少し前から
「親ガチャ」
という言葉を聞くようになりました。
ちょっと古い気がするけど
確かに子供に親は選べないし、「ガチャガチャのようなもの」だという論理はわかります。
サッカー・フットサル歴25年以上・サッカーコーチ歴8年目で現在クラブチームでコーチをしていて、さまざまな親御さんと接してきましたが、
「いろんな親御さんがいるなぁ」
と強く感じます。
勉強になる親御さんだな
と思うこともあるし、その逆もあります。
小学生・ジュニア年代でも「親ガチャ」はあるのでしょう。
ただ、与えられた環境で学び、がんばれば必ず報われると私は信じて日々サッカーコーチを続けています。
「親ガチャ」なんて長い目みたら関係ありません。
今回は「現役プロコーチが『親ガチャ』について考えてみた」と題して、さまざまな親御さんと接してきた立場から説明・紹介します。
ジュニアサッカー界でも「親ガチャ」はある
最近聞くようになった「親ガチヤ」ですが、小学生・ジュニア年代でも存在します。
- サッカー経験者の親の方が有利
- 裕福な家庭の方が良いスクール・クラブチームへ通える
- 教育に対して熱心で時間とお金をかけられる
- 都心部に近い方が選択肢がある
- 遺伝で運動神経が良い・発育が早い・体が大さい
など
各ご家庭の環境が千差万別なので、お子さんがサッカーを始める時のスタートラインが平等かといえば、全く平等ではありません。
4つのスポ少・街クラブを経験し、現在はクラブチームでコーチをしていますが、やはりクラブチームの子の方が技術的に優れていることがほとんどです。
スポ少・街クラブでもさまざまなご家庭や親御さんがいて、
この子は伸びるだろうな
と思うこともあれば、その逆もあります。
ジュニアサッカー界でも「親ガチヤ」は存在し、時にはこじれることもあるでしょう。
「親ガチャ」なんて長い目でみたら関係ない
この記事で一番伝えたいのが、「親ガチヤ」が存在したとしても、
「そんなの長い目でみたら全然関係ない」
ということです。
私は、
- フットサル選手
- サッカーコーチ
- ブロガー・Webライター
として、たくさんの成功した選手・親御さんと接したり調べたりしてきました。
その成功したサッカー選手は、
- とても貧しいご家庭
- 親がサッカーの経験者ではない
- サッカーチームすらない離島
- 高校までまったく日の目をみなかった
など
環境的にまったく恵まれていない選手が数多くいます。
むしろ、そちらの方が多いんじゃないでしょうかね
現役プロサッカーコーチとして断言します。
「親ガチヤ」なんて関係ないです。
サッカーが大好きであれば、誰だって輝ける可能性を秘めているし日本サッカー界の宝です。
良い環境の家庭ほど、上手くなれるのも事実
「親ガチヤなんて関係ない」と書きましたが、良い環境の家庭のお子さんほど、サッカーが上手くなれるのも事実だと感じます。
前述しましたが裕福なご家庭であれば、多くの選択肢があります。
経済的に豊かであれば、住む地域も便利なところを選べますしね
やはりスポ少・街クラブのボランティアコーチよりも、プロで子供たちを見るクラブチームの方がサッカーをがんばる子供にとって良い環境であることが多いです。
良い道具を買ってもらえることでプレーが良くなったり、モチベーションが上がったりすることもあるでしょう。
まずは学ぶことが大事
「良い環境の家庭ほど、上手くなれるのも事実」と書きましたが、経済的に恵まれないご家庭でも親が学んで実践していけば、子供はサッカーが上手くなります。
ジュニアサッカー界で一番有名な池上さんの本は1500円程度でかえるし、地域の図書館でも貸し出していることが多いです。
また今は「ジュニアサッカーを良くしたい」という方のサイトや動画などたくさんあります。
このブログもそうなれるようにがんばらないと!
チームやスクール選びも大事ですが、子供は親と接する時間が長いので親の影響を大きく受けます。
サッカーは性格や考え方、もっというと「生き方」がプレーにもろに出るスポーツです。
親がサッカーの育成や子育てを学んで実践していれば、次第に子供も変わっていきサッカーに活きてきます。
あれこれ言わずに見守る親の子はサッカーの成長が早いし、過保護に育てた子供のサッカーの成長は異常に遅いです。
学ぶ気があればいくらでも学べる便利な世の中なので、子供たちのサッカーのため・将来のために学んで実践してほしいと願っています。
どんなご家庭でも子供はかがやける
いわゆる「親ガチヤ」はジュニアサッカー界でもあるし、スタートラインは同じではありません。
ただ長年サッカーコーチをしていると「どんなご家庭のでも子供はかがやける」と信じているし、確信しています。
最初の差など、大した問題ではありません。
逆にいえば、良い家庭環境に生まれてサッカーを始めても、過保護すぎて全然サッカーが伸びないケースもあるでしょう。
たくさん事例があるけれど、私がコーチをした子・チームメイトだった2人の話を簡単に紹介します
小2からサッカーを始めて1年でエースになった子
子供のサッカーといえば小1から始める子が多いのではないかと思います。
小2からサッカーを始めた教え子は、1年先にサッカーを始めた子たちの中でプレーしていたので最初は、目立った活躍はできませんでした。
しかし3年生の公式戦ではチームのエースとして大活躍。
その後、6年生までずっとエースとしてプレーしていました。
サッカーを始める時期ってあまり関係ないんだな
と強く感じたケースでした
ナショナルトレセンにまで行った元チームメイト
以前所属したチームメイトに、ナショナルトレセンにまで行った人がいました。
話を聞くと離島で育ち、サッカーチームすらなかったそうです。
小学生低学年の時に「サッカーがしたい」と家族に言うと、チームのある本島に家族で引っ越しサッカーを始めます。
小3~4だったと思います
スポ少すらない離島で育ちながらも中学生ではナショナルトレセンにまで選ばれ、同期に現在プロがたくさんいるとのこと。
その選手は高校生の時の怪我でサッカーをやめますが、入学した高校の他に2つのJクラブユースから誘われていたのです。
サッカーチームすらない離島でも上手くなれるんだな
と感心したケースでした。
共通点
共通しているのは親御さんが、あれこれ言わず見守るタイプだったこと。
ちなみに、この2人の親御さんはサッカー未経験者です。
サッカーを始めるのが遅くても、サッカーチームすらなくても、親がサッカー経験者でなくても、子供を信じて見守ればどんな子供だって輝けるのです。
まとめ 「親ガチャ」なんて気にせずサッカーを楽しもう
今回は「現役プロコーチが『親ガチャ』について考えてみた」と題して、さまざまな親御さんと接してきた立場から説明・紹介しました。
ジュニアサッカー界でも「親ガチャ」は存在します。
良い家庭環境であれば子供がサッカーを始める時に有利だし、各ご家庭によってサッカーのスタートラインは平等ではありません。
ただ、
- 現在プロで活躍するサッカー選手
- コーチとして関わってきた子
- チームメイトとして一緒にプレーした仲間
など
にも必ずといって良いほど、環境には恵まれなかったけど活躍できている人は多くいます。
ジュニアサッカー界でも「親ガチヤ」はあるけれど、長い目で見れば関係ありません。
ただ長い時間、一緒に過ごす親の影響を子供は大きく受けるので、親自身がサッカー育成・子育てについて学び、実践していく必要があるでしょう。
サッカー育成・子育てを学ぶのにおすすめな本です!
生まれ育った家庭環境など関係なく、どの子供にもかがやける可能性があります。
サッカーコーチとして長年、いろんな子供たち・親御さんたちと接してきました。
やはり「家庭・親の影響は大きい」と強く感じます。
同じ子供を持つ親として、サッカーコーチとして、「子供たちが楽しく安全にサッカーを楽しめるようなジュニアサッカー界になれば良いな」と心から願っています。
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