子供が入っているチームのお父さんコーチが酷くて困っている
お父さんコーチって正直どうなんだろう
自分の子供がサッカーをしていたら、そんな悩みを持ったことがある人も多いのではないでしょうか。
現役お父さんコーチで、練習の仕切りや試合の采配もする私が正直な気持ちを暴露します。
過去になんの権限もないコーチの時や、外で見ているだけの時もあるので、親御さんの気持ちも痛いほどわかります。
そんな私、やましいことなどありませんが、
正直、親御さんに何か言われたらどうしようという気持ちは常にありますね
『サッカーという正解がないスポーツを子供達に伝える』役目なので、どれだけ学んでも不安だし、試行錯誤するし、失敗もします。
お父さんコーチもさまざまな人がいますが、一例として参考になるし、悩んでいる方の新たな決断を後押しするかも知れません。
ただ単に、「あぁ、やっぱりそうなんだ」と感じてもらえたら嬉しいし、同じパパコーチとして頑張っている人達に、「わかる!そうだよな!」と共感してもらえたら嬉しいです。
みんな立場は違えど、子供のサッカーの為に頑張る仲間です。
お父さんコーチも普通のコーチも変わりません
結論から書くと、お父さんコーチも普通のコーチも変わらないです。
5年以上、何百というコーチ・チームを見てきましたが、はっきり言って人によります。
プロコーチだと、さすがに良さげなコーチは多めですが、街クラブ・スポ少だと、人それぞれで変わりません。
簡単に書くと、『運』です。
プロコーチでも街クラブの普通のコーチでもお父さんコーチでも、良い人は良いし、酷い人は酷いです。
良いコーチと出会えても、担当学年が違えば酷いコーチが担当になることもあるし、チーム単位でしっかりとコーチの方針が決められ、クラブで統一して守られているクラブは非常に稀と言っても過言ではありません。
担当コーチは体験参加等である程度選ぶことはできますが、お父さんコーチは後から加わることが多々あるので、やっかいです。
就職の面接で、大体の場合は人事と役員とは話すけど、直属の上司や同僚とは話せませんよね。
後から入ってくる後輩も選べませんし、似たようなものです。
社風や職場の雰囲気で、ヤバそうな人はある程度抑制できます。
またお父さんコーチに采配等が任されている場合もあるので、そうなると更にやっかいかも知れません。
後で書きますが、やはり自分の子はかわいいので、あからさまにひいきする可能性があります。
同僚だけど、社長の息子が好き勝手、指示し出すパターンでしょうか。
少し違いますかね。
お父さんコーチだって、自分の子供がやっぱりかわいい!大前提として、お父さんですから
これは自信を持って書きますが、お父さんコーチも大前提として『お父さん』ですから、自分の子供が一番かわいいです。
嫌でも自分の子のプレーに目が行きます。
練習試合で線審してると、子供のプレーに目が行き過ぎて、オフサイドラインが全くキープできていないことがたまにあります。
コーチを引き受けたからといって『親』としての立場を奪う権利なんて誰にもありません。
だからといって、何でもしていい訳でもありません。
その線引きが一番難しいところだし、常に悩んでます。
時には過剰に予防線を張りすぎて、誰もやりたがらないGKを一番始めに自分の子にお願いしたり、どう考えてもMVPなのに自分の子を選ばなかったりします。
自分の子がいないチームを采配すると、とても気持ちが楽になるのですが、どこかさみしくなるのは何なのでしょうか。
やはり、自分の子と楽しむサッカーが大好きなのでしょう。
お父さんコーチの私の正直な気持ち
前述した通り、GKを始めにやらせたり、MVPをわざと外したりしていますが、お父さんコーチの自分の子や他の子に対する、正直な気持ちを書いてしまいます。
- 大嫌いなGKなんてやらせたくない(父親の私はGKなのに)
- MVP何回でもあげたい
- 試合にずっと出したい
- 活躍している姿だけ見たい
- シュートシーンは食い入るように見てしまう
- 「打てや!」とイラつく
- 外してもイラつく
- 点を取った時は周りが引くほど喜びたい
- えぐいファールした相手に殺意を覚える
- 他の子と同じようにフラットな目線でたくさん褒めたい
- 外で自分の子だけ画像や動画撮っていたい
- 良い動きしてるのに見えてない味方に物申したい
- 自分の子のアシストを外すと「おーい」となる
- 「無謀なドリするなら、うちの子にパス出せや」と思う
などなど…あげ出したらキリがないです。
自分で書いておいて何なのですが、かなり腹黒いですね。(苦笑)
自分の子に対して親が思うことは大なり小なりお父さんコーチは思いますし、それは親であれば当然の感情です。
もちろんコーチとして、上のような感情が表に出ないよう、『0』に近づけるのに最大の努力はしています。
しかし、絶対『0』にはならないです。
出家しても無理です。
むしろ気を付け過ぎて、マイナスな場合もあるし、「どこで折り合いをつけたら良いのか」は常に迷い、意識しているし一番気を使うところです。
お父さんコーチのメリット・デメリット
包み隠さず、正直に気持ちを書いたので説得力が怪しいですが、考えられるお父さんコーチのメリットをあげます。
もちろん例外はあります。
メリット
- 同じ親としての気持ち・子供の気持ちがわかる
- コーチと親で仲良くなりやすい
- 50代以降のコーチより知識が新しい
というところでしょうか。
同じ子育て世代として、親・子供と感覚が近いのは最大のメリットなのではないでしょうか。
あと例えで出てくる選手が、同じ世代なことが多いのでわかります。
子供がPKを外した後、ロベルト・バッジオの話題で盛り上げれるのも、同世代ならではです。
デメリット
- 自分の子ばかりを優遇する
- 采配等、権限がある時にヤバイ可能性がある
- コーチング等を学ばすにできてしまう
細かく書くとたくさんありそうですが、上記のようなことが起こり得ます。
話してわかりそうなコーチなら伝え方次第で、改善してくれる可能性もありますが、
「俺はコーチを引き受けてやってるんだから、これくらい当然だ」
といった態度の人なら要注意だし、戦っても何も生まない場合が多いです。
一人でも横柄な態度を取る人コーチがいると、「あの人がやってるんだから」と連鎖的に続く傾向があるので、チーム方針等で許さない雰囲気を出すのが大事になってきますが、手遅れなら最悪諦めるか、パパコーチがいないチームへ移籍するしかないです。
簡単に書くと、
お父さんコーチのメリット - デメリット =自分の子や自分にとって不利
なら、大体の人は不快に思います。
逆にいうと、有利なら多くの人は何も言いません。
いろいろと書きましたが、コーチや審判は人が足りてないチームがほとんどです。
街クラブ(スポ少)であれば、お父さんコーチや審判がどうしても必要な場合が多いのではないでしょうか。
平日働いてやっとの休みにコーチや審判は、正直辛い時も多々あります。
ただお父さんがコーチや審判をしているからといって、偉いわけでもなんでもないし、他の大人の協力も絶対に必要です。
サッカー先進国でもお父さん・パパコーチはいて、サッカー文化の裾野を支えています。
お互いリスペクトし合える環境が、世界中に広がればいいなと願っています。
まとめ お父さんコーチどうなんだ問題
お父さんコーチがどうなのか、どんなメリットやデメリットがあるのかを、実際の立場から正直に書きました。
正直に書きすぎた気もしています。
コーチは人によるので難しいですが、『お互いさま』の気持ちを持って協力していくしかありません。
手が付けられない上に、子供が嫌がっているなら何かしらの対応が必要です。
前回の移籍の記事でも書きましたが、大人の気持ちが先行し過ぎないようにしましょう。
サッカーをしているのは子供なので、子供の意志を尊重してもらいたいと思います。
普通のコーチと同じように、良い父さんコーチもいれば悪いコーチもいます。
悪い場合、子供の気持ちをよく聞いて、「今のままでいい」と言うならひたすら、我慢するのも親の役目です。
子供たちがずっと、サッカーを大好きでいてくれるように親は親で、やれることをやるだけです。
私も私で我慢するところはグッと堪え、頑張れることをして子供を応援しながら、成長を見守ります。
P.S.
コーチをしていて良かったと感じる点も書こうかと考えていましたが、毎度のように長くなりそうだったので、また別に機会に書きます。
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