦しい中でもしていたこと
男子中心のチームで苦しいなかでしてたことは、1日限定のイベントに参加することです。
特に夏休みに1日限定のサッカーイベントやスクールによく参加しました。
探せば女子限定もあったので積極的に参加したし、今でも続けています。
中には1泊2日のイベントもあり、伝えたら「行きたい」と言われたので参加したこともあります。
知っている人がいない中、よく一人で行ったと思います。(誘ったのは私ですが)
さすがに心配したけど、次の日に迎えに行ったら友達つくって楽しそうでした。
いろんなイベントに参加しましたが、私はケチなので料金が高いイベントはほぼ参加していません
価値があれば参加するけど、高すぎないですか?(^-^;
女子サッカーチームへ移籍、そこでも苦難が…
小4になると出場機会が激減し、それがきっかけで女子チームに移籍します。
女子サッカーは学年別の試合が極端に少ないので、基本U-12のチームとの対戦です。
小5からは公式リーグ戦にも参加しますが、上の学年を相手にするのは難しかったと思います。
小学生の女の子は成長が早い子が多い中、私の子供は成長が遅く小さいのも苦しんだ要因の一つです。
本人はあまり気にしてなさそうですけど(^-^;
そんな中でも移籍した女子チームの関係者や、チームメイトのおかげでめきめきと成長し、活躍することも次第に増えていきました。
何より女子チームに移籍して、今までで一番サッカーが楽しそうです。
本当に女子チームに移籍して良かったと感じています。
とうとう小6、飛躍の年になる…はず
2019年度の終わりから増え始めた、次年度のチーム同士で大会や練習試合はすべて中止か延期になりました。
サッカー経験が短い子も多く、チームとしていろいろ準備したいと考えていましたが、こればっかりは仕方ないです。
・できることしておいてね
・激太りしないでね
と伝えましたが、やるかどうかはコントロールできません。
親子で自主トレはずっとしてきたし、私も普段はしてなかったトレーニングをして効果を感じています。
多少でもやっていれば1ヵ月程度で体力は戻るので、「親子で肉体改造計画」の成果が出てチームを救ってくれる…はずです。
中学生(ジュニアユース)のチーム選び
去年から子供の、ジュニアユースチーム選びを意識しています。
低学年の時からずっと目指していた名門チームがありますが、親としてそれが良い選択肢かどうか。
他に良いチームはないかどうかは、ずっとアンテナを張っています。
女子サッカーは中学生になってもサッカーを続ける場合、選択肢は多くありません。
とあるチームが躍進したり、新チームができたり動きが激しいです。
簡単ではないけれど協会HPの結果を確認したり、実際にみたりして選びたいと思っています。
これも幸い、私がプレーヤーとしてやっているので、たまにジュニアユース・ユースの選手とボールを蹴る機会があります。
数人をみてすべて判断するわけではないけれど、セレクションで選ぶようなチームの子がどのようなプレーをするかはすごくみます。
以前ずっと目指していたチームの子とボールを蹴った時、その子の技術はすごく上手いけど、判断が致命的に悪かったです
今は直接確認できないけど、落ち着いたらネットや実際にみて焦らず決めたいと考えています。
まとめ 小学生(U-12)の女子サッカーのこれから
コーチとして関わってきた私の経験、小学生最後は女子チームに移籍した私の子供の経験として、小学生(U-12)女子サッカー選手経歴の一例を紹介しました。
もちろんこれだけが正しいわけではないですが、サッカーをこれからやろうとしている・今がんばる女の子の参考になれば幸いです。
男子中心チーム、女子チームを両方経験して一番感じるのが、「日本の女子サッカーは良くも悪くも未開拓だ」ということです。
小学生から厳しい環境でふるいにかけられ、残ったほんの一部の女の子だけが中学生以降でもサッカーを続けていけます。
まだ経験していないのでわかりませんが、ジュニアユース・ユースと良い情報が入ってくるようになりました。
女の子がいる親としては、嬉しい限りです。
ただU-12、それよりもっと前の入り口が最も大切だと思うのです。
私がみる限り、小学生(U-12)女子サッカーの環境は劣悪です。
それについては、別の記事で書きます。
私は私でできることをしますが、関係する選手や大人に情報を届けることでサッカー大好きな女の子がもっと増えることを、心から願っています。
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