サッカーの良いコーチングとは?|小学生年代コーチ向け

コーチングって何を言ったら良いんだろう…

うちのコーチのコーチングってどうなのかな?

言うまでもありませんが、サッカーコーチにとってコーチングは「子供の才能を伸ばしていくため」にとても大事です。

私も小学生のサッカーコーチをしていますが、良いコーチングをしている人は、多くはないですね…

コーチングで意識したいのは、「ほめる(認める)」・「問いかける」です。

もちろん私自身もまだまだですが、少し情報を集めれば「良いコーチング」がどんな方向性なのかを知ることができます。

「知る」ことができれば、子供に接している大人が「良いか悪いか」を判断できるようになります。

自分の子供や、接する子供たちを「悪い大人達から守り、才能を伸ばしていく」ために良いコーチングの方向性を少しずつ知って、実践していきましょう。

コーチングで意識したいのは2つ

サッカーに正解がないように、コーチングにも正解はありませんが、良いとされる方向性は示されています。

私がコーチングを始めに学んだのは、池上正さんの本でした。

サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (単行本) [ 池上 正 ]

やってはいけないと書かれていることをほぼやっていたので、すごくショックで怖くなったのを今でも覚えています…

またコーチとしてだけではなくサッカーの関わる大人としての考え方や、子育てにもすごく役立っています。

池上さんの本で得たコーチングの知識をベースに、いろんな国やコーチの情報を集めましたが、根本的『大切なもの』は同じだと感じます。

コーチングで意識したいのは、「ほめる(認める)」・「問いかける」の2つです。

ほめる(認める)

子供が良いプレーや行動をした時に、ほめる(認める)というコーチングです。

大人でもほめられたらうれしいですよね!

子供もほめられることで、自信を持ってプレーできるようになります。

認めるというのは、子供のプレーをしっかり見て声をかけることです。

「怖がらずにチャレンジできたね」・「最後まであきらめなかったね」など、子供のがんばりを見つけて、認めるコーチングです。

問いかける

「どうしたらよいと思う?」・「ほかにできることはない?」など、子供に問いかけるコーチングです。

問いかけるコーチングを続けることで、子供たちが自分で考えてプレーや行動するようになっていきます。

「シュート!」・「ドリブル!」など、子供のプレーを指示してしまうと指示待ちになってしまうので、自発的に考えてもらうようにする声かけです。

なんでもかんでもほめたり、問いかけたりすれば良い訳ではない

C級コーチランセンスの教本にも書かれているこの2つのコーチングですが、なんでもかんでもほめたり問いかけたりすれば良い訳ではありません。

ほめるコーチングも気持ちがこもってないと子供に伝わるし、やりすぎると褒められるために行動する子が出てくる可能性があります。

問いかけのコーチングでは、子供たちの頭の中にある程度ないと問いかけられても考えられません。

かけ算を習っていない子に、「3×3はいくつ?考えて?」と問いかけてもわからないのと同じですね…

選手が自分たちで、プレーをほめ合ったり考えたりしている時は、あえて何も言わない時も必要だと私は思っています。

なんでもかんでも声をかければ良い訳ではありません。

褒める(認める)コーチングで意識したいこと

注意点を書いた上で、コーチングで意識したいことを・私が意識していることを紹介します。

まずは褒める(認める)コーチングで意識したいのは、

  • 具体的にほめる
  • ゴールばかりほめない
  • チャレンジを見逃さない

です。

具体的にほめる

ほめるコーチングが良いからといって、「いいぞ!」・「ナイス!」とばかり言っていてはさらに良いコーチングにならない上に「何が良いの?」と安っぽく感じます。

自分からみていて、「何がどう良かったのか」を伝えると説得力も増すし、子供にも自分の気持ちが強く伝わるので、具体的にほめて(認めて)みましょう。

ゴールばかりほめない

ゴールした選手には、だれでもほめます。

そのゴールにつながるまでにかかわった選手やプレーを見つけることが大事です。

「誰のアシストなのか」、もっとさかのぼって「誰から始まったオフェンスなのか」をコーチが見つけてコーチングすると、チーム全体が盛り上がります。

チャレンジを見逃さない

これが一番難しいかも知れません

ただ練習や試合の中で、「自分で考えてチャレンジした子」は必ずいます。

大きなものも小さなものも、子供がチャレンジしたらたとえ失敗したとしても、「ナイスチャレンジ!」と声をかけてほしいです。

そうすることで、子供たちが失敗を恐れずどんどんチャレンジしていくようになります。

問いかけるコーチングで意識したいこと

コーチングの難しさが、増していきますがコーチも失敗しながら学んでいけば良いと思っています

私もいまだに失敗し、反省してばかりです…

問いかけるコーチングで意識したいのは

  • 先に答えを言わない
  • 子供が考えられる問いかけをする
  • 誘導尋問にならないように意識する
  • 子供の答えを否定しない

です。

先に答えを言わない

コーチングを学び実践して、初めに気をつけなければならないことです。

問いかけのコーチングをしても子供たちから期待したような返事が来ない可能性があります。

せっかく問いかけでコーチングしたのに子供からの返事を待てずに先に答えを言ってしまうコーチがいます。

後で書きますが、そもそもサッカーに正解はないので自分のサッカー観や先入観にとらわれず、子供たちの言葉に耳をかたむけましょう。

意外にびっくりするような答えを聞けるときもありますよ!

子供が考えられる問いかけをする

前述しましたが、やり方すらわからないのに問いかけのコーチングをしても困るだけなので、「自分で考えられること」を声かけをする必要があります。

「自分で考えろよ!」と子供に丸投げして、怒鳴ってる人いませんか?

子供が自分で考えられる問いかけをし、頭の中の選択肢にもないようなことはティーチング(教えること)も必要です。

また子供一人ずつ、考えられることは違うので問いかけも変わります。

難しいし、私も失敗することもたくさんありますが一緒に成長していけば良いと思っています。

誘導尋問にならないように意識する

サッカーには「この場合はこうした方が良い」というセオリーやプレーがありますが、それがすべて正しいわけではありません。

自分の持っているサッカー観や答えへの誘導尋問になってしまっては、コーチの器を超えていける選手にならない可能性があります。

多くの場合、コーチの方がサッカーの知識はあるかも知れませんが時には自分を疑うことも必要です。

サッカーにルールはありますが、正解はありません。

子供の答えを否定しない

問いかけのコーチングを意識できても、始めのうちは答えが返ってこないことがあります。

やっと答えてくれたかと思えば、「うーん…」という時もありますが、子供の答えを否定すると傷ついてしまうかも知れません。

せっかく答えたのに「違うよ」と言われたら次から答えたくなくりますよね…

上にも書きましたが、サッカーにルールはあっても正解はありません。

意外に子供の方が合っていたり、驚くようなことを言う可能性もあります。

子供たちがのびのびと答えてくれるように、全部否定するのはやめた方が良いと思っています。

まとめ 良いコーチングとは「ほめる(認める)」・「問いかける」

サッカーコーチの良いコーチングを紹介しました。

良いコーチングは、「ほめる(認める)」・「問いかける」です。

ただなんでもかんでも声かけすれば良い訳ではなく、コーチングで意識したいことも紹介しましたがこれがすべてではありません

子供たちへの伝え方に、「これが正しい」という答えはないからです。

良い方向に向かって努力して、失敗を重ねてさらに成長して見つけていくしかないです。

サッカーと同じかもしれないですね

コーチも子供たちと一緒に成長していければ良いと思っています。

当たり前のように怒鳴っている大人がいなくなり、子供たちがのびのびとサッカーをできる日を期待して、私もまだまだ成長したいと考えています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました