サッカーをしている子供にフットサルもやらせた方が良いって聞くけど、どうのかな?
有名なあの選手もフットサルをしていたって聞くからやらせたい!
そんな考えを持つ方も多いと思います。
現役フットサル選手としては正直「どちらでも良い」と考えています
フットサルスクールを経営している組織に消されてしまうかも知れませんね。
私はフットサルを仕事としていないので、フラットな立場です。
フットサルを仕事にしている人や好きな人(私も大好きですが)は勧めてくるし、高校サッカーや世界各国のサッカーでもフットサルの技術をよく見かけるので「やらせた方が良いのかな?」と思うのも理解できます。
「ただなんとなくフットサルをやる」のであれば、フットサルをやること自体そんなに意味がありませんし、サッカー選手として上手くなりたいのであれば、サッカーの練習だけでも十分です。
ただ小学生や子供の時期にフットサルをするメリットはありますので、紹介していきます。
小学生・子供でもフットサルの技術、経験はあったほうが良い
「どちらでも良い」と始めに書きましたが、フットサルの技術はあったほうが良いです。
有名なものだと足裏のトラップでしょうか。
南米の選手がよく使っていますし、プレーの選択肢の一つとして持っていたほうが良いですが、足裏のトラップでもメリットとデメリットがあるので、使い分けることが必要です。
動きだけで相手を騙すフェイクや相手を背負ってのキープなど、サッカーでも使える技術はたくさんありますし、そういった経験はあった方が方がプレーの幅は広がります。
ただ、フットサルをやっているからフットサルのプレー・サッカーをやっているからサッカーのプレーをするのではなく、お互いに良いところを状況によって使い分けられるのが一番良いですね。
簡単に言えば良いとこ取りできれば最強ということです。
フットサルで状況判断が良くなるって本当?
「フットサルは5人制でボールを触る回数が多いので状況判断が良くなる」
という言葉を良く目にします。
間違いではありませんが正解でもないです。
ボールに触る回数が多い方が良いですが、『良い判断』がわかっていなければ多くボールに触っても状況判断は良くなってはいきません。
また他にもボールに多く触るメリットはありますが、ボールに触っていない時の動きもサッカーと同じように大事です。
フットサルは必須ではありませんし、『良い判断』はサッカーでも同じなのでサッカーの練習中に小さいコートで少人数のゲームをやれば十分です。
フットサル独特の動きは小学生・子供ではまだ必要ない
フットサルでは『エイト』や『旋回(せんかい)』と呼ばれる動きなど、スペースをつくるために独特な動きをする場合があります。
これらも知っておいて損はないですし、サッカーに応用できる動きがあるのも事実です。
特に2人の関係の動きで『パラレラ』や『ダイアゴナル』などありますが、サッカーで使えると私は考えます。
ただ小学生の年代でフットサルする最大のメリットはそこではありませんし、コーチをして長いですが、はっきり言って知らなくても良いです。
フットサルの動き方より先に覚えることがあります。
小学生・子供からフットサルをするメリット
「フットサルの動きは要らない」などと書きましたが、先に覚えておけばならない大事なことがあるだけで、土台がしっかり固まればフットサルの技術や動きを覚えて、サッカーで応用するなりアレンジするなりして欲しいです。
これを書いているのは平日の夕方ですが、先ほど個サル(個人参加型フットサル)をガマンできずに予約してしまったくらいフットサルが大好きなので、もっと小学生の頃からたくさんの子供たちに楽しんでもらいたいと本気で思っています。
ただ、「フットサルは良いもの」となんとなくやってしまったり、スクールに通うのはもったいないです
小学生年代でフットサルをする最大のメリットとは『サッカーで大事なこと』を学ぶのに一番適しているという点だからです。
サッカーで大事なことを学べるフットサル
- ボールを持ったら、パスを出さずに相手に突っ込んでいく
- 相手を一人剥がせばチャンスになるのにパスで逃げる
- シュートが打てそうなのに打たない
- オフェンスが終わったら歩いて戻らない
- マークにつかなければならない相手についていない
あげればキリがありませんが、小学生のサッカーで良く起こるパターンです。
高学年になっても直っていない子もいるし、大人になっても直っていない人もたくさんいます。
『サッカーというスポーツがどういうものか』ということが理解できていのないです。
サッカーは相手より多くゴールを奪った方が勝つゲームであり、常に狙うことは「チームでゴールする」か「チームでゴールさせない」かの2つ。
そしてより可能性が高い方を選んでいく(なるべく楽に)のが理想です。
言葉にすると簡単ですが、上にあげたプレーを何も考えずにしてしまう子は2つのどちらの狙いからも外れてしまい、サッカーが理解できていない可能性が高いと私は思っています。
(もちろん例外はあります)
『サッカーというスポーツがどういうものか』というのは長くなるので、また別の記事に書きますがフットサルはサッカーで一番土台となる大事な事を学んで実践し、改善していくのに最も適した環境だと私は考えています。
その土台が先で、その次にスペースの作り方・使い方を学んでいく。
フットサルの技術や個人技、動きなどはその後に学ぶべきですし、見た目の華やかさに目が行っている人が多いようにも感じます。
それが先じゃないです
というのはフットサルを愛する一人として、またコーチとして子供たちに伝えていきたいです。
まとめ 小学生・子供がフットサルをすることでメリットはある
小学生のうちからフットサルをするメリットと注意点について、紹介しました。
フットサルをやっていると、サッカー経験者をよく見かけます。
そのままフットサルに打ち込んでいくと、サッカーで培ってきた良さが消えてしまうケースも数多く見てきました。
非常にもったいないと思います。
サッカーとフットサルは違う競技で、コートの広さやポジションによって役割・できるプレーは変わりますが、『チームとしてやること』は同じです。
原則を見失わずに、サッカーとフットサルの良いとこどりをして欲しいと心から願っています。
フットサルに魅了された一人として、「小学生からフットサルを必ずやる必要はないけど、これからの未來のために原則を見失わずにやって欲しい」というのが正直な私の意見です。
子供でも大人でも男性でも女性でも、歳や国籍などにとらわれずに、楽しくボールが蹴れる環境がフットサルならできると考えて止みません。
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