フットサルってサッカーの役に立つの?
フットサルをしたらサッカーに弊害はあるのでは?
と疑問に思う方は多いと思います。
私は現役フットサル選手歴20年以上、U-12 サッカーコーチ歴7年なので、この疑問に答えるには最適な立場です!
フットサルをすることで、サッカーに弊害はあります。
ただサッカーが上手くなりたければ、フットサルをするべきだと自信をもって言えます。
矛盾してない?
と思われるかもしれませんが、
- フットサルの良いところをサッカーに取り入れる
- サッカーに要らないフットサルの技術・知識を切り分ける
を意識すれば、フットサルはサッカーを上達させてくれます。
サッカーに要らないフットサルの技術・知識を切り分けられないと、弊害はあります。
- 自分自身がサッカーをがんばっている
- 子供がフットサルをしている・しようとしている
という方には役に立つ記事です。
今回は「フットサルをするとサッカーに弊害はある?」をテーマに、現役フットサル選手・サッカーコーチが「実際どうなの?」を説明・紹介します。
サッカーを上手くなるために、フットサルをしたら弊害はある
前述した通り、フットサルをするとサッカーに弊害はあります。
その逆も同じです!
サッカーとフットサルは全く別のスポーツだし、使う技術や戦術・知識が違うからです。
- サッカーでは使うけどフットサルでは使わない技術・知識・戦術
- フットサルでは使うけどサッカーでは使わない技術・知識・戦術
- サッカーで使えるフットサルの技術・知識・戦術
- フットサルで使うけどサッカー選手は知らない技術・知識・戦術
①・②の2つを理解せず、サッカー・フットサルをプレーするときに間違えると弊害が出ます。
逆に③を理解し、サッカー・フットサルで使い分けられるとワンランク上の選手になれます。
③・④ができるようになれば最強です!
フットサルでは使うけどサッカーでは使わない技術・知識
フットサルをすることでサッカーに弊害があるのは、「フットサルでは使うけどサッカーでは使わない技術」をサッカーのプレー中にしてしまうためです。
フットサルでは使うけどサッカーでは使わない技術・知識とは、
- 旋回・パラレラ・エイトなど、フットサル独特の動き
- 要らない場面でのフットサルの技術
- ルールの違いによるプレーの違い
など
です。
旋回・パラレラ・エイトなど、フットサル独特の動き
すごく
『フットサル独特の動き方を覚えることで、本来の良さを失う』のが多いと感じます。
フットサルはコートが狭いので、オフェンス時に「スペースをつくるための独特の動き・戦術」が無数にあります。
その動き・戦術を覚えるために、シュートを打てるのに「パス!パス!パス!」となるのがフットサルの一番の弊害です。
多く得点を取った方が勝つゲームなのはサッカーでもフットサルでも同じなので、点が取れるなら難しいことはせずに、シュートを打てば良いだけです。
「フットサル独特な動き」にだけとらわれないようにしましょう!
要らない場面でのフットサルの技術
フットサルでは特有の、
- 足裏のトラップ
- トーキック
- フェイク
など
があります。
フットサル特有の技術で、サッカーに役に立つのであれば取り入れた方が絶対に良いです。
ただ、
そこ足裏でトラップしない方が良いよ…
トーキックじゃなくて普通に蹴った方が良いよ…
そこフェイク要らないから、もっと良いポジショニング取ってよ…
と、フットサルの技術を知ってしまったからこその弊害がある可能性が出てきます。
フットサルの技術はサッカーにも確実に使えるので、「自分で使い分けられる頭の切り替え」が必要です。
ルールの違いによるプレーの違い
サッカーとフットサルのルールの違いは多くあります。
- オフサイドの有無
- スローインとキックイン
- ゴールキックとゴールスロー
- バックパスの違い
など
が違いがあります。
特に、サッカーとフットサルの違いでゲームを大きく分けるルールが、
- オフサイドの有無
- バックパスの違い
です。
フットサルのバックパスを開設した記事。
フットサルのルール『バックパス』の説明|意外とみんな知らない
今自分は、
- サッカーをしているのか
- フットサルをしているのか
でルールが違うので、プレーも変えなければなりません。
その切り替えができないのであれば、弊害となります。
逆にその弊害を乗り越え「今は、サッカーかフットサルか」を切り替えられる選手は、活躍できるでしょう!
どう考えてもサッカー選手はフットサルをした方が良い
現役フットサル選手・サッカーコーチとして、「どう考えてもサッカー選手はフットサルをした方が良い」と考えています。
前述したように、
- サッカーで使えるフットサルの技術・知識・戦術
- フットサルで使うけどサッカー選手は知らない技術・知識・戦術
があるからです。
私自身サッカーとフットサルを経験し、
- サッカー界からフットサル界に来た選手
- フットサル界からJリーガーになった元チームメイト
- サッカー・ソサイチ・フットサルでそれぞれ活躍する仲間
など
を見てきたし、現在進行形で活躍している仲間がいます。
フットサルは、
- スペースをつくり・埋める
- 状況判断の回数が多い
- ピンチとチャンスの回数がすごく多い
- 原理原則を学ぶのにうってつけ
などなど
フットサルやらない理由って逆に何ですか?
と思うほど、サッカーに役に立ちます。
前述したようにルールの違いにより、選ぶプレーは変わりますが、
サッカーのフットサルの良いところを取り入れられる選手が最強
です。
メッシやネイマールなど、南米系の選手はU-15までフットサルをする環境が身近にあるそうです。
本当かどうかは知りませんが、良く聞く話ですよね!
ストリートサッカーがなくなってきている今、ワールドクラスのフットボーラになるには世育成年代でこそ、フットサルが必要なのではないでしょうか。
安易に「フットサル」を勧めてくるサッカーチーム・スクールは要注意
フットサル創世記からフットサルに関わっている身としては、
フットサルはサッカーに役立ちますよ
と安易に募集しているスクールが多いと危惧しています。
ドリブル塾と似ている課題かもしれませんね…
フットサルはサッカーに役立ちますが、
- フットサルとサッカーの違い
- フットサルをサッカーにどう生かせるのか
- サッカーでやってはいけないフットサルのプレーは何か
など
を理解しているコーチ・スクールから学ばないと、サッカーに弊害が出ます。
その辺の判断はすごく難しいですね…
フットサルのテクニックや戦術を教えるだけでなく、サッカーで活かせるフットサルの技術・戦術を教えてくれるスクールを選びましょう。
- フットサル選手としての経歴があるかどうか
- コーチングを学んでいるか
で判断すると地雷スクールを避けることができます。
久保建英選手もフットサルスクールに通っていました。
フットサルの技術・戦術を武器にして、最強のサッカー選手になりましょう!
まとめ サッカーにはフットサルの弊害があるけど、上手く取り入れたら最強
「フットサルをするとサッカーに弊害はある?」をテーマに、現役フットサル選手・サッカーコーチが「実際どうなの?」を説明・紹介しました。
サッカーを上手くなるために、フットサルをしたら弊害はあります。
「フットサルでは使うけどサッカーでは使わない技術」をサッカーのプレー中にしてしまうからです
サッカーとフットサルは違うルールのスポーツで、使う技術・知識・戦術が違います。
ただ、
- サッカーに使えるフットサルの技術・知識・戦術
- フットサルで使うけどサッカー選手は知らない技術・知識・戦術
があるのも事実です。
もし、サッカー・フットサルの良いとこ取りをしてプレーできれば、最強のフットボーラーになれます。
安易に「フットサルをすれば、サッカーが上手くなりますよ」的なスクールに入らないようにしてくださいね!
私は日本サッカーがワールドクラスになるには、フットサルの力が必要だと考えています。
しかし「サッカーに活かせるフットサル」を伝えられるコーチ・チーム・大人が非常に少ないとも感じます。
それはそれで別の問題ですが、私は私で今できることをやりながら、子供たちが笑顔でフットサルを楽しむのが当たり前になるような環境を、心から期待しています。
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