フットサルとサッカーの一番の違いを現役選手・コーチが考えた

フットサルとサッカーの違いってなんだろう?

フットサルってサッカーを小さくしただけ?

今ではいろんな場所でさまざまな人がフットサルを楽しんでいます。

私はフットサル選手を20年以上しているので本当にうれしいです!

フットサルとサッカーは似ているし基本的なルールは同じですが、たくさんの違いがあります。

初心者や子供向けに基本的なルールの違い、さらに上手くなりたい子供や大人向けにフットサルとサッカーの最大の違いを説明します。

ルールで言えば人数・コートの広さ・ボールやゴール・オフサイドの有無です。

そしてフットサルにはサッカーでも使える「スペースをつくる動き」がかなり多いです。

詳しく説明します。

フットサルとサッカーの違い

まずはフットサルとサッカーの基本的な道具やルールの違いを説明します。

ルールの違い

フットサル大会ごとにローカルルールが設定されていますので、試合をする際は確認してください。

よく言われることですが、フットサルはサッカーに比べてスペースがありません。

大きな違いの一つは「オフサイドがフットサルにはない」ことで、コートがせまいので、ゴールスローやキックインから直接チャンスがつくれます。

ゴールスローがハーフを超えちゃいけないのは、子供のミニサッカーだけですのでご注意ください!

どこにボールがあっても一瞬でチャンスにもなり、ピンチにもなるのがフットサルの魅力の一つです。

誤解されがちなのがバックパスルールを過去に説明していますので、参考にしてください。

フットサルのルール『バックパス』の説明|意外とみんな知らない
意外とみんな知らないフットサルの『バックパス』ルールについて説明しています。ルールを正しく知らないと赤っ恥をかく可能性もあるし、相手に失礼なのでルールを正しく理解してフットサルを楽しみましょう。

フットサルにしかないルール

サッカーにはあるけれどフットサルにしかないルールもあります。

「プレー再開時やキーパーがボールを持てるのは4秒まで」というのが4秒ルールです。

民間のフットサル大会であれば、タイムアウトはほとんどないですが、第2PKはたまにみかけるのでルールを確認しましょう。

公式ルールでは6個目のファールから10m離れた場所の第2PKを蹴れますが、ローカルルールでは2個目からや3個目のファールからの場合があります。

第2PKルールがあると、ゲームの流れが大きく変わるので面白いですよ!

あとは退場した選手を、失点するか2分経過した時点で補充できるのもフットサルならではです。

一番の違いは「スペースをつくる動き」の多さ

フットサルとサッカーの一番の違いってなんだろう?

フットサル歴20年以上、小学生のサッカーコーチを6年している私が考えたのですが、

「スペースをつくる動きの多さ」

ではないかなと感じました。

フットサルでもサッカーでも、「空けた(空いた)スペースを埋める時」にチャンスが生まれます。

フットサルのスペースをつくる動きはたくさんありますが、簡単なパターンを2つ紹介します。

くさびに入る動き

フットサルをしていると、こんな感じで味方がボックス型になりがちです。

そこでサッカーが上手い人やフットサル慣れしてる人は、くさびにはいる動きをします。

そうするとディフェンスは間を通されたくないので、相手が上手い人なら間をしぼります。

そうすると、さっきより右(前も)にスペースが生まれてパスが出しやすくなりました。

相手がしぼらなかったらパスを通せば良いだけだし、味方のが振り向けたらチャンスですね!

旋回(せんかい)

フットサル独特の動きに旋回(せんかい)があります。

その通り全員がまわりながらチャンスをうかがう動きです。

フィールドプレーヤー4人がまわりながらポジションを取り、相手の裏のスペースを狙います。

フィールドプレーヤーが連動して動くことで、右サイドにスペースが生まれます。

サッカーでここまでは要らないと思いますが、「自分がこう動いたら、あそこのスペースが空くな」と考える動きは、サッカーでも十分に使えます。

フットサルで誤解されがちなこと

最近は高校サッカーでもフットサルを取り入れたチームが出てきています。

フットサル好きとしては本当にうれしいし、みていてワクワクします!

ただ、「フットサル=個人技・細かいパス回し」とみられてしまうのは少しだけ悲しいです。

個人技や細かいパス回しは「スペースをつくり出す動き」の一つの選択肢にしか過ぎません。

またフットサルでは、すごく細かく意識してポジショニングを変えていきます。

子供のサッカーに関わる大人はスペースの少ないフットサルならではの、細かいプレーも少しずつ知ってもらえたらうれしいです。

みて楽しむ人であれば関係ないですけどね!

フットサルで身につけた「スペースをつくる動き」はサッカーでめちゃくちゃ使える

フットサルでのスペースをつくる動きはサッカーでもめちゃくちゃ使えます。

サッカー上手い人はフットサルやらなくても自然とやってると思いますが…

フットサルは、

  • せまいから判断力が身につく
  • ボールをさわる回数が多いので技術が身につく
  • パス回しやキープ力が身につく

とよく言われます。

正しくフットサルをすれば、いろんな技術は上がっていくのは確かです。

ただもう少しライバルに差を付けたい場合は、サッカーやフットサルに共通する「スペースをつくり、うめる」ことを意識するとさらに良いです。

つくったスペースをうめる時にこそ、チャンスが生まれるからです。

逆にディフェンスの時は、できてしまったスペースをいかに早くうめるかが上手くなりますよ

フットサルと・サッカーの良いとこどりが最強

サッカーはサッカーのよいところ・フットサルはフットサルのよいところがあります。

子供も大人も同じことが言えますが、フットサルを始めるとせっかくサッカーでがんばって得た良いところが消える傾向があるのが残念です。

例えばトップの振り向きシュートがあげられます。

フットサルではトップの位置で、振り向くのが難しい場面が多いので、相手に背中を向けてキープすることが多いです。

フットサルに慣れ過ぎると、振り向ける場面なのにまったく振り向かなくなる人がすごく多いですね…

サッカーをする時もフットサルをする時も、両方の良いとこどりをしてプレーできるのが最強です。

まとめ フットサルとサッカーの違いをわかったうえで、両方楽しもう

フットサルとサッカーの違いを紹介しました。

ルール面は細かいところを含めるとだいぶ違います。

プレー面でもコートの広さや人数が違うために、必要とされる技術や判断が変わってきます。

「違うスポーツ」と言っても過言ではありませんが、

  • ボールを足であつかう
  • 相手より多くゴールした方が勝ち

という大原則は変わりません。

高校サッカーではフットサルを取り入れるチームも増えてきました。

近い将来、フットサルとサッカーの良いとこどりをした最強のフットボーラー達が、日本のサッカーをさらに上のレベルへ押し上げることを願っています。

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