「ドリブラー大好きおじさん」が日本サッカーを衰退させている説

ドリブラーが好きなんだよね~

やっぱり1対1でしょ

というサッカーコーチや大人は多いと思います。

気持ちはめちゃわかりますけどね!

ただ、フットサル歴25年・サッカーコーチ7年の私は、そんな「ドリブラー大好きおじさん」が日本サッカー界を衰退させている説を提唱します。

サッカーは1対1の場面だけではないからです。

今回の東京オリンピックでも田中碧選手が、
「日本人はサッカーを知らない」
と提言してくれています。

日本サッカーがもっと上の舞台に行くためには、たくさんいる「ドリブラー大好きおじさん」の被害者子供を減らさなければなりません。

今回は、「ドリブラー大好きが日本サッカーを衰退させている説」と題して、説明・紹介していきます。

このブログでは他にも、日本のサッカーを弱くしている『ダメなコーチ・大人』をまとめているので、ダメなコーチ・大人と関わらないようにしましょう

日本サッカーが弱い理由は「こんなオジサンたち」が原因|まとめ

サッカーのドリブラーが大好きなおじさんたち

サッカーコーチを長年していると、『ドリブルで相手を抜きまくる選手』が好まれる傾向があると強く感じます。

小学生・ジュニア年代のサッカーでは、成長や技術差からドリブラーが相手をごぼう抜きできることが多々あります。

おー!ドリブルで抜いた!

○○のドリブルで勝てた!

と、なるのが日本ジュニアサッカー界の現状でしょう。

「ドリブラー大好きおじさん」がコーチをしている場合も多いので、ドリブルで試合を決めた子供がほめられ、普段の練習から重宝されるのです。

ドリブラー以外の子は、評価されないことにもつながりますね…

「ドリブラー大好きおじさん」が日本サッカーを衰退させている

前述したように「ドリブラー大好きおじさん」が日本には、たくさんいます。

そんな「ドリブラー大好きおじさん」は日本サッカー界を衰退させています。

今大会、東京オリンピックに参加して銅メダルがかかった試合で敗れた後のインタビューで言っていた田中碧選手の言葉がすべてではないでしょうか。

「彼らはサッカーをしているけど、僕らは1対1をし続けている」

無念の敗戦で世界との差を感じた田中碧。独特の表現で敵の実力を認める「彼らはサッカーをしているけど…」【東京五輪】

少し前に「デュエル」と言う言葉が使われ出しましたが、日本人はいまだに、

  • ドリブラー大好き
  • 1対1(デュエル)が大事だと思っている

人が多いです。

確かに1対1は大事ですが、サッカーの強豪国は1対1を大事にしながら2対2、3対3と広げていき、11対11でサッカーをしているし、みる側もそれをわかっています。

もちろんジュニア年代のコーチもそうでしょう

いまだに1対1にこだわるところで止まっている日本には「ドリブラー大好きおじさん」が子供にサッカーを教えています。

日本のサッカーを衰退させ、強豪国に追いつけない一因が「ドリブラー大好きおじさん」だと私は考えています。

1対1は確かに大事

「ドリブラー大好きおじさん」のことを書いてきましたが、サッカーにおいて1対1は確かに大事です。

オフェンス時・ディフェンス時に1対1で勝てばチャンスになるからです。

やっぱり相手との1対1に勝った時は面白いですよね!

私もサッカーをがんばる子供の親なので、自分の子供が相手をドリブルで抜き去った時はうれしいし、喜びを感じます。

特に技術差・成長の早さ(遅さ)の違いが大きい小学生・ジュニア年代のサッカーでは、ドリブラーが相手をごぼう抜きすることも多々あります。

だからこそ1対1で

勝負しろ!

負けるな!

となるのかも知れません。

サッカーに関わる大人であれば1対1の大事さを伝えつつ、チームで勝利を目指す方法を模索して教える必要があります。

それが難しいんですけどね…

ドリブラー大好きおじさん」の被害に合わないように

お子さんにサッカーをがんばってもらいたければ、「ドリブラー大好きおじさん」の被害に合わないようにしなければなりません。

小学生・ジュニア年代のサッカーでは、通用しても中学・高校と上がっていくにつれドリブルで相手を抜かすのは難しくなります。

ドリブルが得意でも全然良いですが、パスやボールを持っていない時の動きなど、ドリブル以外にも覚えることはたくさんあります。

田中碧選手の言う通り、1対1にこだわり続けるのではなく、いかに

  • 2対2
  • 3対3

と増やしていき、11対11で戦う感覚を身につけなければなりません。

今でもスポーツニュースを見ると、

○○選手のドリブルが高評価!

などと個人技が評価されがちですが、マスコミや視聴者を含め、

サッカーとは11対11で戦うスポーツだということを深く理解する必要があるのではないでしょうか。

もちろん私も…

日本のサッカーがいつかサッカー強豪国になる日を願って、これからもサッカーファン・コーチとして日本サッカーを応援し、支えたいと思っています。

まとめ 「ドリブラー大好きおじさん」の被害に合う子供を減らそう

今回は、「ドリブラー大好きが日本サッカーを衰退させている説」と題して、説明・紹介しました。

ドリブラー大好きおじさん」は日本サッカーを衰退させています。

サッカーは1対1の局面だけではないからです。

日本のサッカーはいまだに1対1にこだわり過ぎている人が多い一方、サッカー強豪国はチームとしてサッカーをしています。

田中碧選手の記事は考えさせられますね…

無念の敗戦で世界との差を感じた田中碧。独特の表現で敵の実力を認める「彼らはサッカーをしているけど…」【東京五輪】

ただサッカーにおいて1対1は大事です。

1対1の大切さを大切にしつつ、サッカーとは11対11でするものだと大人が理解して子供たちに伝える必要があるのではないでしょうか。

小学生・ジュニア年代のサッカーのコーチにも多い、「ドリブラー大好きおじさん」の被害に合うとサッカーは下手くそになる可能性が高いです。

私を含め小学生・ジュニア年代のコーチや関係者が、サッカーとはチームスポーツであると伝えることで日本のサッカーはレベルアップします。

一緒にがんばりましょう!

東京オリンピックの男子サッカーではあと一歩のところでメダルに手が届きませんでした。

近い未来、オリンピックやワールドカップで日本が優勝できる日を夢見て、これからも子供とサッカーを楽しみましょう。

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