サッカーで良い・上手いキーパーの選手とは?|小学生(少年少女)

子供がキーパーをやりたいと言ってきた!

キーパーってどうやったら上手くなれるのかな?

日本の小学生年代、少年少女サッカーでは5人制や8人制から始めることが多いし、自分の子がキーパーをする機会が多いと思います。

そこで大活躍してキーパーに目覚める子が多い印象です。

点とって欲しいのにな…でもやりたいっていうなら応援しよう!

そんな頑張っている子や親御さん向けに応援するつもりで書きます。

私はフットサルのキーパーで今でも、都道府県のトップリーグを相手にプレーしています。

全国トップリーグまでは届きませんでしたが、サッカー歴がほとんどないのにフットサルのキーパー20年を以上続けている私が思う良いキーパーを紹介します。

キーパーだけではありませんが、サッカーもフットサルも根本の考え方は同じです。

物心ついてから結構もがき苦しんだので、参考になる点もあると思います!

サッカーのキーパーのタイプは大きく分けて2つ

細かく分けたらたくさんありますが、小学生年代に限らずキーパーのタイプは大きく2つのタイプに分けられます。

名前は私が勝手に名付けただけなので、参考までにしてください。

①セービング型

飛んできた相手のシュートに反応してセービングするタイプです。

至近距離や1対1に場面では、基本どっしり構えて身体で面をつくって対応します。

こっちの方が多い気はするし、見ている方もセービング型のイメージが強いような気がします。

上のレベルに行けば行くほど、セービングだけでは通用しなくなるので他の強みもみがく必要があります。

②飛び出し型

可能なら相手より先にボールのさわるために、積極的に飛び出していくタイプです。

ノイアーの飛び出しが良い例ですが、彼は全部が上手いです(^-^;

待つときは待ちますが、ボールに1歩でも近づけるときは果敢に飛び出して相手のチャンスをつぶします。

どちらが良いというのはないので、体の大きさや性格、得意なプレーで判断するのが良いです。

一長一短あるので、得意なプレーを伸ばしつつなるべく両方できるよう近づけていきましょう。

攻撃参加のプレーについては後ほど書きます。

キーパーの素質があるか・向いているかどうかを書いた記事はこちら。

小学生サッカーでキーパーの素質・才能がある子、向いてる子
小学生年代、少年・少女サッカーでゴールキーパーの素質がある子の見分け方を紹介します。またキーパーをする上での大事な事も紹介したので、意識して練習すれば、いくらでも上手くなることができます。

良いキーパーをほとんどの人が勘違いしてる

ここまで書きましたが、良いキーパーの定義をほとんどの人が勘違いしていると感じています。

もちろんビックセーブや積極的な飛び出し、正確なスローイングやキックは魅力的だしサッカーの最大の見どころの一つです。

良いキーパーとは、『相手にゴールをさせない』選手です。

方法や手段はなんでも良いので、相手にゴールさえなければイギータのスコーピオンキックを真似しても大丈夫です。

世代がバレますね…

ただサッカーはチームスポーツなので、セービングではじくくらいならキャッチした方が味方が楽だし、スコーピオンキックするならトラップした方が味方は助かります。

『相手にゴールさせない』という大前提を踏まえつつ、チームのためになるプレーを優先的に選んでいく必要があります。

良いキーパーは「シュートを打たせない」

チームのためになる優先的にしなければならないプレーとは

『相手にシュートを打たせない』

ということです。

キーパーもチームも同じですが、良い状態の相手にシュートを打たれるのはきついし、なるべく避けなければなりません。

良いキーパーはまず相手にシュートを打たせないようにプレーしています。

まずできることはコーチングです。

小学生のうちからいきなり難しいコーチングをする必要はないですよ

まずは味方へ、

  • 良いプレーをしたらほめる
  • ミスしても切り替えさせる(厳しく言わない)
  • マークがずれていたら教えてあげる
  • ボールが切れたらすぐに切り替えさせる

などなど簡単なことから始めて、1試合を通してずっと声を出せるようにしましょう。

自分が言われて助かったり、嬉しくなることなら何でも良いです。

良いキーパーの選手は決して目立たないことも、試合中ずっと繰り返しています。

コーチング・ポジショニングの修正は目立ちませんが、そこが一番大切です。

それでも飛んできたシュートにキーパーが対応します

始めからシュートストップが目的ではありません。

もっと良いキーパーになりたかったら得意なプレーもみがこう

キーパーの大前提として『相手にゴールをさせない』、まずすることは『シュートを打たせない』ということを紹介しました。

その土台をつくることも大切ですが、同じくらい自分の得意なプレーを伸ばすことも大切です。

セービング・飛び出し・コーチング・ポジショニングなどはキーパーとして高めていかなければなりません。

それに加えて、昨今のキーパーにはビルドアップや攻撃参加のプレーも求められます。

  • 正確なパス回し
  • スローイング
  • パントキック

などが主な技術ですが、正確な判断も求められるし、「ボールを失ったら即失点」という大前提もあります。

難しそうに見えますが、意識次第で小学生から少しずつできるので周りの大人は意識させて欲しいですね

ミスを恐れず、チャレンジを繰り返して修正していくのが大切です。

一方、スローイングとゴールキック・パントキック・バックパスは「遠くに飛ばしたもん勝ち」の傾向を非常に多く目にします。

「とにかく遠く、とにかく上へ」を一つ覚えで繰り返すのはどうかと思います。

相手と味方の状況を考えた上で、遠くに飛ばさなくても高くなくても良い場合はたくさんあるので、少しずつ判断できるようにしましょう。

長くなるので最後に2018ロシアワールドカップでの日本 対 ベルギー の最後の失点を載せておきます。

この時のベルギーGKクルトワ(レアルマドリード)のプレーにすべてが詰まっています。(味方選手も上手いですが)

難しいことをしているようには見えませんが、キーパーのベストな状況判断から日本の夢を打ち砕いたシーンです。(1分21秒から)

(引用:”Belgium v Japan – 2018 FIFA World Cup Russia™ – Match 54″)

まとめ サッカーで良い・上手いキーパーの選手になるために|小学生(少年少女)

「サッカーの良いキーパーとはどんな選手なのか?」を紹介しました。

ビックセーブも魅力の一つだし、キーパーにとって大切なプレーですが、ライバルと差をつけるは『相手にゴールをさせない』という大前提を理解し、まずは『シュートを打たせない』ことです。

それをわかった上で、得意なプレーや攻撃参加へのプレーをみがけば、ワンランク上のキーパーになれます。

なぜなら大前提を理解していない人がたくさんいるからです。

キーパーに限りませんが、小学生年代、少年少女サッカーのうちは見た目の華やかさにどうしても目が行きがちです。

もちろん華やかさも良いですが、同じかそれ以上に目立たない大切なこともあるのです。

リフティングもろくにできない私が、子供の頃からサッカーを続けている人の中で同じようにプレーできるのは、キーパーとして大切なことをみがいてきたからです。

すっごく地味な作業なんですけどね(笑)

日本にはまだ世界のトップレベルのリーグでプレーできるほど上手いゴールキーパーが出てきていません。

小学生のうちから見た目の華やかさに惑わされない『一番大切なこと』を理解したキーパーが増え、いつか世界を驚かせてくれることを期待しています。

コメント

  1. […] […]

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