女子サッカーはつまらない?面白さ・今後の課題をコーチが考察

女子サッカーってつまらないよね

女の子にサッカーってどうなのかな…

そんな話を聞いたり、思ったりしたことがある方は多いのではないでしょうか。

サッカーコーチ歴7年中、3年間U-12女子チームでコーチをしていた私からすると、

女子サッカーも楽しいですよ!

と声を大にして伝えたいです。

U-12だと、男子に比べて比較的女子は、

  • 頭の回転が早い
  • 大人びている
  • 戦術理解度が高い

など

優れた面があり、コーチ次第で試合を面白くできるからです。

ただ筋力では男子より劣っているので、

  • 球際の攻防が弱い
  • スピード感がない
  • シュートが遅い

など

が多く、見ていて「つまらない」と感じるのも理解できます。

U-12の課題が、そのまま日本女子サッカーの課題になっている点も多いです。

今回は「女子サッカーはつまらないのか?」をテーマに、「女子サッカーの面白さや今後の課題」を説明・紹介します。

「女子サッカーはつまらない」という意見はある

「女子サッカーはつまらない」という意見はある

前述したように「女子サッカーはつまらない」という意見はあるし、理解はできます。

女性は男性に比べて、筋力・体格などが劣るため、男子サッカーと比べると、

  • バチバチ感がない
  • スピードが遅く感じる
  • シュートが遅い
  • 何気ないシュートが入ってしまう

など

が起こってしまいます。

私もそう感じますね

一方バレーボールは「女子の方が面白い」と言う方も多いのではないでしょうか。

小学生・ジュニア年代の選手・コーチ・保護者などが「どうしたら女子サッカーが面白くなるのか」を今後とも考え、行動することが必要です。

もちろん現役の人たちも必要ですね!

2021年9月から初の女子プロリーグの「WEリーグ」が開幕しますが、上手くいくかはまだ分からず、小学生の女の子にサッカーをさせる家庭はなかなかありません。

それでも女の子にサッカーをおすすめする理由3選

小学生・ジュニア年代の女の子にサッカーをさせる家庭は多くはありませんが、それでも私はサッカーをおすすめします。

  • 老若男女関係なく最高の教材
  • ずっと楽しめる
  • 日本の女子サッカーには未来がある

など

がおすすめする理由です。

老若男女関係なく最高の教材

サッカーは人生の生き方を学ぶのに最高の教材です。

サッカーというものはすごく難しいスポーツなので、サッカーというひとつのいい学校だと思ってほしい。

もし、サッカー学校を卒業したら素晴らしい人生を送れると思う

By  イビチャ・オシム

元日本代表監督のオシムさんが言っているように、サッカーからは人生で大事なことが学べます。

老若男女問わず、サッカーは最高の教材なのです。

ずっと楽しめる

サッカーができると歳をとっても、ずっと楽しむことができます。

プレーするのが一番楽しいですが、

  • どこかのチームを応援する
  • 誰かを応援する
  • たまに友達とプレーする
  • コーチになる
  • 審判として楽しむ
  • 戦術マニアになる

などなど

サッカーの楽しみ方は、人の数だけあります。

世界で一番愛されているスポーツなので、外国でも楽しめるかも知れません。

男女関係なくずっと楽しめるのがサッカーの良さです。

日本の女子サッカーには未来がある

女子サッカーをおすすめする最後の理由は、「日本の女子サッカーには未来がある」からです。

日本の女子サッカーは、女子サッカーW杯で金メダルを取ったことのある国です。

銀メダルも取ってますよね!

その他にも、

  • 日本人女性特有の良さがある
  • 初の女子プロリーグが始まる
  • まだまだ成長の余地がある

など

日本だけに限らず、「女子サッカーには未来がある」と私は考えています。

特に戦術面で楽しめるのが女子サッカーの良いところです。

狙いがなんだかわからないチームもありますが…

クリアするべき課題も多いでしょう。

世界で一番愛されているからこそ、まだまだ女子サッカーにも未来があります。

課題は多いけれど、乗り越えた景色を見せてほしいと願います。

まだまだ女子サッカーの環境は良くない

まだまだ女子サッカーの環境は良くない

「女子サッカーには未来がある」と書きましたが、乗り越えるべき課題が多いのも事実です。

U-12女子サッカーコーチとしてやってきて、

  • 試合が少なすぎる
  • トイレや更衣室などハード面が足りない
  • 良いチーム・コーチが少ない
  • 仕方なく男子チームで続けるしかない
  • 男女差別がある

など

が課題だと強く感じます。

試合が少なすぎる

U-12の小学生・ジュニア年代の女子サッカー選手が少ないため、女子サッカー界での試合・大会は男子サッカーと比べると極端に少ないです。

低学年はほとんど大会がなく、男子の大会に参加しても大差で負けます。

たまに勝ったり引き分けたりしますけど

また高学年になっても「小4・小5だけの大会」は、ほぼありません。

結果、小4~5の女の子たちはU-12の大会に参加しますが、

  • 年齢差があって全然成功体験が得られない
  • コーチが全員出さないので試合経験が積めない

など

となり小4~5の子は、一部のスーパーな子を除いて、自信が持てなくなります。

男女差別がある

またいまだに、男女差別があると強く感じます。

  • 女に負けるな
  • 女の子にサッカーなんて
  • 女子はバスケでしょ
  • 女子チーム相手だから10点取るぞ

などなど

女子チームでコーチをしてきて、男女差別を強く感じたのは少なくないです。

人種差別やいじめにもつながりますよね

男性には男性の、女性には女性の良さがあります。

男女差別がわからない大人・子供がいまだに多いのが、「女子サッカーをつまらなくしている」原因の一つなのではないのでしょうか。

「女子サッカーはつまらない」から抜け出すために

小学生・ジュニア年代の女子サッカーを課題を説明しましたが、日本女子サッカー界にも直結すると考えています。

実際、

  • スピード感がなくてつまらない
  • ミスが多くてつまらない
  • 点が入らなくてつまらない
  • 国際試合の実力差が大きくてつまらない

など

女子サッカー界の課題は山積みです。

これはこれで、小学生・ジュニア年代からコーチ・親・関係者・選手が少しずつ改善していかなければなりません。

日本の女性は協調性が強く、監督から指示された戦術・戦略を忠実に実行しようとします。

その戦術・戦略が男子サッカーをしのぐものだったとしたら、

女子サッカーすごいじゃん!

となるはずです。

  • 女子にサッカーなんて
  • 女子選手はかわいくなくちゃ
  • 女子サッカーは男子に劣るよ

など

まずは、女性差別をなるべく減らすことが第一歩だと私は思います。

その上で、女子サッカーコーチ・親・関係者・選手が面白いサッカーを表現すれば、サッカー界での男女差別は減っていくのではないでしょうか。

2021年9月開幕のWEリーグが、それを証明する場所であって欲しいと願っています。

WEリーグ | Women Empowerment League | WEリーグは日本初の女子プロサッカーリーグです。試合速報やクラブ・選手の紹介を行っています。
WEリーグは日本初の女子プロサッカーリーグです。試合速報やクラブ・選手の紹介を行っています。

まとめ 小学生・ジュニア年代から女子サッカーを楽しもう

今回は「女子サッカーはつまらないのか?」をテーマに、「女子サッカーの面白さや今後の課題」を説明・紹介しました。

「女子サッカーはつまらない」と言われますが、男性と比べると女性の筋力・体格が劣ることが原因だと考えられます。

小学の女の子にサッカーをさせるのはやめておこう…

と考える親御さんも多いとは思いますが、それでも「女の子でもサッカーを楽しもう」と心から言えます。

サッカーをすることで、人生で大切なものを学べるからです。

日本の女子サッカーの環境は良くありません。

それでも女子サッカーには未来があります。

2021年9月から初の女子プロ、WEリーグも始まりますしね!

課題は山積みなものの、「女の子・女子・女性でもサッカーは最高なんだ」と信じているからです。

私は3年間女子サッカー界でコーチとして関わってきましたが、男女差別はまだまだあると感じました。

サッカーに限った話ではないですが…

男女差別・人種差別が起きやすい女子サッカーだからこそ、世界を良い方向に変えていけると私は思います。

  • 男女差別
  • 人種差別
  • 下手な奴はサッカーするな
  • コーチ・大人の方が偉い

など

サッカーに関わっていると、様々な差別に出くわします。

サッカーの魅力を伝えていくことで、差別がなくなり老若男女フットボールを楽しんで欲しいと心から願っています。

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