サッカーコーチの池上正さん信者が日本サッカーを衰退させる説

日本のジュニアサッカー界で一番有名なサッカーコーチと言えば、池上正さんです。

元ジェフでオシムさんからいろいろと教わったこともあるそうですね!

私自身、サッカーコーチを始めるのに読んだ本が池上正さんの本で、自分の考え方がほとんど間違っていたのに衝撃を受けたのを覚えています。

池上さんは全国各地で講演会やイベントをしていて、何度かお会いして話したことがありますがすばらしい方です。

ただそのイベントで「池上信者」っぽい人が、全然池上さんの考え方を理解していないと感じることも多々ありました。

また普段のコーチ生活でも、「池上信者ではあるけど微妙な人」が少なからずいると感じます。

池上さんは素晴らしいコーチですが、「池上信者」になることで良いサッカーコーチになれるとは限りません。

今回は「池上信者が日本サッカーを衰退させている説」と題して説明・紹介します。

このブログでは他にも、日本のサッカーを弱くしている『ダメなコーチ・大人』をまとめているので、ダメなコーチ・大人と関わらないようにしましょう

日本サッカーが弱い理由は「こんなオジサンたち」が原因|まとめ

池上正さんはジュニアサッカー界で最も有名なコーチの一人

(引用:サカイク)

池上正さんは日本のジュニアサッカー界で最も有名なサッカーコーチです。

10年以上前から、

  • 全員出場させない
  • 怒鳴りまくる
  • サイドコーチングをしまくる

など

が蔓延する日本のジュニアサッカー界のコーチに警笛を鳴らし続けてきました。

すばらしいですよね!

私も池上さんの考え方や、推奨する、

  • ほめる(認める)
  • 問いかける

コーチングを参考にして日々サッカーのコーチをがんばっています。

少しでも「コーチとして学ぼう」と考えるとだいたいの人が池上さんの本を読むのではないでしょうか。

経験則ですがまわりのコーチや親御さんも熱心な方は、ほとんど池上さんの本を読んでいるし私もおすすめしています。

サッカーコーチ池上正さん信者がたくさんいる

普段のコーチ生活やSNSを見ていると

池上さんが好きなんだろうなぁ

と言う方を目にすることがあります。

池上さんはすばらしい!

池上さんが大好きで本を全部読んだ!

という「池上信者」がいるのですが、池上さんの考え方を理解して実践しているのであれば問題はないと思います。

ただ「池上さんが好き」・「池上さんの本を読んだ」というだけで、違う方向にがんばってしまっている「池上信者」も多いと感じることがあります。

池上正さん信者が日本サッカーを衰退させている

池上さんの推奨している考え方やコーチングを違う方向に理解している「池上信者」が日本のジュニアサッカーを衰退させていると私は思います。

例を3つあげます。

  • 全員出場
  • ほめる(認める)コーチング
  • 問いかけるコーチング

全員出場

池上さんが推奨していることの一つに「補欠なし・全員出場」があります。

賛成だし私も采配をする時は必ず全員出しますが、中には「自分の子供が試合に出られないから」

全員出場にしろよ!

と言う方もいます。

全員出場は子供たちのために行うのであって「自分の子供を出場させるため」に全員出場を持ち出すのは少し違うと感じます。

ほめる(認める)コーチング

池上正さんが以前から推奨しているコーチングに「ほめる(認める)」声かけがあります。

この考え方は素晴らしいですね!

ただコーチをしていると、池上信者・池上さんの本を読んだ人でも、

  • コーチングが正直微妙
  • 結局、最後は怒鳴っている
  • ただ何となくほめて(認めて)いる

など

のサッカーコーチが目立ちます。

ただ子供をほめても、

  • 具体性がなく、何が良かったのかわからない
  • 本心からほめて(認めて)いない
  • ほめられる(認められる)ために行動する子が表れる

など

の弊害が起こり、子供たちの心に本当の良い意味で届かない場合があります。

池上さんが推奨する「ほめる(認める)」コーチングを意識するときは、

  • 具体的に
  • 心を込めて

声かけをする必要があります。

問いかけるコーチング

池上さんが推奨する、もう一つのコーチングに「問いかける」声かけがあります。

今どうすれば良かったかな?

とコーチングをすることで、子供たち自身が考えるようになるのを目指す声かけです。

ただ、

  • 自分の答えへの誘導尋問
  • 考えてもわからないことへの問いかけ

は、「問いかけるコーチング」をしても子供たちのためにならないどころか、子供たちの成長をストップさせる恐れがあります。

誘導尋問をしても、「コーチのサッカー観」が子供たちと合わなければ、マイナスです。

また、かけ算を知らない子に

3×4は?

と問いかけても

はい?

となるように、問いかけられてもわからないコーチングは子供にとって負担になるだけです。

そんな場面で子供が困っていると、

自分で考えろよ!

と結局言うコーチが、少なからずいると強く感じます。

個人的に、

  • 考えろよ!
  • ちゃんとしろよ!

というコーチは、大したコーチではないと考えています。

池上正さんが推奨していることは超むずかしい

池上信者でも良いサッカーコーチではないと書いてきましたが、池上さんが講演で言っていたり、本で書いてあったりすることを実践するのは超難しいです。

全員出場させようとすると、強豪チームでもない限りはじめの頃はだいたい負け続けます。

対戦チームが全員出さない場合がほとんどで、負け続けるのが耐えられない人もいますね…

ほめる(認める)コーチングでも、良いプレーをした子の「何が良かったのか」を見極めてほめるのはサッカー・コーチ経験が必要です。

問いかけるコーチングでも、同じチームにいるそれぞれの選手の違いを見極め、

  • この子はこの問いかけでも答えられるな
  • この子はもっとわかりやすい問いかけにしないと考えられないな

など

一人一人、問いかけるコーチングを変える必要があります。

上記はほんの一例ですが、池上さんが講演や本で推奨していることを実践するのは、とても難しいし、「本当に伝えたいことは何なのか」をコーチ自信がわからないと実践はできません。

池上正さんが正解なわけではない

今回は池上正さんをテーマに書いていますが、池上さんは間違いなく子供のために行動できる素晴らしいサッカーコーチの一人です。

ただ池上さんのイベントに参加し、本をたくさん読んで「池上信者」になるのは、違うと感じます。

池上さんの「大人は離れて見守ろう」というイベントで、全然離れて見守ってないコーチも多かったです…

池上さんだって正解なわけではないし、あなたの特徴はあなたにしか出せないからです。

池上さんのコピーになろうとしても、池上さんのようにはなれません。

池上さんの考え方や発信していることを、自分自身で受け取って、「あなただけにしかなれない世界でたった一人だけのコーチ」を目指すべきです。

メッシが全員フィールドのチームの試合をみてもそんなに面白くないですよね

サッカーは一人一人違った『個』が関わり合い、チームとして想像を超えるプレーをみられるのが最大の楽しみの一つです。

誰かのコピーになるのではなく、誰にもまねできない自分を目指しましょう。

目の前の子供にとって『良いコーチ』になろう

池上正さんはジュニアサッカー界ですばらしいサッカーコーチの一人ですが、どこにでも行けるわけではありません。

コーチとして関わっているチームの子供たちにとって、「信じられるコーチ」はあなたや同じチームのコーチです。

スクールのコーチもいますけど

サッカーの知識やコーチ経験から、失敗もあるかもしれません。

しかし目の前の子供たちは、良くも悪くもあなたや同じチームのコーチの言うことを信じてくれます。

サッカーに正解はない

という大前提を忘れずに、目の前の子供にとって『良いコーチ』になるのを目指しましょう。

池上さんや他の良いコーチもたくさんいるので、常に学び続けることが大切ですね!

失敗と成功を積み重ね、目の前の子供たちにとって「あなたにしかなれないサッカーコーチ」になって欲しいと願っています。

まとめ 池上正さんから学んで『良いサッカーコーチ』になろう

今回は「池上信者が日本サッカーを衰退させている説」と題して説明・紹介しました。

日本のジュニアサッカー界で池上正さんは、間違いなくすばらしいコーチの一人です。

私も池上さんの考え方やコーチングの影響をかなり受けています!

ただ、池上さんのイベント・講習会・本を体験したり、読んだりする中で、

池上さんすごい!大好き!

という「池上信者」も少なからずいると感じます。

池上さんの考え方や推奨していることはすばらしいですが、理解して実践するのはとても難しいです。

池上さんの考え方やすすめているコーチングを理解しないまま、

私は池上さんと同じことをしているから大丈夫!

となるのは、日本サッカーを衰退させる可能性が高いです。

池上さんのコピーになろうとするのではなく、池上さんの考え方を取り入れながら、目の前の子供たちにとって、「自分にしかなれない最高のサッカーコーチ」を目指してください。

致命傷でなければ失敗したっていいです!サッカーはミスのスポーツですしね!

日本全国のサッカーコーチが学びながら成功と失敗を繰り返し、目の前の子供たちにとって「良いサッカーコーチ」であるよう、目指してほしいと心から願っています。

そうすることで日本のジュニアサッカー界だけではなく、日本のサッカーレベルんも上げていくと私は思います。

U-12年代のコーチとして8年目になりますが、日本のジュニアサッカー界では子供にとっての「良いコーチ」が圧倒的に足りていないと感じます。

私は私で、目の前の子供たちに「良いコーチ」であるために学び、成長していきたいです!!

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