日本の少年・少女サッカーは練習しすぎ?どれくらいがちょうど良いか

チームで上手い子は週に5回は練習してるらしい

どれくらい練習するのがちょうど良いんだろう

小学生になり、サッカーを始めた子がいる親なら一度は気になった事があるし、私も気になって始めはかなり調べました。

いろいろ調べた結果、基本週3回までにしています

一番の理由は、運動と休息はセットで考えなければならないからです。

調べ出すとさまざまな研究や説がありますが、自分の経験とも照らし合わせて1日サッカーしたら1日休息を取ることにしています。

ヨーロッパなどのサッカー先進国では、平日2日練習と土日のどちらかで1試合(30分ハーフ)であることも、少し調べれば出てきます。

練習しすぎは怪我にもつながりますし、注意が必要です。

子供の未来をつぶさないための参考になれば幸いです。

メジャーリーガー・ダルビッシュ有選手も子供の練習しすぎにコメント

競技は異なりますが、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手は、過度な練習に警笛を鳴らし続けています。

ダルビッシュ有選手は、今でも自分の身体と向き合い、情報を集め続けて実践している一流選手です。

いろいろ実践して怪我にも苦しみんだダルビッシュ有選手が、「練習は嘘をつく」と明言しています。

やはり説得力があります。

虐待という言葉が出てくるのは、選手生命を絶たれた才能をたくさん見てきたからなのでしょう

一般的な街クラブ(少年・少女サッカー)の練習はしすぎの傾向

私が見てきて聞いた限りだと、一般的な街クラブの練習は2~3時間がほとんどです。

3時間が多い印象を受けます。

今まで所属した街クラブの場合

子供が所属したクラブでも最大3時間、短くて2時間。

だいたい、練習メニューの間にグリッド作ったり、コート作ったりするので空いてダラダラした感じになりがちです。

中には1日4時間やる強豪クラブがあると聞きました。

「立って見てるのがきついんですよ」と知り合いの親が言っていましたが、「いやいや、練習してる子供の方は?」と思いました…

クラブチームやスクールの場合

一方、クラブチームだと学年によって違いますが1日60~90分です。

練習メニュー間が短く、給水も短めの時間で流れるようにサッカーをしてその日が終わります。

この辺は外から見てると、コーチの持っていき方が上手いなと感じる時が多々あります。

毎週通っているスクールでも、1日限定のスクールでも90分程度の場合がほとんどです。

たまに1日2回の練習になりそうな時がありますが、子供の身体には負担が大きそうなので参加させたことはありません

今どきの子供はサッカースクールや習い事で大忙し

以前、別の学年の子を車に乗せた時に話したのですが、月曜日から金曜日まで習い事がびっしり入っていて、びっくりしたことがあります。

そして土日はサッカーで、「いつ友達と遊ぶの?」とつい聞いてしまいました…

他の家庭のことなので深入りしませんが、過去子供たちがふと言ったのをまとめると、

サッカースクール・そろばん・水泳・塾・英語・ピアノなど

が多いように感じました。

また現在小5の娘は平日16時前に学校から帰ってくるので、17時~17時半まで友達と遊ぶにしてもあまり時間がありません。

宿題もあるので、今どきの子は本当に忙しいなと感じます。

以前所属していた街クラブ(少年少女サッカー)の異常な量で練習していた

以前所属していた街クラブでは、1日3時間、土日祝はびっしり練習でした。

GWや夏休みは全部ではないにしても練習していて、私と子供は自主的に週3をキープしていました

3年生の10月からは毎週木曜日以外の朝練、夕練が追加されます。

私の子供は練習している学校から離れていたのもあり、理由をつけて朝練・夕練に行ったことはありませんが朝夕週4と土日の練習量は異常です。

そのチームのOBコーチは、「こんなにたくさん練習できるチームはないから恵まれている」と子供たちに言っていました。

 

子供たちの身体を何だと思っているのでしょうか。

知らないとはいえ罪であることは変わりません

 

どれくらいの練習量が適切なのか?

それではどれくらいの練習量が適切なのか。

その子によって体の強さも違うので、一概に数字を出すことは難しいですが、

週3回が基本になると考えています。

人の身体は激しい運動をした後、回復するのに基本的に24時間から最大で48時間かかります。

ヨーロッパの平日2日と、土日どちらか試合と言うのは、理に適っているということです。

現在スペインで活躍中の久保建英選手は、「小さい頃からお父さんと毎朝1時間ボールを蹴っていた」と久保選手のお父さんの著書に書かれていました。

一見オーバートレーニングな気はしますが、人は本当に楽しんでいると体の負担が軽くなるといった説もあります。

子供の頃、毎日のように公園で走り回っていましたが疲れを感じないのと同じ理屈なんですかね

さまざまな説や研究を見ていると、適切な練習量がわからなくなりますが、基本は週3で考えるのが妥当です。

私の子供がしている練習量

上記を加味して、私の子供は木曜日のスクールと土日のチーム練習の週3にしています。

3連休になればどこか必ず休むし、本当は連日でプレーして欲しくないですが、いろんな事情を加味すると今の形がベストかと考えています。

また、1日に2回練習はほとんどさせていません。

1回2~3時間の練習を1日に2回は大人でもきついですし、ましてや成長中の子供の身体です。

チーム掛け持ちだったり、イベントやお誘いがあると、午前中練習して午後や夜にもう一度練習している子をよく見かけますが、避けられるのであればさせません。

少年・少女サッカーで練習し過ぎるとどうなるか

あくまで経験したことや調べたこと、実際見てきた事例をもとにした仮説にしかすぎませんが、小学生の頃に練習しすぎると怪我が多くなると考えています。

現在一線で活躍している日本人選手は怪我が多いです。

怪我で夢を諦めていった人を知っていますし、もっと多いのではないかと推測しています。

特になでしこジャパンが顕著で、代表召集の度に怪我で帰国する選手が必ずいます。

この記事を書いている2020年3月12日現在もなでしこジャパンが招集されていますが、数人が怪我で帰国していますし、ほぼ毎回怪我で怪我人がでるのも事実です。

私はこれらの怪我の多さの原因の一つに子供の頃のオーバートレーニングがあると考えています

そう感じているし、自分の子供には度重なる怪我で苦しんで欲しくない気持ちから練習量を調整しています。

まとめ 街クラブ(少年・少女サッカー)の練習しすぎを減らすためには

サッカーの大事な時期である小学生年代、特に街クラブ(少年・少女サッカー)での練習しすぎな現状・適切な練習量を紹介しました。

「やればやっただけ上手くなる」の精神は危険です。

休息をセットで考えないと、輝かしい未来が待っているはずの子供の将来が壊れかねない事態になりますし、「怪我さえなければ…」といった選手も数多くいます。

この年代の練習しすぎを減らすには、親が調整するのが一番早いと思っています

理解のない街クラブや人たちはまだまだ多数いますが、自分の子供の未来がかかっているのです。

私の子供も一度干されましたが(干された様子はこちら)、探せば良いチームも、理解してくれるチームも地域によっては多くなってきていると感じます。

子供の身体と未来を守るためにできることからしたいし、道半ばですが、「週3でも上手くなれる」というのを証明したいと考えています。

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