【サッカー・ゴールキーパー】メンタルやチーム内での信頼が大切

子供がゴールキーパーをやっているけど見ていられない…

キーパーはどんな気持ちなんだろう?フォローしたいな!

自分の子供がキーパーをやっている親御さんは、なんとも言えない気持ちでお子さんの活躍を見ているのではないでしょうか。

キーパーはミスが即失点につながるポジションです。

  • ミスしないだろうか
  • 味方から何か言われないだろうか
  • コーチから何か言われないだろうか

などなど

フィールドプレーヤーの親御さんとはまた別の気持ちなりますよね

今回はキーパー歴26年でいろんなクラブに所属してきて、今も競技フットサルをしている現役GKでもある私がゴールキーパーのメンタルやチームでの信頼を勝ち取る方法、トラブルへの対処法などを紹介します。

いろんなタイプ・性格のGKがいますが、参考になると思います。

ぜひ、お子さんのメンタルケアに役立ててください!

ゴールキーパーは目立ちたがり屋です

ゴールキーパーをする子は一言でいえば、『目立ちたがり屋』な子が多い気がします。

お子さんがゴールキーパーになったきっかけはなんでしょう?

お子さんはなぜゴールキーパーになったのでしょう?

いろんなご家庭・環境で育ってきた子が、ふとしたきっかけで見つけた居場所であったのではないでしょうか。

サッカーというスポーツで、唯一チームの中で手を使えて、違うユニフォームを着ることができるポジションがゴールキーパーです。

たとえ一見おとなしそうに見えても、サッカーで自分の価値を証明したい子が多いように感じます。

私がキーパーを始めたきっかけ

私は明るい性格ですが、いじめられがちな子供でした。

高校生の頃にサッカーで遊んでいたら、横っ飛びをしているキーパーがとても格好良く見えたのです。

私も横っ飛びをまねすると、友達から「すごい!」と言われるようになり、高校2年生の時にキーパーとして本格的にサッカーを始めました。

横っ飛びをしてピンチを防ぐと味方からほめられて、なんとも言えない快感があったし、やはり根っこは目立ちたがり屋何だろうと思います。

サッカー部は半年で辞めましたが(笑)

キーパーは基本きついからメンタルが強くないとやってられない

ゴールキーパーは『メンタル』が強くないと、つらくてやっていられません。

難しいですが、失点は「チームの失点」なので気にしなくて良いです。

気にしてもメリットはありません。

反省があるなら試合が終わった後にしましょう

一歩間違えばチーム内でつらくなっていく

キーパーはチーム内の、なんとも言えない空気感と向き合わなければなりません。

  • 味方から「それぐらい止めろよ」という言葉・雰囲気
  • コーチから言われるネガティブな言葉
  • 「あーぁ…」という大人たちの声

強いチームならまだしも、勝ったり負けたりするチームであれば、常に上記のような声と戦い続けます。

良いチームであればキーパーへの声かけも気を付けているとは思いますが、見ている限りキーパーへのメンタルケアをしているチームは多くありません。

親御さんのメンタルケアが大切

チーム内でキーパーを責めるような声をなくすのも大事ですが、子供は親が大好きなので、親がゴールキーパーのお子さんのメンタルをケアすることはとても大切です。

キーパーは失点する度に、心臓の辺りから何かをえぐり取られるくらいのつらさを感じます。

フィールドプレイヤーには理解できないくらいの気持ちです…

大量失点で負けた時は、さらにつらいです。

親御さんはどんな言葉をかければよいのか

状況によるので難しいですが、キーパーをしているお子さんが落ち込んでいたら、ポジティブな声をかけてあげてほしいです。

  • 惜しかったね、もう少しで防げたよ
  • また練習からがんばれば良いよ
  • がんばって体を張っていたね
  • サッカーでは誰でもミスするんだから気にしなくて良いよ

間違っても味方やコーチの悪口は言わないようにしましょう。

良いことは一つもないし、誰かのせいにしても上手くなりません。

キーパーのせいにするフィールドプレーヤーにも当てはまりますね!

サッカーはミスのスポーツ

極端な話、フィールドプレーヤーが誰もミスをしなければキーパーの出番はありません。

「誰かがミスをしたから」キーパーの出番があります。

「味方のミスをカバーできるかどうか」がゴールキーパーの評価を分けます。

味方のミスをカバーできればできるほど、味方やコーチの信頼が上がり、たまにミスをして失点してもきびしい言葉を言われなくなります。

そこはがんばりどころです!

まずはチームから信頼されるキーパーになる必要がある

小学生でも大人でもゴールキーパーである限り、チームから信頼される存在を目指さなければなりません。

チームから信頼されているキーパー

チームから信頼されているキーパーは、下記です。

  • ミスで失点しても「いつも助けられてるし、仕方ない」と思われる
  • 味方に声かけや指示をしても説得力がある
  • みんなの信頼が自信につながる

などなど

メリットが多く、自分自身もプレーしやすくなります。

チームから信頼されていないキーパー

チームから信頼されていないキーパーは、

  • ミスで失点すると「またか…」と思われる
  • 味方に声かけや指示をしても説得力がない
  • 信頼されていない雰囲気が伝わってきてつらい

などなど

デメリットが多く、信頼されていない感じがけっこうきついです。

ゲーム中、ひしひしと伝わってくるんだよなぁ…

どうしたらチーム内の信頼を勝ち取れるか

ではどうしたらチームで信頼されるゴールキーパーになれるでしょうか。

簡単にいえば、ピンチを止めまくれば信頼してくれるようになりますが、その他にも、

  • 落ち着いてどうどうとプレーする
  • ボールを怖がらない
  • とにかくたくさん声を出す
  • 最後まであきらめないプレーをする

などなど

のプレーがあります。

上手くなくても一生懸命にやっていれば、みんな「あいつがんばってるなぁ」とわかってくれます。

落ち着きがなくキーパーがバタバタとしていると、フィールドプレーヤーが落ち着いてプレーできません。

一番後ろから上手いキーパーオーラを出しまくって、落ち着いてチームのためにプレーしましょう。

普段からの言葉や行動も大事ですよ!仲が悪かったら信頼されないので…

ゴールキーパーの喜びはハンパない

チーム内で唯一手が使える代わりに、とても大きい責任を負うのがゴールキーパーです。

完全に気を抜いて休む時間なんてないし、ずっと調子が良くても試合の最後のミスで失点して負け、という場面もあります。

プレーシャーが重いからこそ、ミスが許されないからこそ、それを乗り越えた時の喜びは何にも代えがたいものがあります。

自分のナイスセーブや活躍で勝てた試合では仲間からほめられるし、勝った喜びと合わせて2倍以上の喜びです。

私自身その喜びを知ってしまったからゴールキーパーはやめられないし、今がんばっている子たちもそうなのではないかと思います。

つらい時や試合前の緊張している時は、「自分が活躍しているところ」をイメージして(ガンツポーズも)乗り越えているし、おすすめですよ!

どうしてもメンタルがつらい時の対処法

ゴールキーパーは特殊なポジションなので、どうしてもつらい時があります。

  • 自分のミスで負けてしまった
  • 多量失点で負けた
  • 味方・コーチから心ない言葉をかけられる

などなど

失点は誰のせいでもなく「チームの責任」です。

気にし過ぎることはありませんが、負けたのをキーパーのせいにするコーチや選手も少なからずいるでしょう。

どうしてもつらい時は、

  • チーム内で話し合う
  • ゴールキーパーをやめる
  • チームを移籍する

などの手段があります。

チーム内で話し合う

ゴールキーパーのつらさはキーパーを経験した人しかわかりません。

時には自分の気持ちをチーム内で正直に話してみるのも一つの手です。

コーチに話すのが一番良い気がしますが、自分の思いを伝えられない子や理解してくれないコーチもいるので必須ではありません。

ゴールキーパーをやめる

好きで始めたサッカーをゴールキーパーをすることで嫌いになってしまっては本末転倒です。

思い切って一度、ゴールキーパーをやめてみるという選択肢もあります。

私の前所属チームのキーパーは味方から文句を言われたのがきっかけでキーパーをやめたそうです。

文句を言う選手をほうっておくコーチがどうにかしていますが…

今はフィールドプレーヤーでがんばっているとのこと。

サッカーが嫌いにならなくて良かったと思います。

チームを移籍する

思い切ってチームを移籍するというのも選択肢の一つです。

小学生年代だと専属のキーパーが足りないチームがたくさんあるので、そのようなチームからは救世主のような扱いを受けるかもしれません。

一度信頼を失うと取り返すのがきつい時もあるので、どうしようもない時は移籍も考えておくと気が楽になりますよ!

まとめ サッカーのゴールキーパーはメンタルケアやチーム内での信頼を勝ち取ろう

サッカー・ゴールキーパーのメンタル的なことや、チーム内での信頼の勝ち取り方、つらい時の対処法を紹介しました。

26年キーパーをやってきた私の持論は、

「キーパーを選ぶ子は基本、目立ちたがり屋なのではないか」

です。

活躍した時や、重いプレッシャーをはねのけた時の喜びは格別ですが、その代わりに多くのものを背負うのがゴールキーパーです。

強いメンタルを持ち、子供の頃であればまわりの大人のメンタルケアも必要でしょう。

どうしてもつらい時は、「逃げる」という選択肢もあります。

小学生年代でコーチをしていると、「キーパーやりたい!」という子はまだまだ少ない気がしています。

良いストライカーが育つ環境には、良いゴールキーパーが育つ環境が必要です。

日本にワールドクラスのゴールキーパーが出てきて、

キーパーってカッコイイな!やりたい!

あの選手みたいなキーパーになりたい!

と子供たちが言えるような環境になるのが、日本をサッカー強豪国に押し上げる気がするのは私だけでしょうか。

コメント

  1. […] […]

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